2006.12.31 秋山-桜庭戦への意見


K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!! 京セラドーム大阪 観衆51930人
○秋山成勲(1R 5分37秒 TKO)桜庭和志×

のち秋山失格、ノーコンテストに変更。

今年の格闘技番組はTBSのみ。視聴率は19.9%。
(さいたまのPRIDE男祭りはスカパーPPV放送)


2007.1.6 くまページBLOG へ投稿
http://kumapage.exblog.jp/4929508/

前回レフリーストップがなされず、桜庭選手は勝ったもののダメージを負った。その反省が今回生かされたことが、結果的に誤解を招いているように思えるのは皮肉。試合を終らせたのがレフリーでないのは事実。おそらく前田SVだろう。ルール的にはそれを可能にしたはずで、これは説明があれば判明すること。TV解説の船木氏「チェックしたほうがいい」発言は、桜庭選手の防御能力(意識)がまだあるか、ということだろう。前回の反省が頭にありすぎ、事態を正しく把握できなかったのだろう。前田SVも同様だったかと推測。谷川Pは異常な事態を認識したようだ。ただ、わかるにつれ発言を控え出した印象。気を使わない畑山氏だけが「ワセリン」と発言。
レフリーが試合を終らせなかったのは、ダメージにより防御能力を失っているのではなく、アピールすることで闘いに集中できていない状態であり、そして自分はそのアピールを認めないのだから、闘いに集中せよ、と「アクション」と言っていたのではないか。
審判団(前田SV)はそれがわからず(桜庭のアピール自体を把握せず?)、危険と見て試合を終らせたのではないか。
レフリー・審判団(前田SV)は、その権限の行使が現実に即して適切だったか、怠りがなかったかを検証される必要がある。試合前後のボディチェック、選手による反則アピールの取り扱い、試合を終らせた判断の是非について。もちろん結果は公表されるべし、誤りがあったなら処罰もあるべし。それらの義務は、運営側にある。
秋山選手については体を今更調査しても無意味、ただし公式のものに非ずと疑惑のあるグローブについては使用したものを提出させ、VTRと照らし合わせつつチェックは可能。スポンサーのロゴがないだけでも契約違反だろう。
体を滑らせるものを故意に塗っていたとしたら、証拠をあげて処罰するのでない限り、本人あるいはセコンドに何を言っても無駄。マスコミもK-1には及び腰で、批判的な記事はあまり目にしない。臭いものに蓋のまま終る可能性はある。しかしわたしは少なくとも前田SVは、自身の判断、運営組織・選手陣営内に問題を認識した場合は、黙っている男ではないということを信じている。


2007.1.7 格通 三次編集長「書く闘日記」へ投稿

格闘技ファンが今何を求めているのかは、寄せられたコメントを読むだけでもわかるはずです。一言の言及(例えば「取材中だからまだ言えない」とか「雑誌が出るのを待ってくれ」とか)もなく、誰も興味がないと思われる(少なくともわたしにはありません)記事を、日々せっせと更新する態度には正直、失望を覚えます。
全ての格闘技ファン、いやそれ以上の多くの人が今、専門誌の見解に期待をしています。それが裏切られることのないよう願ってやみません。


2007.1.8 ソリタリオの格闘技取材日記 に投稿
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/solitario/article/183

レフリーおよび審判団が、いかなる権限を持ち、それをいかに行使したか、それが現実に即して適切だったか、怠りがなかったかを調査・検証される。試合前後のボディチェック、選手による試合中の反則アピールの取り扱い、試合を終らせた判断の是非。もちろん結果は公表され、問題があったら処罰もされる。
秋山選手およびそのセコンドも調査される。体を滑らせるものを塗っていたかどうかを、今から調べるのは難しいだろうが、グローブを調べるのは可能だろう。試合で使用したものを提出させ、VTRと照合しつつチェック。問題があったら処罰。
以上が「どうなればいいのか?」という問いに対するわたしの解答です。主語がないが、上記を行うべきは当然主催者、と考えています。しかし、格闘技ライターならば、取材という形で調査し、その結果を公表することができるでしょう。
「ネットで騒いでいる」と言われる一般ファンが、秋山選手のグローブにスポンサーのロゴがないことや、過去に柔道の大会で道着が滑るとクレームがついていたことなどを明らかにしました。一方専門家の方々からは、今のところ情報や見解があまり発信されません。
正月休みもあるでしょうし、雑誌が専門の方はネットではなく雑誌を読んでくれ、とおっしゃるかもしれません。それなら期待して待ちたいと思います。
もっともわたしは、主催者側もこのまま何もしないことはないと思っています。前田スーパーバイザーに期待しています。

2007.1.9 船木誠勝BLOG へ投稿
http://blog.livedoor.jp/masakatsu_funaki/archives/2007-01.html

大会に関わりのあった専門家の方が、あの試合に問題があると認識し主催者の対処を待つ旨の言明をされたわけですから、ありがたいことだと思っております。
しかし、「闘った2人にしかわからない」という表現は、ことが闘いの駆け引きやあやと言った類のことでなく、反則の有無なのですから、これを第三者が判定できないということはジャッジの否定で、総合格闘技をスポーツから2人だけの決闘に堕しめる恐れもあると考えますがいかがでしょうか。

それからTV解説における「チェックしたほうがいいかもしれませんね」という発言が、多くの人に誤解されているように思います。防戦一方と見えた桜庭選手の防御能力がまだあるかチェックし、必要なら試合を終らせるべきだ。そういう趣旨としてわたしなどは聞いておりましたが、秋山選手の体をチェックしろ、という意味にとらえている人も少なくないようです。これは試合や運営に対する見解を求めることとは違い、ご自身のことですから、はっきりさせたほうが少しでも混乱を収めるためにもよろしいかと思います。
大晦日以来、忸怩たる思いで一杯です。失礼がありましたらお許しください。


2007.1.11 熊久保英幸のGBR格闘技日記 に投稿
http://blog.livedoor.jp/gbrkuma/archives/51108290.html
http://gbring.com/sokuho/news/2007_01/0110_gbr.htm

秋山選手には、今後「柔道最高」と言ってほしくないです。
彼がそれをいうことは、柔道への冒涜だと思います。
三船久蔵十段の秘儀に、「空気投げ」があります。
道を究めれば、この域にまで達するのです。
何らの力も加えられていないのに、自ら転んでしまう
人の気持ちは、いったいどんなものなのでしょう。


2007.1.12 ソリタリオの格闘技取材日記 に投稿
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/solitario/article/188

紅白歌合戦の裏で20%近い視聴率はすごいことです。日頃格闘技を見ない人の方も多かったでしょう。そしてたくさんの人が疑問を感じました。それなのに主催者サイドは問題がないと発表し、それ以上追及しようとするマスコミも一向に現れません。(少なくともそのようにしか見えませんでした。)何事もなかったかのように次の話題に移っています。騒ぎを大きくしたのは誰なのでしょう。格闘技ライターならば、こういうときにこそ取材をして正しい情報を提供することが、加熱した騒ぎを収めるためにも必要なのではないでしょうか。不当に吊し上げられている人がいると感じていて、なおかつ何もしないのならば、その人を見捨てているのではありませんか。
何ら取材の手段を持たず、ほとんどビデオを見ることしかできなかった素人ジャーナリズムに、専門家の方々は闘わずして負けてしまったのです。もっと危機感を持たれてはいかがでしょうか。


2007.1.14 FEGへ意見メール
http://www.k-1.co.jp/report/20070111r_11.html

秋山選手の処分について
秋山選手の反則行為が、故意か過失かは議論が分かれるが、過失と認定する、と結果報告にあるがどうであろうか。シャワーを浴びたら水じゃなくてオイルがでてきたとか、寝ているうちに誰かにローションを塗られた、ということではない。自分の意思でクリームを塗っている(塗らせている)のである。凶器攻撃をして「反則だと思わなかった」と言えば過失になるのだろうか。ルールを知らなかったら処罰が軽くなるのはおかしいと感じる。
塗布物を体に塗ることが一切禁止されているのに、「オイル・ワセリンは認められないが、クリームはOK」というのは、単にルールを知らないというより、自分の都合のいいように解釈しているわけであろう。仮にルール上問題がないと思っていたとしても、クリームを塗ったら競技に悪影響を及ぼすことに思い至らないのがおかしい。
また、当初は多汗症で汗をかくのでヌルヌルした、という趣旨の発言をしており、クリームのことを隠していた。その他にも、試合直前まで柔道着を脱いで闘うことを明らかにせず、裸でのボディチェックを受けなかったこと。試合後すぐ柔道着を着たこと。試合中のセコンドの「滑らせろ」「滑る滑る」という指示など、もろもろ考え合わせても、ルール違反の認識が本当になかったのか疑わしい。
以上のことから、行為に悪質性が感じられ、より重い処分が課せられるべきと考える。

審判団の処分について
 結果的に桜庭選手の抗議は正しいと認められている。試合中、既に同じ抗議がなされているのに、これが受理されなかったのはミスではないか。その点で梅木レフェリーに処分がないのはおかしい。
仮にローブローがあり、レフェリーが見逃した。普通、した方は攻撃をやめるものであるが、レフェリーのストップがないからと言って、そのまま続行した。そして勝ったが、試合後ローブローが判明し、ノーコンテストになった。この場合、試合がノーコンテストになった責任は、ローブローを見逃したレフェリーにあり、処分の対象にならなければおかしい。
 攻撃中にタイムを認めたら不利なほうが乱発する恐れがあるということについては、相手の反則を指摘して試合を止めた場合、反則が見つからなければ、タイムを要求した選手にイエローカードなどのペナルティを課すことで予防ができると思う。今後のルール改正の話であるが。
 試合後の秋山選手のボディチェックで、『感触、臭い等から総合的に判断したが、「ヌルヌルしている」と感じた者もいたが、それがワセリンやオイル等不正な物質を塗布しているとまで言い切れないと言う判断になった。』と結果報告にあるが、あいまいな表現である。より詳細な報告を求める。誰がヌルヌルしていると言い、誰がヌルヌルしていないと言ったのか。それで処分に違いがあってしかるべきと思う。現状の報告のみでは、豊永氏がヌルヌルしていると言ったのを審判団が抑えた、とも見える。また、臭いが強いとのことだが、感じた人と感じない人がいたのか。感じた人は何か塗っていると考えなかったのか。
 ボディチェックのミスを認めたくないが故に、故意に問題なしとの結論に誘導する行為はなかったか。その報告もほしいと思う。
梅木氏のレフェリングについても、故意か過失かの判定も必要。ブログの記事とその削除により、買収疑惑があるため。

以上が公開された報告書を読んで考えたことです。

加えて、より一層の情報公開と更なる調査を求めます。
秋山選手のクリームを塗る映像の公開。
グローブのロゴがはがれる映像の公開。
回収したグローブとバンテージの画像の公開と詳細な調査の報告。
ロゴがはがれかけたとされる曙選手のグローブについても同様。
ロゴがはがれた原因については、製造会社と共同でさらに追求してほしい。
桜庭選手側から提出された抗議文の公開。

最後に、ファンに意見を述べる手段を与えてくれたことに感謝します。


2007.1.27 前田日明ブログ へ投稿
http://rings.co.jp/blog/?p=24

 まず、前田さんにこうして直接メッセージを伝えられることに感謝したいと思います。
 新日本プロレス−UWF−RINGSと、前田さんを見てきました。夢を見たこともあり、失望したこともありました。しかしながら、総合格闘技のパイオニアである前田さんが、HERO'Sのスーパーバイザーとしてこの業界に復帰されたことは、喜ばしいことと思っておりました。
 ファンの関心は未だ、秋山−桜庭戦から離れておりません。秋山選手の不正疑惑がうやむやにされるのでは、という危惧が、インターネットを中心にファンが騒ぎだす原因だったと思います。わたしも同様の思いはありましたが、前田さんがいる限り、決してうやむやにはされないだろう、と信じていました。
 ですから、会議にも呼ばれなかった、という記事を読んで、驚きました。前田さんの人となりについてのわたしなりの理解からすると、動きの鈍いスタッフの尻を叩いて、自ら率先して調査・処分を要求するだろう、と思っていたのです。自らが関わって行われた処分なら、まだ納得のいかないファンにその正当性を訴える義務もあるでしょうが、蚊帳の外に置かれて勝手に決められた処分に対しては、何らの義務もないでしょう。広報ではないのですから。
 ただ、調査・処分に携われなかったことにも、その結果そのものにも、公に不満を表明されておられないので、せっかく記事に取り上げてもらったのですし色々申し上げたいことはあるのですが、やめることにします。一言だけ申し上げると、レフェリーが止める前にゴングが鳴ったというあの試合の終り方が、物議を醸した点もあったので、(谷川さんの言によれば)これは前田さんご自身が関わったことですから、どういう状況でどういう判断をしたのかをお話くだされば、誤解もなくなるかと思います。
 この先はHERO'Sのスーパーバイザーとしてではなく、RINGSの(全権を持った)主宰者としての活動に期待したいと思います。
 
追伸 未明の記事が削除されていて驚きました。内容からして妥当な処置だとは思いますが、ファンのコメントもいっしょに消えてしまったし、何の説明もなく、代わりの川柳もよくわからないです。これではさすがに失礼ではないでしょうか。


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