第33回将棋の日(1)07.11.10
世田谷女流オープン戦 準決勝
於 世田谷区役所ブライトホール

写真・トップは、準決勝を戦う里見・飯野・室田・香川。
写真・左は、里見・飯野・室田。(左から)

 11月17日は、将棋の日。
 元々は、江戸幕府の年中行事、お城将棋の日。
 家元三家の将棋指しが、江戸城黒書院で、徳川将軍に対局を見せた。
 ただし、現在行われる記念イベントは、必ずしも当日ではない。
 今年は10日(土)と11日(日)。
 東京都世田谷区で行われる。
 11日はNHKが収録し、25日(日)10:00〜12:00放送する。
 かつては団鬼六先生も参加、「次の一手名人戦」で候補手を挙げられていた。
 結果、教育テレビにご出演。
 このときぐらいではなかろうか。
  
 今日10日は、あいにくの雨であった。
 長年東京に住んでいるが、世田谷に行った記憶がない。
 JR山手線の渋谷駅、ハチ公口から出る。
 ハチ公の像を初めて見た。
 東急田園都市線は、地下鉄半蔵門線とつながってるので、地下に渋谷駅がある。
 田園都市線から、同じく東急の世田谷線に乗り換える予定。
 しかし切符売り場の路線図に、世田谷線の記載はない。
 駅員さんに聞いてみた。
 通しで切符は買えない。
 三軒茶屋駅まで買って、そこで駅を出て、200mくらい歩いて乗り換える。
 そこで料金は改めて払ってください。
 とのこと。
 同じ東急なのに不便なことだ。
 田園都市線は、三軒茶屋駅でもまだ地下を走っていた。
 確かに結構な距離を歩いて、世田谷線の駅に着く。
 切符売り場がない。
 改札に料金箱があって、お金を入れる。
 どこまで行っても140円で同じ。
 電車が来た。
 二両編成で、座席などはバスのようなつくり。
 恐らく元は別の会社の路線を、東急が買ったのではないか。
 路面電車ではないが、小規模な鉄道である。
 ちょこちょこ止まりながら、ゆっくりと進む。
 目指す世田谷区役所は、松陰神社前駅と、世田谷駅からちょうど等距離ぐらい。
 電車は松陰神社前駅に先に着くが、世田谷駅からの方が道がわかりやすいように思えたため、世田谷駅で降りることにした。
 降りた駅では、駅員もいなければ、改札もない。
 どうやって料金を払うのだろう。

    田園都市線      世田谷線
渋谷――¥150――三軒茶屋――¥140――世田谷
 12:10       ?   12:25      12:31

写真は、解説の森内名人・島八段・斎田倉敷藤花。

 世田谷区役所第3庁舎の3階、ブライトホールで
「世田谷女流オープン戦」の準決勝が行われる。
 これを見るのが今日の目的であった。
 14:00開始、12:30開場。
 開場時間に少し遅れて行ったら、数人の客が最前列に陣取っていた。
 ぶらぶらしたり、本を読んだりして開始を待つ。
 壁に立派な肖像画が並んでいる。
 歴代の区長かと思いきや、名誉区民と区民栄誉賞受賞者であった。
 芸術家が多い。
 客席を数えたら、104席。
 もっとも客が多く来たため、最終的には椅子が増やされて、137席になった。
 横に12席並んだ列が、11.5列。
 後ろ右側に出入り口があるため、人の流れを考慮し、最終列は左6席のみ。
 また、最前列は、右端の1席だけなし。
 これは右側の壁の、この部分に柱があって出っ張っており、通路を狭めないため。
 きめ細かい設営である。
 立ち見もいたので、150〜160人くらいであろうか。
 将棋イベントの客数は、無料だと多く、有料だと少ない。

対局席と解説用の大盤はこんなに近い。

 14:00になった。
 司会は、山田久美女流三段。
 正面に対局場。
 急造のあまり高くない壇上にしつらえてある。
 ちなみに、対局者の椅子も客席と同じ。
 同じ壇上、すぐそばに解説用の大盤。
 ほんとに近い。
 記録の田中悠一三段、読み上げの荒木宣貴三段が着席。
 まず、「将棋の日」実行委員として、島朗八段が挨拶。
 世田谷区の尽力に謝意を述べる。
 山田女流三段が、対局者を呼び入れる。
 世田谷女流オープン戦は8人のトーナメント。
 勝ち上がった4人である。
 里見香奈女流初段、飯野愛女流育成会員。
 室田伊緒女流1級、香川愛生女流育成会員。
 1回戦で敗れたのは、奨励会員2人、アマ2人。
 女流プロは、関東在住者が出場した「白瀧あゆみ杯」に選ばれなかった西日本の人を選んだ、とのこと(島八段)。
 里見女流初段は島根、室田女流1級は愛知の在で、ともに関西本部の所属。
 高校生でもある。
 井道千尋女流1級と3人で「キラリっ娘のそよ風日記」というブログを書いている。
 次いで、解説者の入場。
 森内俊之名人が第1局、島朗八段が第2局の解説。
 何れも斎田晴子倉敷藤花が聞き手。
 挨拶の後、いったん退場し、改めて第1局の対局者、解説陣が入場。
 間をおかず、対局が始まる。
 感想戦を含め、15:00頃終了。
 10分休憩の後、第2局。
 終局し、全てが終ったのは16:30ぐらいだったか。
 (対局については、別ページに書きました。)

 来た道を帰り、世田谷駅へ。
 行きと違い、人が多い。
 電車が来た。
 乗る。
 バスのように車両内に料金箱があり、運転手(若い女性)に、料金を入れるよう言われた。
 これで疑問は解決した。
 明日もまた、ここに来る予定である。
 楽しみだ。

 わたしは覗きもしなかったが、この日、隣の世田谷区民会館では「世田谷区名人位決定戦」やプロ棋士の多面指し指導対局が行われており、他にもプロ棋士や女流棋士の方々を見かけた。
 純粋に遊びに来ていたプロの方々も多くいたようだ。


メニューページ「将棋の日07.11.10,11」へ戻る