|
2009.8.30(日) 全日本 両国国技館 2009 プロレスLOVE in 両国 Vol.8 |
|
(※P:ピンフォール、ギブアップ) 「政権交代」がテーマの衆院選。 自民党は大物議員も大苦戦。 馳浩PWF会長も危ないと聞くがどうなったか。 投票後、両国へ。 試合開始は16:00だが、10分ほど前に小島、KAI、大和ヒロシがリング・イン。 「F4」というチームだという。 マイクでしゃべるのは大和。 結構上手。 客に声援の練習などをさせる。 かつてはTAKAみちのくがやっていた。 テレビの収録なら「前説」という役どころ。 時間になると、ビジョンに映像。 デビュー25周年を迎えた武藤のインタビューと過去の試合映像。 (関係ないがロビーで声を張り上げて武藤のDVDを売っていた売り子さんが 恐ろしくかわいかった。余談) 続いて、スカパーの実況アナウンサーと解説の小佐野さんが登場。 要はスカパーの中継をそのまま流しているらしい。 試合毎に、出場選手の紹介VTRが流される。 試合に到るまでの流れ(因縁など)もわかりやすく説明される。 試合が始まると音声は消え、試合映像のみになる。 観客数は主催者発表「12,800人(超満員札止め)」(HPより)。 満員といっていいだろう。 先日の新日本よりは入っていた。 |
|
{1} ○真田聖也 P ヘイト● カブキばりのアッパーを連発するヘイト(平井)。 NOAH・平柳とのヘタレヒール対決が見たい。 消火器攻撃をはずされ、ジャパニーズ・レッグロールでピンされた(6分1秒)。 {2} NOSAWA論外 ●MAZADA P 稔○ 歳三 いつの間にか新日Jr.から消えていた稔。 全日本、しかもブードゥー・マーダーズにいた。 ヒール軍団入りでキザキャラを前面に出しているが、結構それに声援が来る。 フィニッシュはファイヤー・バード・スプラッシュ一発。 このメンバーではちょっと短く(物足りなく)感じる6分23秒。 {3} 曙 TARU 河野真幸 P ゾディアック● ○浜亮太 ジョー・ドーリング 曙と浜の巨漢相撲コンビ再結成と、小島にF4入りを誘われたゾディアックの ブードゥー・マーダーズ脱退問題の2つがテーマ。 リングサイドで観戦の横綱・白鵬をマイクでアジったTARU。 場外乱闘で曙に羽交い絞めにされたところに、白鵬がチョップ2発。 横綱審議委員会に怒られないか心配だが、内館牧子さんがうまくとりなして くれるだろう。 ゾディアックは仲間の反則に加担しようとせず。 ド―リングに同士討ちを食らった後、浜のジャック・ハマーでピンされた (8分50秒)。 仲間割れの雰囲気だが、完全に脱退したのかは不明。 曙は大分うまくなって浜をリードしていた。 河野は総合から帰って来たが今日は存在感を示せず。 {4} 西村修 ●征矢学 P 長州力○ 越中詩郎 長州に私怨をぶつける西村。 その矛先は勢い余って征矢にも向かってしまう。 試合中も何かとギクシャク。 リキ・ラリアットでピンを取られると、制裁を加えて1人で帰る。 その後、征矢が意外な行動に。 マイクを取って「長州さん、プロレスを教えてください!」 追いかける。 バックステージの映像がビジョンに。 土下座している征矢。 しかし長州の姿はない。 控室に入ってしまった模様。 征矢も追って控室へ…といった当たりで映像終り。 結局、弟子入り直訴がどうなったのかわからず。 客、不満の声を上げる。 長州と越中は、過去色々あったことを感じさせないさすがのコンビネーション。 特に越中は「やってやるって!」ブームに乗って元気一杯。 西村は意気込みの割に1人空回りの印象で、試合も5分53秒と短かった。 {5 世界Jr.} ○カズ・ハヤシ P 近藤修司● 全日「四天王プロレス」の延長線上にあるような試合。 しかし、今のわたしは素直に楽しめない。 もっと試合の流れをよくすれば、あんなに危険技を連発しなくても、同じように 盛り上がる試合がつくれるのではないか。 フィニッシュのスワンダイブ式飛びつきウラカンラナでもそうだったけれど、 Jr.ヘビー級離れした近藤の体格(ってヘビー級ってことか)で、自分もジャンプ してスーパー・ウラカンラナの受け身を取るのは危なくないのか。 近藤のシューティング・スター・プレス。 意表を突かれたし、フィニッシュにならなくて残念ではあった。 けれど、ギリギリ成功といった感じで、危なかった。 やはりライガーぐらい小さくないと危ないのではないか。 30分14秒はこの日一番のロング・マッチ。 この後、休憩。 {6} ○小島聡 小橋建太 KAI P 菊地毅 大和ヒロシ 伊藤旭彦● KAIと大和は、鈴木みのるにいじめられていた選手、という印象。 先輩であろうが、やられたらやりかえす。 そうでなければ上には行けまい。 結構人気もあるようなので、がんばって欲しい。 小橋と小島が、胸を赤く腫らしてチョップ合戦。 ラリアットの打ち合いも。 今日のところは、攻めでは小橋、受けでは小島か。 試合は29分13秒、小島がラリアットで伊藤をピン。 |
|
{7 三冠} ○高山善廣 P 諏訪魔● Jr.のタイトルマッチと比べると大味にも見えたが、やっていることはハード。 ただ高山の動きがもっさりしているため、印象が悪い。 太っているからだけではないのかもしれないが、絞らないと動きがよくは なるまい。 年と共に、長州は太り、蝶野はやせた。 ブルーノ・サンマルチノは晩年体を絞り、動きをよくした。 諏訪魔の投げ方もあろうが、雪崩式フロント・スープレックスの受け身は 危なかった。 諏訪魔は紹介VTRにもあったが、ウェート・トレーニングの効果が出て、 いい体になった。 でかいし、アマチュアの下地もあり、動ける。 まだ粗いけれど、日本マット界を背負って立つ人材の1人だと思う。 高山も評価しているようで、試合後、小島が挑戦者に名乗りを上げると、 「小島が諏訪魔より強ぇーとは思えねー。どーですかお客さん!」とスピーチ。 26分21秒、エベレスト・ジャーマンでフィニッシュ。 {8 武藤デビュー25周年記念試合} ○ 武藤敬司 船木誠勝 P 蝶野正洋 鈴木みのる● 武藤のデビュー25周年に、新日の同期、蝶野と船木が集結。 いつ、誰が相手でも、おいしい所を1人で持って行く武藤。 が、今日は船木にちょっと食われた印象。 何しろ、ロック・アップやロープ・ワークだけで客が沸く。 袂を分かった鈴木みのるとの因縁の戦いでは、マウント・パンチのやりあいと いった攻防もあったが、一番沸いたのは、ストンピング。 最もプロレスらしく、かつ最もシュートに見える技(技?)。 他には腕十字を、体を回転させてはずし膝十字、というUWFっぽい展開も あった。 その後、代わった武藤がドラゴン・スクリューから足四の字、と鈴木の足を 攻める。 武藤と鈴木の一騎打ち、一本の取り合いという展開に。 鈴木が逆落としからスリーパーと、取りそうな場面もあった(船木は蝶野の STFに動けなかった)が、シャイニング・ウィザード連発、そしてデビュー戦から フィニッシュとして使っている(その映像が試合前流れた)ムーンサルト・プレス で、武藤がピン。 その間、船木は蝶野を押さえたり、鈴木を攻撃して武藤をアシストしたり。 トぺは足がロープに引っかかって失敗したが、最後は椅子攻撃で蝶野を のばす。 ドロップ・キックぐらいで特に大技は出なかったが、久々のプロレスのリングで 客を大いに沸かせた。 試合タイムは21分19秒。 勝利チームには、蝶野が広告に出ている「-196℃ ストロングゼロ」196本が サントリーから贈られた。 このチューハイは、帰りにお客にも配られた。 (プロレスでこういうことは初めての経験と思う。「試飲缶(非売品)」とあって蝶野の 写真が缶に載っている) リング上で武藤のあいさつがあり、バックステージに引き上げた後のインタビュー も、ビジョンで放映された。 ここでも武藤よりも、船木の話が面白かった。 曰く、(蝶野は)手に負えない、手応えがない、蒟蒻みたい。 最後は頭を打って必死だった、何をしていいかわからなくなって椅子を使った。 (今後については)明日言います、自分の中では決めています、と。 小橋に似て、あまりに真面目すぎて、面白く見えちゃう人だと思う。 総合よりも、プロレスに向いていると思う。 ぜひ続けて欲しい。 蝶野は、G1の時も思ったがげっそりやせていて、心配したが動きは悪くなかった。 スタミナも特に問題ないようだった。 今日はむずかしい試合だったと思うが、相変わらずのうまさで、いい所も 見せていた。 鈴木は、1人だけ後輩。 お兄ちゃんとその同級生に混じって、背伸びして遊んでいるませ餓鬼みたいな ものか。 今日はやられ役も仕方あるまい。 船木との仲は修復できたのか(船木は「陰口言われるよりも直に体のぶつかり 合いをする方がいい」と試合後言っていた)、わからないけれど、今後もっと関わる ようになって欲しい。 後半は長い試合が多く、4時間を超えた(両国駅で時計を見たら20:25だった) が、雰囲気もよくいい大会でした。 メニューページ「2009」へ戻る
|