2010.2.28(日) NOAH 日本武道館

The Second Navig. '10 最終戦

 

 

(※P:ピンフォール、ギブアップ)

 入りは半分ぐらいか。発表は9500人。

 アリーナと1Fスタンドはまあまあ入って、2Fスタンドが空いていた。

新日だとまんべんなく散らして入れるが、前の方に固めていた。

 

 16:30試合開始。早く行き過ぎてまだ入れなかったので(開場は15:30)、そばにある「昭和館」

という所へ行き、「懐かしのニュースシアター」で古いニュース・フィルムを見た。

 たまたま「読売国際ニュース」の258号(昭和29年2月)

「ぶつ・なぐる・けるで引分け――日本プロレスリング」というものがあった。

 内容は力道山木村組対シャープ兄弟。

 シャープ兄弟が代わる代わる木村にボディ・スラムを食らわすのだけれど、タッチする前に膝を木村の

顔に落として逃げられないよう押さえているのが印象的だった。

 1週間で放送内容が差し替えられる。

 今のものは3.5(金)までの由。

 

1}

小川良成 ○井上雅央 P 中嶋勝彦 起田高志●

15分21秒)

 

フリーになった雅央が、笑いも勝ちも持って行った。

アルゼンチン・バックブリーカーでフィニッシュ。

 

 

2}

田上明 ○ブキャナン P 金丸義信 平柳玄藩●

10分35秒)

 

 RODは今いずこ。

 単独参戦のブキャナン。

今日は社長と組んでアイアン・ボムで勝った。

しかし試合後、田上を襲いボコボコにする。

日本人と組むのは不本意だったのだろうか。

 

 

3}

本田多聞    齋藤彰俊

○石森太二  P エディー・エドワーズ●

リッキー・マルビン  ボビー・フィッシュ

13分54秒)

 

 Jr.の4人は素晴らしい動き。

 ヘビーの2人がウェイト・オーバーに見える。

 特に多聞は動きが悪い。

 フリーになって練習はどうしているのだろう。

フィニッシュは450°スプラッシュ

 

 

4}

○秋山準 佐々木健介 P 丸藤正道 NOSAWA論外●

14分11秒)

 

 なぜ組んだのか?という両チーム。

 試合は論外中心のお笑いモード。

 ほとんど攻撃せず1人でやられっ放し。

 エクスプロイダーでフィニッシュ後は、意外にノー・サイドで皆で握手。

 

 ここで10分間の休憩。

 

5 閃光十番勝負 第10戦}

●青木篤志 P 鈴木みのる○

15分51秒)

 

 青木もほとんどやられっ放し。

 反撃はフライング・ボディ・プレスやバック・ドロップなど。

 腕十字も見せたが、中途半端な印象。

 鈴木みのるを相手に、十字にこだわって欲しかった。

足取り腕十字で負け。

 

 

6}

●森嶋猛 P 川田利明○

10分27秒)

 

 NOAHは旗揚げ10周年。

その独立時に袂を別った川田。

 過去1度参戦し、東京ドームで三沢に負けた。

 その後は三沢追悼シリーズに参戦。

 そして今シリーズ。

 大阪(2.18)では井上雅央を秒殺。

 今日はその10倍時間がかかったけれど、やはり山あり谷あり一進一退の攻防、では

なかった。

 激しくやり合って一気に決めた感じ。

 もっともそこに至る前は、延々と森嶋が攻めていた。

 特にラリアットはものすごい音を立てて何度か決まり、川田は立てないのでは、と思わせたほど。

 意地を張り合った殴り合い蹴り合いを反則のナックル・パンチで終らせるのは、敬意の表れとも

言える。

 その後、側頭部へのキック2発でフィニッシュ。

 1発で決めたかったようだが、1発目は当たりが悪かった。

 こういう闘いも緊張感があってよい。

 やはり川田と対等に闘えて面白いのは、今日は放送席にいた秋山ではなかろうか。

 

 

7 GHCタッグ}

力皇猛 ○モハメドヨネ P 山善廣 佐野巧真●

19分36秒)

 

 正直「佐野最強説」には乗れないけれど、中堅に甘んじ埋没していた感のある佐野が

「帝王」高山とのUインターコンビで上に上がれるならよしとしよう。

 挑戦者チームがいきなりラッシュ、あわや秒殺か?という立ち上がり。

 顔にソバットを食らったりでヨネは場外で伸び、力皇がローン・バトル。

かなりがんばったが、やはり追い詰められる。

危ない所でやっとヨネが、カム・バックして大立ち回り。

ここで客が沸く…と思いきやブーイング。

今日2FにいたNOAHファンには嫌われているようだった。

アリーナや1Fスタンド(富裕層?)は応援している印象で、エリアで反応が違うのが面白い。

フィニッシュはダブルキン肉バスターで何とか防衛。

力皇は後半もがんばっていた。

 

8 GHCヘビー}

○杉浦貴 P 真壁刀義●

26分8秒)

 

 セミ・ファイナルが終わると、気の早い新日ファンが真壁コール。

 その声は意外に多く、大きい。

 昔ほど団体のカラーの違いはなくなっている昨今だとは思うが、真壁はNOAHマットで雰囲気に

飲まれず、逆に自分の色にリング上も会場も染める勢いがあって素晴らしい。

 試合前も普段通りのふてぶてしい態度。

 一方杉浦はいつになく厳しい表情。

 Jr.上がりだけれど、今は体格的には真壁にそう劣らない。

 意外に静かなグラップリングの攻防から始まったが、杉浦がエルボーの打ち合いに勝ってから、

荒れだす。

 本間も介入し、テーブルと椅子を使って杉浦の左膝にダメージを負わせる。

 その後杉浦も反撃したが、膝をやられると止まる。

ロング・マッチになったが、客を飽きさせない攻防が続く。

1度失敗したスパイダー・ジャーマンに成功。

続いてキングコング・ニーを決めれば真壁の殺人フルコース…

ところが、コーナー・トップでの体勢の転換にもたつく。

その隙に杉浦が復活、コーナーを駆け上がって雪崩式オリンピック予選スラム。

 1発でフィニッシュ、後藤に続き新日勢連破で2度目の防衛に成功した。

今日はアンクル・ロックを全く出さなかったが、自身が足を攻められる展開だったのそれで

よかったと思う。

試合後リング上でのインタビュー。

現在CM出演している日清「つけ麺の達人」ネタ(脈絡無く「モチモチしてます」と言う)も出たが、

それ以外は「真壁は好きな選手。闘えて感謝している」「もっとお客さんに武道館に来てほしい。

がんばってるんで、これからもよろしくお願いします」など、素の感じでよかった。

真壁は黙ってひっそりと帰ったけれど、いい試合をしてNOAHファンにも認められたのでは

なかろうか。

 

 終了は20:45くらいだったか。

 試合の途中で(確か第3試合の終わり)、負傷欠場中のKENTAからVTRメッセージ。

 膝の手術をして今はリハビリ中のこと。

 同じく欠場中の潮崎豪は、試合前に外で記念写真のファン・サービスをしていた。

 他には小橋建太、鈴木鼓太郎、谷口周平が欠場中。

 フリー契約になってNOAHに上がっている選手もいるが、やめてしまった選手もいる。

 人手が足りず、志賀や健介オフィスの若手がセコンドをしていた。

三沢社長が亡くなって、色々な面で影響が出てもいるのだろうが、工夫してがんばって欲しい。

 4月シリーズはシングルのリーグ戦とのことで、チャンンピオン・カーニバルかよ!という気もするが、何でも

やってがんばって欲しい。

 

 

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