2010.3.20(土) 新日本 愛知県体育館

Circuit2010 NEW JAPAN CUP 〜The Perfect Generalist〜

 

 

(※P:ピンフォール、ギブアップ)

 

3.14後楽園ホール大会、NEW JAPAN CUP 1回戦の結果(左が勝者)。

 

矢野通    P  本間朋晃 

内藤哲也   P  カール・アンダーソン

井上亘    P  ジャイアント・バーナード

高橋裕二郎 P  永田裕志

真壁刀義   P  石井智宏

田中将斗   P  中西学 

棚橋弘至   P  ストロングマン

 

 前年優勝者のためシードの後藤洋央紀を加えた8名で2回戦が行なわれる。

 

18:00開始のはずが、交通渋滞で選手が未到着、とのことで始まらず。

場つなぎに地元愛知県岡崎市在住、とのことで会場入りしていたエル・サムライ

のトーク・ショー、という貴重なものが見られた。

「アメトークに出たが近所の反応がない」

「ただ元々近所付き合いがない」

といった感じで盛り上がらぬまま(声もかすれて聞き取りづらい)、

10分足らずでギブ・アップ。

 棚橋に交代した。

 棚橋は欠場中、岐阜県大垣市の実家で療養していたとのことで、これまた

会場入りが可能だった。

 (お母さんも会場に来られていた)

 公明党の参議院議員が激励の花束を贈った(7月に参院選があるからだろう)

後、トーク・ショー。

 何はともあれ、今日出場するとのことで一安心。

1回戦でストロングマンを破った翌日3.15の試合で左膝を負傷。

 3.16、3.19とその後の試合を休んでいた。)

 そうこうする内に着いたとのことで、約45分遅れでスタート。

 観客数は公式発表9000人。

 わたしの予想は6000人だった。

 入場ゲートをつくった東側の2階席を潰していたのは前年12月と同じ。

 

 まず初めに、1月16日に亡くなった柴田勝久氏のテン・カウント・ゴング。

 氏は三重県出身とのこと。

 遺影を持ったのは息子・勝頼の同級生、後藤洋央紀。

 次いでトンガ人練習生のリング・ネームとデビュー戦の発表。

 「キング・ファス」として4.4後楽園で中西戦。

 ということはすごく強いのか?と思わせる扱いで楽しみ。

 ファス・コールが起こり、休憩時にサインをもらう先物買いの客も。

 

1}

○獣神サンダー・ライガー   タイガーマスク

金本浩二      P  田口隆祐

エル・サムライ        三上恭佑●  (5分19秒)

 

 やっと第一試合。

 華やかなJr.の6メンだが、遅れた分を取り戻そうとしてか?早めのフィニッシュ

(掌底一発でピン)でちと物足りなし。

タイガーが試合後マイクを握り、4.4後楽園で丸藤とのIWGP Jr.戦に挑む

ライガーにエールを送る。

ライガーも奪回を宣言。

 かつてマサ斎藤が、TV解説でライガー・サムライ組を「山田と松田組」と言った、

という話がまことしやかに言われているが、さすがにうそだと思う。

 

2}

長州力    飯塚高史

○中西学  P 石井智宏

本間朋晃   外道 ●   (8分33秒)

 

 怪奇派ヒールへと変貌を遂げた飯塚。

かつてのタッグ・パートナー、長州の目にはどう映っているのか。

 本間がローン・バトルを強いられるが、何とかタッチした長州が飯塚にラリアット

からサソリ固め。

 カットされたが中西がアルゼンチンでフィニッシュ。

 飯塚をさわやか好青年?に戻せるのは、長州しかいない…気もするので、

2人の抗争が勃発することにほんのちょっぴり期待。

 

3}

永田裕志 ●平澤光秀 P ジャイアント・バーナード カール・アンダーソン○  (12分5秒)

 

 アンダーソンはともかく(失礼)、バーナードと永田は1回戦負けして前座に出場

は不本意であろう。

 バーナード組は勝ってうっぷん晴らし。

 フィニッシュは合体技のマジック・キラー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4 NEW JAPAN CUP 2回戦} 

●井上亘 P  田中将斗○  (13分5秒)

 

 1回戦バーナードを破る金星を上げた亘。

 永田ら青義軍の期待を一身に背負うが、今日はこれというものを見せられず。

 田中が優勢のまま勝ち切った印象。

 フィニッシュはスライディングD。

 田中は新日で厚遇されている。

 

5 NEW JAPAN CUP 2回戦 }

○真壁刀義 P  矢野通●  (14分26秒)

 

 「ここであったが百年目」という感じの2人。

 場外戦もありの肉弾戦。

 真壁を流血させた矢野がペースを握ったが、最後はスパイダー・ジャーマン→

キングコング・ニーの必勝パターンでフィニッシュ。

 真壁は子供からも声援の飛ぶ、完全ベビー・フェイスになった感じ。

 

 休憩10分。

 

6}

 ○中邑真輔 P ストロングマン●  (9分9秒)

 

 IGFから移籍(引き抜き?)したストロングマン。

(しかしもうちょっと気の利いた名前はなかったのか?)

 3.14後楽園では、初出場でいきなりメインのシングル戦。

 古くはジェシー・ベンチュラ、最近ではジョシュ・バーネット並みの扱いだが、試合はどう

だったのか。

(そういえばどちらも新日では成功しなかったが…)

 見ていないので何ともいえないが、今日の中邑戦は楽しみにしていた。

 シングルの公式戦が続く大会で、特別試合もシングル、というのは珍しい。

 1回戦の結果に基づく、今日のカードが弱いと見てのてこ入れか?

 確かに今日の客入りは、新日の名古屋にしてはもう1つだった。

 ストロングマンはプロレスのキャリアはあまりないようだが何しろあの体、パワーだけは

あり、かえって中邑の望む闘いができる相手、と見たのだが…

 実際はリフト・アップ(重量挙げジャークの形と三角締めを持ち上げるのと2回)

からのスラム、という見せ場もありの一進一退の攻防の末ボマイェでフィニッシュ、という

言わば昨今普通の試合。

 もっと短い時間で「捕まえられたらやられる」といった緊張感のより高い試合が

できたように思うのだが。

 

7 NEW JAPAN CUP 2回戦}

○後藤洋央紀 P  高橋裕二郎●  (15分4秒)

 

 タッグ王者ノー・リミットの2人がシングルでセミ、メインに続けて出場。

 もっとも現状では対戦相手の格のゆえであろうが、いずれ自分達の格でメインを

取れるようになってほしい。

 1回戦で永田を破る紫勲の星を上げた裕ニ郎。

 今日はまともにぶつかり合い、技の迫力を見せる正攻法の試合ぶり…

だが、終盤いよいよになってレフェリーを盾にディフェンス。

 レフェリーがダウンして不在となるや急所打ち。

とどめにわざわざ持って来ていたタッグのベルトで殴打…

はしかしはずされ、結局、昇天・改で負け。

 ただ裕ニ郎の悪党ファイトはまだ全国のファンに浸透していない、と思う。

 していれば、終盤までの正統派ぶりに「今日はまともにやるのか」

「やればできるじゃん」と意外感が好評価につながり、最後の反則トリック・プレーには

「やっぱり出た」と2重の裏切り感が出てよかったと思うのだが。

 今日は唐突な感じがして今一つ客が乗れなかったように思う。

 少なくとも立ち上がり、序盤ぐらいは、小ずるい悪党ファイトを(伏線として)見せて

印象付けておいたらどうだったか。

 闘いが激しくないわけじゃないのに、客がそれほど沸かなかったのは残念な気

がした。

 

8 NEW JAPAN CUP 2回戦}

●棚橋弘至 P  内藤哲也○  (23分17秒)

 

裕ニ郎と比べ今日の内藤は普通に膝を攻めるだけで悪党に見える(もっとも

鉄柱や鉄柵を使ってはいたが)ので有利?である。

膝を攻められるまではアグレッシブに攻めて行った棚橋だが、一旦攻められれば

痛々しい限り。

渾身のハイ・フライ・フローをかわされてしまい、腕の代わりに足へのキー・ロック、といった

感じのジャベでかなり長い間攻められ、レフェリーがストップするか悩む素ぶりを見せていた

(してもおかしくないと思った)ものの、何とかロープに逃げた時は大いに盛り上がった。

しかしドラゴン・スープレックスから、旋回してのセントーン(スターダスト・プレス)で力尽きた。

内藤はあのまま膝を攻め続けるのではなく自分のフィニッシュ・ホールド(それも見て驚く

ような技)で決めた所に、ニュー・スターの誕生を目撃したと感じさせるに十分な見事な

勝利であった。

これ限りの試合ならともかく、準決勝、決勝が控えていることを思えば棚橋には

かわいそうだがこの結果でよかったと思う。

 

 

結果、準決勝のカードは後藤洋央紀―田中将斗。

後藤は早々に来た(何度目かの)リベンジのチャンス。

しかし前にも書いたがこのカードやり過ぎ、後藤負け過ぎ。

もう一つは内藤哲也―真壁刀義、これはどうなるかわからない。

3.22尼崎大会で行なわれる(決勝も同日)。

(※結果は決勝 ○後藤 P 真壁●)

 

 終了は21:30過ぎ。

 開始が遅れた割には思ったほど遅くならなかった。

 

 

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