2010.8.13(金) 新日本・後楽園ホール

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(※P:ピンフォール、ギブアップ)

 

 今年のG1の日程は下記の通りである。

 

.6(金)  後楽園ホール     (サムライ)

.7(土)  大阪府立体育会館 (サムライ)

.8(日)  愛知県体育館   (TV朝日)

.10(火)  横浜文化体育館  (サムライ)

.12(木)  仙台サンプラザホール  (J SPORTS)

.13(金)  後楽園ホール      (サムライ)

.14(土)  両国国技館    (J SPORTS)

.15(日)  両国国技館    (TV朝日、スカパーPPV)

 

 

 「FIGHTING TV サムライ」の放送予定は以下の通り。

もっともわたしは未加入で視聴不可。

 

8.6後楽園  6日(23:00−2:00)、8日(19:00−22:00)、

13日(9:00−12:00)、14日(11:00−14:00)

19日(17:00−20:00)

8.7大阪   9日(23:00−2:00)、11日(19:00−22:00)、

14日(14:00−17:00)、16日(9:00−12:00)、

24日(17:00−20:00)

8.10横浜  11日(23:00−2:00)、13日(19:00−22:00)、

14日(17:00−20:00)、18日(9:00−12:00)

25日(17:00−20:00)

8.13後楽園 13日(23:00−2:00)、15日(12:00−15:00)、

20日(9:00−12:00)、26日(17:00−20:00)

 

次いで「J SPORTS」の放送予定。こちらは見られる。

 

8.12仙台 「J SPORTS 2」   12日・生中継(18:20−21.30)

     「J SPORTS ESPN」13日(0:45−4:00、8:00−11:00)

8.14両国 「J SPORTS ESPN」14日・生中継(17.50−21:00)

 

 もっとも仙台大会の最初の再放送はプロ野球中継が延びたせいで

30分遅れて始まった(1:15〜)。

 14日の生中継も「(野球延長により録画放送の場合あり)」とのこと。

 

 わたしの観戦について記すと、12日、仕事から帰宅後、仙台大会の

生中継を後半戦だけ視聴。

 前半戦は深夜の再放送で見たが、あまりにも眠くなり前半戦の終わり

の方は見ずに寝てしまった(録画はしたのでこれから見る予定)。

 13日は後楽園大会を観戦。

 以下は今後の予定。

 14日は両国大会の生中継を視聴。

その後(日付変更後)、TV朝日で8日愛知大会を放送するので見る

つもり。

15日の決勝戦は観戦。

このように、12日(木)から15日(日)まで4日間、TV視聴と生観戦

を組み合わせて真夏の祭典を堪能する計画であった。

 

 

1 G1公式戦 Bブロック}

○井上亘 P 高橋裕二郎● (8分19秒)

 

 正直な所、Bブロックの最下位決定戦とも言える第一試合。

 しかし客の盛り上がりはすごかった。

 さすがG1、さすが後楽園、といったところか。

 もちろん内容もよかった。

裕二郎が押していたが、亘がスピアー一発で逆転勝利。

 ぜいたくに慣れた現代のプロレス・ファンには、もう一つ二つ重ねての

フィニッシュが見たかったところ。

 

 

2 G1公式戦 Aブロック}

○中西学 P ストロングマン● (8分41秒)

 

 ストロングマンはものすごい体だが、中西も負けていない。

 体格、パワーは五分…とみると、改めて中西のすごさを再認識する。

 互いに相手にロープに飛ぶよう指示しつつ、ぶつかり合う。

 最後は「俺も飛ぶからお前も飛べ」というジェスチャーをして、両者ロープ

に飛んでのぶつかり合い。

 何か仲良さそうで微笑ましくさえ見えた。

 スタミナは中西が優る。

というかストロングマンはスタミナがない。

 後半はしんどそうに見えた。

 それでもがんばって、ダンスなど中西の動きをコピー。

 アルゼンチン・バックブリーカーも見せた。

 やっぱり好きなの?

 最後は中西が本家アルゼンチンからヘラクレス・カッターに落としてピン。

 ストロングマンは初出場のG1で結果が出ず、白星配給係となって

しまった。

 今後は、中西と組んでタッグ戦線に挑めば面白い。

 そう感じさせた一戦であった。

 

 

3 G1公式戦 Bブロック}

○小島聡 P ジャイアント・バーナード● (11分44秒)

 

 かつて新日を捨て、武藤全日本に移籍した小島。

 今春、その全日を退団しフリーに。

 左肘の手術のため休業。

復帰戦でいきなりG1参戦となった。

 全日時代にも新日には参戦していたが、裏切り者扱いのブーイング

はなかったように思うし、今日もそうであった。

 対戦相手は、逆に全日から新日へ移籍したバーナード。

 長年の実績で新日ファンの支持を得ており、この組み合わせでは

ホームでの闘いで、声援は多かった。

 手術した左腕をアーム・ブリーカー(馬場が上田馬之介を脱臼させた

やり方)で攻めるなど厳しい攻撃もあったが、攻められても、

地獄突き一発でペースを取り返すなど、全体的に余裕のある、自分を

格上と見せるような闘い方をしていたものの、最後は小島の豪腕

ラリアット一発に沈んだ。

 

 

4}

○潮崎豪 青木篤志 P 中邑真輔 外道● (12分19秒)

 

 公式戦の合間に1試合だけ行われたタッグ・マッチ。

 公式戦だけで試合数が十分あるので、なくてもいいのでは、とも

思っていたが、独特の緊張感があって面白かった。

 NOAH勢が入場するとブーイングが飛び、新日組は外道ですら(失礼)

大声援。

 新日ファンのNOAH勢に対する敵愾心は未だ衰えていないのだな、

と肌で感じた。

 潮崎は中邑との闘いでもチョップ一発で客をどよめかせ、フィニッシュも

取って(ゴー・フラッシャーからピン)、いい所を見せた。

 中邑と潮崎の公式戦は、最終15日に行われる。

 現在、そして未来のプロレス界を担う二人の対決が楽しみである。

 

 ここで10分間の休憩。

 

5 G1公式戦 Aブロック}

○真壁刀義 P カール・アンダーソン● (11分07秒)

 

 ストロングマンと並んで、Aブロックの白星配給係と言えそうなマシンガン。

 しかし初戦で棚橋を破る金星を上げており、侮れない。

 この日もIWGP王者相手に大健闘。

 スピーディーで技のキレもよく、派手な飛び技も冴えていた。

 しかし最後は真壁がスパイダー・ジャーマンからキングコング・ニー・ドロップの

必勝パターンでフィニッシュ。

 

 

6 G1公式戦 Bブロック}

○後藤洋央紀 P 永田裕志● (15分22秒)

 

 新日生え抜き同士の対戦だが、永田への声援がすごい。

 今年はG1用の特訓としてラーメン屋修行をした永田。

お笑いの要素をも取り込む円熟味?を昨今は見せているが、今日は

完全ストロング・スタイルの試合ぶり。

エクスプロイダー、バック・ドロップからキック連発で後藤を追い詰めたが、後藤

の新技「足極めエビ固め」に逆転負け。

この技はうつぶせになった相手に足を絡ませ、引っくり返してピンする

技で、無理のある新技を開発しては凝った名前を付けるのが常の後藤

にしては、技も合理的だしネーミングも即物的で大変よろしい。

 コスチュームなど格好を気にするのも、プロだからいいとは思うが、試合の

スタイルでこれぞ後藤、というものを確立するようもっと努力して欲しい。

 

 

7 G1公式戦 Aブロック}

○プリンス・デヴィット P 内藤哲也● (11分42秒)

 

 丸藤の負傷欠場により代打出場のデヴィット。

 丸藤を倒してIWGPジュニアのベルトを新日に取り返したのだから、

出場資格は十分にある。

 IWGPジュニア王者のG1参戦は、意外にも初めてとのこと。

 今日も、スピードと飛翔能力を駆使したジュニアらしい闘い方で、客を

沸かせた。

 相手の内藤の動きもいいので、デヴィットの良さが生きた。

 内藤も受けるだけでなく、要所で自身も飛び技などいい所を見せる。

 相手をおちょくるような仕草も今日は封印していたが、その余裕も

なかったのかもしれない。

 足を痛めているようだった(昨12日の試合で、解説の山本小鉄が

「カラ足を踏んだ」と言っていた)が、影響させずに試合を完遂したのは

立派。

 しかし最後は、デヴィットがフロント・ネック・チャンスリーの体勢から垂直に持ち

上げ、前に落とす荒技(ブラディ・サンデー)を出し、後頭部を強打した内藤

はフォールを返せず。

 

 

8 G1公式戦 Aブロック}

○棚橋弘至 P 矢野通● (14分49秒)

 

 「髪切りマッチ」の因縁ある二人がメイン。

 序盤、ロープに押し込んだ後クリーンにブレイクしたり、棚橋相手に華麗な

グラウンドの攻防で客を驚かせる矢野。

 「矢野、やればできるじゃん!」と野次。

 すると、「こんなのやってられるか!」と叫んであっさりラフに走る矢野。

 往年のタイガー・ジェット・シンの大試合における序盤(だけ)の正統派ぶり

に対する、短すぎるオマージュ。

 いつもはやる気があまり感じられない矢野だが、今日は本気で取りに

来ていると見えてよかった。

 矢野らしい反則の攻防もあって、フィニッシュは棚橋がスリング・ブレイドから

の流れで十字架固めで押さえ込む(スリング・ブレイドル)。

 試合後大声援の中、「愛してまーす」のマイク・アピール、四方のコーナーに

順番に上ってポージング。

 リングを下りても、フェンス際まで押し寄せた客とハイタッチしながら一周。

 もみくちゃにされながらの退場で、まるで優勝したかのよう。

 誰か決めているのか知らないけれど、メインを棚橋に任せれば間違い

ない、と思ってのマッチ・メークとすれば、それは正しい、と思わざるを得ない。

 IWGPを誰が持っていようが、「ピープルズ・チャンプ」は棚橋。

 そういう形がもはやできているように思う。

 

 終了は21時頃。

 長い試合も「10分経過」のアナウンスと共にスパートしていたようで、テンポ

よく進んだ。

 詰まらない試合が一つもないいい大会でした。

 

 13日後楽園大会終了時点の星取表は以下の通り。

 

Aブロック}

真壁刀義  ●●○○や○

        内矢デス_ア学棚

棚橋弘至  ●○△○や○

        アス内学_矢デ壁

中西 学   ○や○●○○

        矢_ア棚デス壁内

C・アンダーソン ○●●●●●

        棚デ学内ス壁矢_

矢野 通   ●○○や○●

        学壁ス_内棚アデ

内藤哲也  ○や△○●●

        壁_棚ア矢デス学

P・デヴィット   ○○●や●○

        スア壁_学内棚矢

ストロングマン  ●●●●○●

        デ棚矢壁ア学内_

 

Bブロック}

後藤洋央起 や○○●○○

        _邑井バ高永潮小

永田裕志  ○●や○○●

        邑バ_潮小後井高

井上 亘   ●●●●●○

        バ潮後小邑高永_

G・バーナード ○○●○●●

        井永邑後潮小高_

中邑真輔  ●●○○○や

        永後バ高井_小潮

高橋裕二郎 ●●や●●●

        潮小_邑後井バ永

潮崎 豪   ○○●●○や

        高井小永バ_後邑

小島 聡   や○○○●○

        _高潮井永バ邑後

 

 

 

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