2011.1.4(火) 新日本 東京ドーム

 レッスルキングダムX  in 東京ドーム

 

 

(※P:ピンフォール、ギブアップ)

 グラウンド上のリングサイド席、内野・ネット裏の1Fはよく埋まっていた。

 入場ゲート側にある外野席と、内野席の外野寄りは開放せず。

2Fの上の方も空いている。

前年と同じ座席設定だが、グラウンド上の席の並べは増えた気がする。

公式発表は42000人で、前年比500人の微増。

16:25から試合が始まる。

 

 

0−1}

○井上亘       高橋裕二郎

タイガーマスク    石井智宏

タマ・トンガ  P  外道●

本間朋晃    邪道    (7分33秒)

 

 タマ・トンガが、ジミー・スヌーカのようなリープ・フロッグ前方→後方→チョップ。

 相変らずタイガーのマスクはぎを狙う石井。

決着はいつ?

 フィニッシュは亘のスピアー。

 

 

0−2}

金本浩二 ○田口隆祐 P ケニー・オメガ タイチ●  (8分4秒)

 

IWGPタッグ王者のオメガ(DDT)と、IWGPヘビーの外敵王者・小島に付いたタイチのコンビ。

 田口がタイチを丸め込んでフィニッシュ。

 試合終了後はタイチを除いた3人で握手。

 オメガの入場時のVTRはかっこいい。

 

 この2試合は、「第ゼロ試合」のダーク・マッチ。

スカパーPPVでは無料で見られたとのこと。

 本試合は17:00から。

 ビジョンでTV朝日実況陣とリング・アナウンサーの紹介。

 0-1、0-2試合のリング・アナが女性で、気になっていたが、「美しすぎるリング・アナ」

SUNAHOさん(SMASH)と紹介される。

 声は高音だけど少年のようでもあり、声優もできそう。

 力の入れ具合も上手。

今後も出て欲しい。

他にはTNAのリング・アナもいた。

 

1 IWGPタッグ 3WAY}

ジャイアント・バーナード ○カール・アンダーソン P

ジェームス・ストーム ロバート・ルード● 中西学 ストロングマン  (8分36秒)

 

 TNA組(ビア・マネー・インク)は、いかにもアメリカンなラフ・ファイターという見た目だが、意外に

動きがよい。

ドーム初登場で見事なやられっぷり。

アンダーソンのガン・スタンでフィニッシュ、王者組が防衛。

 

 

2}

○ラ・ソンブラ マスカラ・ドラダ P 獣神サンダー・ライガー● エクトール・ガルサ  (7分42秒)

 

 度肝を抜く飛び技の連続は、選手のプロフィールを知らなくても楽しめる。

 最後はまさかのライガーがフォール負け。

 フィニッシュはコーナー・トップから旋回してのボディ・アタックだが、膝が当たっていたので

「たつまきレッグ・ラリアート」と勝手に命名。

(正式名称は「トルニージョ」とのこと)

 ガルサは昔WCWにいたような。

 

 

3 失神マッチ}

○天山広吉 KO 飯塚高史●  (11分13秒)

 

 相手を失神させないと勝てないルール。

 井上亘のアシストもあり(アイアン・フィンガー・フロム・ヘルを阻止)、天山がアナコンダ・バイス

(正確にはもう一方の腕も固めていたのでアナコンダ・クロス)で飯塚を失神KO。

 この縁で青義軍入り?

 

 

4 ハードコア・マッチ}

○ロブ・ヴァン・ダム P 矢野通●  (11分28秒)

 

 凶器OKのハードコア・ルール。

 RVDが主にやられた印象。

 フィニッシュは矢野の体の上に椅子を置いての5スター・フロッグ・スプラッシュだが、

自分の方が痛そう。

 

 

5}

○永田裕志 P 鈴木みのる●  (16分15秒)

 

(試合前ビジョンに流れたVTR、両選手の話)

 1989年、UWFの飲み会に永田が呼ばれた(まだ学生時と思われる)。

 鈴木みのるが、高校生の時永田と2度闘って2度とも勝っている(アマレスで)、

と言うと、前田日明が、そんなこと言われて黙ってるのか、と焚きつけるので、

今やったら負けないと言った、と永田。

 鈴木「喧嘩になるはずが何故か飲み比べになって」(笑)

 その後は、4年前のドームでのシングル戦(鈴木勝ち)、12.12名古屋での鈴木の乱入の

映像。

 「思い切り殴れる相手」と永田。

 その通りの試合展開であった。

 張り手の応酬、鈴木のスリーパーをアーム・ブリーカーで返す永田。

 肩に馬乗りになっての腕折りで白目。

 参ったしない鈴木。

 バック・ドロップ連発(それまで投げ技がほとんど出なかったので新鮮)から、フィニッシュは

バック・ドロップ・ホールド。

 真っ向勝負で永田が4年前の雪辱を果たした。

 

 

6 IWGP Jr.}

○プリンス・デヴィット P 飯伏幸太●  (16分22秒)

 

  IWGP Jr.タッグ王者となった飯伏(DDT)が、シングルも取りに来た。

 キックと飛び技を中心としたスピーディーな攻防は目を見張る。

 コーナー・トップからの雪崩式ブラディ・サンデーでフィニッシュ。

 デヴィットが防衛したが、勝ち負けや強弱を問わない試合と言えよう。

 

 ここから19:30まで休憩、15〜20分ぐらい。

 

7}

後藤洋央紀 ●岡田かずちか P 杉浦貴 高山善廣○  (12分8秒)

 

 海外修行から帰国の岡田が帝王・高山に突っかかって行ったが蹴散らされた印象。

 いい所は見せられなかった。

 フィニッシュのエベレスト・ジャーマンは危険な角度で落ち、怪我が心配。

 

 

8 TNA世界ヘビ-}

○ジェフ・ハーディー P 内藤哲也●  (11分4秒)

 

 週刊プロレスによれば、TNAの直前のPPVでも体調不良で出場が危ぶまれたという

(結局出場したが)ジェフ。

 今日も動きが悪く試合は今イチ。

 全身(腕も脚も)コスチュームで覆って闘ったので(お付き合いか内藤もTシャツを脱が

なかった)、体の張りはわからなかったが、技を受けると回復が遅く、弱々しく見えた。

 フィニッシュのスワントーン・ボムも飛距離がなかったが、その分完全に乗っかる形になり、

かえって内藤は痛かったかもしれない。

 

 

9}

○中邑真輔 P 潮崎豪●  (14分17秒)

 

 ここから3つのシングルは、去年もやって新鮮味はないけれど、高い内容が確実なカード。

 中邑は去年の1.4ドームは、王者としてメインを張っていた。

 2010年はそのまま行くかと思っていたが王座を陥落、再び挑戦も失敗した。

 わたしも中邑については批判的であったけれど、あのままやらせて見たかったとも思う。

 今日はセミ前の位置で、ボマイェで潮崎とのリベンジ・マッチに勝利。

 試合前のVTRで潮崎も言っていたが、新日とNOAHで似たような所にいる2人。

 エースを期待されながら、もう一つ足踏みの感。

 それぞれの団体のみならず、プロレス界のために、2011年こそ2人とも突き抜けて欲しい。

 

 

10}

○真壁刀義 P 田中将斗●  (12分46秒)

 

 去年、机上の垂直落下ブレーン・バスターで、田中に病院送りにされた真壁。

シングルでのリベンジ・マッチだが、まだ首が痛いようで攻撃される。

あわやリング・アウト負け?の場面もあったが、場外の机へのエプロンからのパワー・ボムで

ダメージを与え、キング・コング・ニーでフィニッシュ。

しかし田中は自分で歩いて帰っていたので、まだ物足りない感もあり。

 

11 IWGPヘビー}

●小島聡 P 棚橋弘至○  (21分57秒)

 

 三冠をグリーン・ボーイ、異能派の浜亮太に取られ、全日退団、肘の手術と、どん底を

味わった小島の2010前半。

 しかし後半は、フリーとして古巣・新日を席捲。

 所属外選手として初めてG1を取り、IWGPを取り、トップ所を総なめ。

 今日は東京ドームでメインをとる。

 対するは「100年に1人の逸材」棚橋。

 やっぱりエースはこの男なのか?

 中邑じゃやっぱりだめなのか?

 終盤、ダウンした小島を見て、コーナー・トップに駆け上がる棚橋。

 ハイ・フライ・フローか?

 しかし小島が立ち上がる。

 ならばとフライング・ボディ・アタック(クロス・ボディ)、そのままさっと立ち上がって再びコーナー・トップ

へ(小島は倒れたまま)。

 今度はハイ・フライ・フローをばっちり決めて3カウント。

 このフィニッシュは初めてか?すばらしい。

 小島は一撃必殺のフィニッシュ・ホールド、ラリアットをかわされ過ぎ。

 

 試合終了は21:20頃。

この後、表彰式があり、インタビューもあったはずだが、見ることなく会場を後にした。

 JR水道橋駅から総武線(21:32)で御茶ノ水駅へ、そこで中央線(21:38)に乗り換え、

東京駅へ(21:42着)。

 22:00発の新幹線ひかり号(最終)に乗って、終点・名古屋に23:49着。

 結果論としてはもう少し会場にいられたかもしれないが、電車が遅れることもあり得る

ので仕方なかったろう。

 この日は正月休み最終日で、帰省先から上京してドームへ行き、観戦後現住所へ帰る

という一日であった。

 

 後日、新日本のHPで、菅林社長の総括コメントを読んだ。

 1.4東京ドームも節目の20回ということで、来年どうするか検討するようである。

 例えば会場を横浜アリーナなり、さいたまスーパーアリーナなりに変えた場合、東京ドームに

来ていた客がそのまま来て満員になるとは限るまい。

 東京ドームだから来る、という客も多いのではないか。

 また、大阪なり福岡なりに変えれば、行った先では盛り上がるかもしれないが、何年

周期かで東京に戻った場合、習慣が途切れた所で今の観客数を集めることはやはり

難しいのではないか。

 もちろんかつてのような動員ができず、経費倒れになっているかもしれない現状では、

強くは言えないのだけれど、単純に一ファンの希望としては、K-1も総合もドームで興行を

打てなくなった今こそ、新日だけは伝統を守り続けて欲しいと思う。

 営業力はともかく、ドームという大会場にふさわしい内容の試合を提供する力が、今の

新日にはあると思う。

 

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