2011.8.6(土) 新日本・愛知県体育館

ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI

THE INVINCIBLE FIGHTER〜

 

 

 

 

 

 

 

(※P:ピンフォール、ギブアップ)

 

公式発表は8000人。

見た目ではもうちょっと少ないと思うが、8割くらい埋まったか。

今年のG1、冠スポンサーはブシロード。

表が新日のレスラー、裏がアニメ「ヴァンガード」の柄のクリアファイルに、

「ヴァンガード」のうちわと漫画冊子が入り口で配られた。

 

1 G1公式戦 Bブロック}

○後藤洋央紀 P ラ・ソンブラ● {9分6秒}

 

 ラ・ソンブラはメキシカンとしては小さくない。

三重県出身の後藤にとって名古屋は地元と言っていいだろうが、

それでもラ・ソンブラに声援が多いのは、最後は後藤が勝つと思っての

判官びいきか。

見たこともないような技、というわけではないけれど、的確に飛び技

を次々と決めて客を沸かす。

フィニッシュは昇天だと思ったら昇天・改とのこと。

どう違うんだっけ。

後藤の袴風コスチュームは動きづらそうでどうも気になる。

 

 

2 G1公式戦 Bブロック}

●カール・アンダーソン P ストロングマン○ {7分55秒}

 

 ストロングマンのパワーを強調するアンダーソンの受けっぷりは、当たる

前に吹っ飛ぶ感じでうまいと言えばうまいが、やり過ぎと見れば

へたとも言える。

もっとも最後は飛び付きエース・クラッシャー(ガンスタン)で取った。

ストロングマンはこれで3戦全敗。

 

 

3 G1公式戦 Aブロック}

○永田裕志 P 高橋裕二郎● {9分49秒}

 

 コンプリート・プレイヤーズの仲間はいず、1人で入場の裕二郎。

試合もずるいことはせず、真っ向勝負。

ベア・ハッグの状態で相手を浮かし一瞬止めてから投げる

フロント・スープレックス(永田よりうまい)、ゆっくり投げてきれいにブリッジ

するジャーマン。

内藤との「ノー・リミット」でタッグで鳴らしたがシングルも行ける。

しかし今絶好調の永田の牙城は崩せず。バック・ドロップ・ホールドで

敗れる。

帰ろうとする永田を客が引き止め、噂の「ナガダンス」を懇願。

ロープをくぐるかくぐらないか、行ったり来たりしてじらす永田さん、

結局やってくれて客大喜び。

ただ、じらした割にはちょっとだけで、それ程のものでもなかった

気はします。

 

 

4 G1公式戦 Bブロック}

●井上亘 P 中邑真輔○ {12分29秒}

 

 今日のベスト・バウト。

中邑は相変らずふにゃふにゃしている。

さらにロープ・ブレイクの後、亘の頭をぺしぺし叩くなど相手を小馬鹿

にする態度でブーイングを浴びる。

ナチュラル・ヒールの道を歩き始めた模様。

場外で亘にスピアーを食らって脇腹を痛める。

ボマイェを狙ってキッチン・シンクで返された所で場内すごい盛り上がり。

裏拳のようなエルボーが中邑の顔を痛打、これは勝てるんじゃない

か、と思った所で亘がスピアーで決めに行くと、今度は中邑がボマイェで

カウンター。

連発で決めてフィニッシュ。

負けたが亘は客の声援に応えて頑張った。

試合開始早々グラウンドになったが、亘も結構うまい。

 

 

5}

○小島聡 MVP  P TAKAみちのく● タイチ

 

 公式戦が9試合もある中で、唯一のタッグ・マッチ。

 G1出場選手以外で今日出たのは、鈴木軍のこの2人だけ。

 刺身のつまのような試合にぴったりの人選。

 笑いも取っていたが結構がんばって、MVPをローン・バトルに追い込んだ

が、最後は小島の豪腕ラリアットに敗北。

 皆に見せ所のあるタッグ・マッチらしいタッグ・マッチであった。

 

 

 

 ここで休憩。

 

 

 

 

 

 

 

6 G1公式戦 Aブロック}

○真壁刀義 P ヒデオ・サイトー● {5分23秒}

 

 今日のワースト。期待に反し、平澤は見せ場もなくあっさり敗れる。

 フィニッシュはスパイダー・ジャーマンからキングコング・ニーの必殺パターンでは

なく、いきなりのニー・ドロップで、よけるか返すか、いずれにせよ

まだまだ、と思っていたので決まって驚いた。

 試合でこれというものを見せなければ、ただの汚い変な人である。

 

 

7 G1公式戦 Bブロック}

●天山広吉 P 鈴木みのる○ {14分26秒}

 

 久々に表舞台に登場、の感のある天山。

 ここぞという時に畳み掛けるパワー、スピード、スタミナがまだ戻っていないか。

 勢いがなく、客も今一つ盛り上がれない。

 最後はゴッチ式パイル・ドライバーで敗戦。

 試合中カラ足を踏んだか、左足を痛めたようで両側から抱えられて

帰って行ったのが心配。

 

 

8 G1公式戦 Aブロック}

○内藤哲也 P 矢野通● {14分5秒}

 

 序盤、内藤は頭を椅子で横殴りに殴られ、あわやリング・アウト負け、

という大ダメージを負った。

 その後もマットをはずされたコーナーに何度も打ち付けられてピンチに。

 しかし華麗な飛び技で反撃し、最後はひねりを加えたムーンサルト・プレス

(スターダスト・プレス)でピン。

 今日は「ノー・リミット」時代とは違う、新しい曲で入場。

 メキシコから凱旋帰国後は、こずるい小悪党ファイトに華麗な技を織り

交ぜる所に個性があったと思うが、今日は正統的な完全ベビー・フェイス

という感じ。

 動きは確かに素晴らしいが、個人的には小悪党な所も残して欲しい。

 

 

9 G1公式戦 Aブロック}

●ジャイアント・バーナード P 高山善廣○ {9分36秒}

 

 タッグのダブル王座戦を闘った2人がシングルで再戦。

 巨漢同士、予想通りの大味な試合に。

 相変らずここぞという時の高山の動きが悪い所に要因があろう。

 フィニッシュのジャーマンもブリッジが全然できておらず、ダブル・フォールかと

思った。

 

 

 

 

 

 

 

10 G1公式戦 Aブロック}

○棚橋弘至 P ランス・アーチャー● {11分33秒}

 

 アーチャーは2mあってでかい。棚橋ははるかに小さいが、王者の

貫禄で堂々としたもの。

 チョーク・スラムを食らう場面もあったが、最後は客の予想(期待)した

通り、ハイフライ・フローでピン。

 G1クライマックス4日目を締めくくった。

 帰ろうとする棚橋を客が引き止める。

 マイクを取る。

 エア・ギター×3回。

 「愛してまーす!」

 ベルトを肩に、4つのコーナーに上ってポーズ。

 リングを下りて一周、群がるファンとスキン・シップ。

 花道を通りつつ、同上。

 ゲートでポーズ、一礼。

 ゆっくりゆっくり時間をかけて、これでもかというファン・サービス。

 一時期どん底にまで低迷した新日本が、ここまで復調したのはなぜか。

そしてそのマットの中心に、棚橋がいるのはなぜか。

わかるような気がした。

 

この試合の前、おしゃれに装ったかわいらしい少女2人がリング・インし、

棚橋に花束贈呈。

「寛水流空手道様から花束贈呈」とアナウンス。

寛水流というと日本刀対パイプ椅子の組み手、という印象が強いので、

ギャップに驚いた。

 

18:00開始で、棚橋が帰るまで見届けて会場を出たのが21時過ぎ。

試合数が多い割にはテンポよく進んで長過ぎず、いい興行でした。

 

 

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