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2011.8.13(土) 全日本 後楽園ホール SUMMER IMPACT 2011 |
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(※P:ピンフォール、ギブアップ) 18:00から。 昼(12:00)は同所で新日のG1があり(超満員札止めの由)、 またお隣の東京ドームでは巨人戦があった(来る時ちょうど帰る 人波にぶつかった)。 これらに食われてしまうのか、それとも相乗効果で入るのか (新日とはしごした人がいただろうか?)。 結果はまず7分の入りか(公式発表は1400人だった)。 常連の全日ファンが多い感じで客席に一体感があり、雰囲気 はよかった。 {1} 渕正信 ○西村修 P 中之上靖文● 曹駿 (10分53秒) フィニッシュは逆さ押さえ込み。 「西村復帰戦」と銘打ったOPマッチ。 今春、後楽園のある文京区の区議となってから初めての試合、 とのこと。 昨年は国政選挙に出て落ちた。 曹はでかいが、まだ体を使い切れていない。 絞ってスピード、スタミナをアップさせるべきだ。 {2} 稔 ●BUSHI P MAZADA BLACK BUSHI○ (11分33秒) カナダから来たBUSHIのライバルは、なかなかのこなれたマットさばき。 ツームストン・ドライバー(B・Bドライバー)で初戦に勝利。 稔はグッド・シェイプで動きもキレがあったが、今日は出番少なし。 {3} 船木誠勝 ●征矢匠 P ジョー・ドーリング○ レネ・デュプリ (8分42秒) 学の弟・匠、船木とダブルのキックなどで、スーパー・ヘビーの2人に 善戦も、怪我からの復帰戦を飾れず。 {4 ファイブ・メンズ・ディシション・デス・マッチ} ○KENSO P 大森隆男● (7分57秒) スーパー・ヘビーの体ながら、変則ファイトと奇妙なしゃべりで異能を発揮 しているKENSO。 全日の水は合うようだ。 自ら考案したデス・マッチで大森と一騎打ち。 ルールは下記の通り。 【KENSO考案 ファイブ・メンズ・ディシション・デス・マッチ ルール】 この試合には5人の選手が投入されます。 @ 投入される5人の選手は登場をもって明らかになる。 A その5人の選手は凶器攻撃・反則攻撃が認められるが試合の 権利は与えられない。 B その投入された選手はKENSO、大森隆男の両選手どちらにも 攻撃する事が出来るが、どちらの選手に攻撃を加えるかは投入 された選手の意思に任される。 C 投入される5人の攻撃時間は各自30秒間のみ与えられ、 その後投入された選手は退場となる。 D 試合開始2分後・3分後・4分後・5分後・6分後に1名づつ 選手が投入される。ただし、決着が着いた時点で試合は終了 となり以降の選手は登場しない。 E 場外カウント・反則による勝敗無しの完全決着ルールとする。 カウント・ダウンの後、1人目の船木が登場。 KENSO、次いで大森を蹴りまくり、2人が伸びた所で時間が来て 退場。 この試合でここが一番面白かった。 休む間もなく2人目、西村はKENSOにコブラ・ツイストから卍固め、 で終了。 3人目、中之上は、全日道場での合同練習で心が通じた?大森 にはっきり加勢。 4人目、デュプリは逆にKENSOについたが、喜んだKENSOが 「WOOOO!」とフレアーばりの雄叫びを上げている内にデュプリの退場 時間が来てしまった。 ここまで登場した選手は皆自分の試合を終えていたが、最後の 5人目はこれから試合を控える征矢学。 中之上同様、道場での約束があって大森に味方か? と思いきやKENSOに加担…というより打倒大森。 退場時間を過ぎても大森に攻撃を続け、KENSOが椅子を顔に 置いた上にニー・ドロップを落としてピンを取った後も、征矢はマイクを握り 「ワイルドはお前(大森)じゃない、俺だ!」と毒づいて去って行った (KENSOには何も言わず)。 その後マイクを取ったKENSO。 「27日にオール・トゥゲザーもありますが…」 客沸く。(3団体合同チャリティー・プロレス、KENSOはメイン出場が決定 している) 「オール・トゥゲザーはどうでもいい!今日はわたくしの全日登場1周年 でございます!」 ということで、「全、日、本、ヤー!」と客に言わせて前半を締める。 試合中も「ビチッと!」と掛け声を上げさせる。 オール・トゥゲザーでの(かつての新日時代のパートナー)棚橋との絡み が楽しみになって来た。 この試合形式は、出る人によってはもっと面白くなるかもしれない。 ホント言うと、グレート・ムタが出るかと少し期待していた。 武藤は試合はなかったが、サイン会で来場していた。 Jr.シングルのリーグ戦出場者の発表。 ケニー・オメガ、金本浩二らの発表に沸く。 休憩。 |
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{5} 曙 ○浜亮太 P 関本大介 岡林裕二● (11分32秒)
色物っぽい相撲コンビ(SMOP)だが、大日本組がパワー・ファイトで 真っ向勝負するので勝敗への興味がわく闘いとなっている。 もっとも体のぶつかり合いではさすがに分が悪く、大日本組は 曙の足を攻めて戦線離脱させ、浜に2人がかりのブレーン・バスター、 代わる代わるコーナー・トップからのボディ・プレス、と攻めるが、曙が ものすごいタックルで救出。 最後は浜がリョウタ・ハマー、体重を乗せて岡林を押しつぶした。 好勝負で、曙、浜がもっとも光るカード、と言えよう。 {6} 諏訪魔 太陽ケア カズ・ハヤシ P 真田聖也 ●近藤修司 征矢学○ (29分26秒) アジア・タッグ(真田征矢−カズ近藤)の前哨戦。 王者組がこれからという若手で、挑戦者組が確固たる地位を 築いているベテラン。 イメージ的には王者組がチャレンジャーで、挑戦者組が受けて立つ感じ。 前哨戦で挑戦者が攻勢に出るのはよくあることで、そうあるべき とも言えるのだけれど、今日は客は逆を期待していたようで、攻め られる征矢、真田には叱咤の野次が多く飛ぶ。 前哨戦は挑戦者が取る、という先入観があり、最後征矢と近藤の 2人になった場面では、近藤が取ると思い、実際何度も近藤が ラリアットを決めて取ったかと思ったのだけれど、征矢が驚異的な粘り を見せ、逆転に次ぐ逆転で、最後ラリアットで取った時は場内大爆発。 意外な結果ながら最高の前哨戦となった。 もっとも真田の方は、先の三冠戦を闘った諏訪魔との絡みも多く、 エルボーを連打するも逆にその右肘を攻められ、まさかの ドラゴン・リング・イン(コーナーに上がったはいいが何もせずそのまま飛び 降りてしまう、藤波辰巳のみに許される秘技)や、コーナー・トップからの 技の失敗(落下)もあって、今一つパッとしなかった。 負けたけれども、カズ、近藤はいい仕事をしており、タイトル・マッチが 楽しみ。 |
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{7 世界Jr.ヘビー} ○KAI P 大和ヒロシ● {22分26秒} セミが大爆発してハードルが上がったものの、全日の時代を担う 若い2人のけれん味のないぶつかり合いに客の反応は熱く、 暖かい。 体格で勝るKAIがフロッグ・スプラッシュ(スプラッシュ・プランチャ)で激闘を 制し、初防衛。 勝者がリング上でマイクを持ってスピーチするのはよくあるが、敗者 にもしゃべらせ、肩を組んで一緒に客の声援を受けるのは珍しい。 この2人の今日の闘いにも少し感じたが、今の全日本、特にカズ、 近藤の試合には、かつての四天王時代の全日プロレスの延長の ような、危険技(この試合ならエプロンから場外へのヒップ・トスなど)が 見られ、ちょっと怖い。 特に軽量の選手が体を大きくした場合は、同じ技でも危険が 増していると思うので、客もあまり期待すべきではないと思う。 先日、愛知県体育館大会を見て、不入りに正直危機感を覚えて いた。 しかし首都圏ではまだまだ人気はあるようで、少し安心した。 メニューページ「2011」へ戻る
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