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| 1878.12.19 W･ミラー 対 J･ゴス |
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ニューヨーク･タイムズ December 15, 1878 http://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=F60F11F73E5A137B93C7A81789D95F4C8784F9 GOSS AND MILLER MATCHED. 取組はゴスとミラー。 BALTIMORE, Dec. 14.―Articles of agreement were entered into to-day between Prof. William Miller and Joseph Goss for a boxing match with blackened gloves, to take place at the Maryland Institute, in this city, on Thursday evening, Dec. 19. The match is for ＄500 a side, one-half of which has been deposited at the office of the Daily News as a forfeit. ボルチモア、12月14日。―契約条項が今日ウィリアム･ミラー師範とジョーゼフ･ゴスとの間で締結されたのは、我が町の、メリーランド会館にて、木曜の晩、12月19日に行われる、黒ずんだグローブ着用のボクシング試合のためであった。試合は賭け金双方500ドル、その半分はデイリー･ニュース紙の事務所に供託金として預けられた。 ニューヨーク･タイムズ December 20, 1878 http://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=9506E5D6143FE432A25753C2A9649D946990D7CF GOSS BEATEN BY MILLER. ゴスがミラーに敗れる。 http://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=9D01E5D6143FE432A25753C2A9649D946990D7CF BALTIMORE. Dec. 19.―The sparring-match between William Miller and “Joe” Goss took place to-night at Maryland Institute Hall in the presence of about 1,500 persons. The match was for ＄500 a side, with blackened gloves, only face hits to count, and counters to count for both. There were 29 rounds of three minutes each, with one-minute rests, 10 counters, and one round without count. The referee gave the match to Miller by a score of 22 to 19 for Goss. At the close, Goss challenged Miller to a match, to come off in Boston at the end of one month, for ＄1,000 a side. Miller replied that he would spar with any man in the country for ＄500 to ＄1,000 a side, without accepting the challenge of Goss. ボルチモア。12月19日。―ウィリアム･ミラーと「ジョー」ゴスとの間のグローブ拳闘試合は今宵メリーランド会館講堂にておよそ1,500人の面前で行われた。試合は賭け金双方500ドル、黒ずんだグローブ着用、採点は顔への打撃のみ、両者のために数えるべく採点者が付いた。毎回三分の29回戦、一分間の休憩があり、10人の採点者が付き、採点しない一回があった。行司が戦勝を授けたのはミラーで得点はゴスの19点に対し22点であった。終了時、ゴスがミラーに、ボストンに於いてひと月の末に、賭け金双方1,000ドルで行う試合で挑戦した。ミラーの返答は彼がこの国のいかなる男とも500ドルに対し1,000ドルの賭け金でグローブ拳闘をするというもので、ゴスの挑戦への受諾はなかった。 採点は現在行われているようなラウンド毎の減点方式ではなく、試合を通して顔へのクリーン･ヒットの回数を数えるものだったようです。採点しないラウンドがあるのが不思議ですが、最終30ラウンドだけは、採点を気にせずKOのみを目指して打ち合え、ということでしょうか。 Joe Goss http://boxrec.com/list_bouts.php?human_id=32615&cat=boxer http://www.cyberboxingzone.com/boxing/goss-j.htm ジョー･ゴスは当時のヘビー級王者でしたが、それは素手で闘うプライズ･ファイターとしての称号であり、ミラーがグローブ試合で判定勝ちしてもチャンピオンになることはありませんでした。ミラーはアスリートとして素手で闘うことはなかったのではないかと思います。英国王者だったゴスが、渡米して米国ヘビー王者となり、その王座がジョン･L･サリバンに受け継がれて世界王座と呼ばれるに至ります。クインズベリー･ルールの下、グローブ着用による世界ヘビー級王座戦が初めて行われたのは、この試合から14年後の1892年のことです。 ﾒﾆｭｰﾍﾟｰｼﾞ「豪州武芸師範 プロフェッサー･ウィリアム･ミラー」へ戻る |