2011.12.4(日) 新日本・愛知県体育館

NEW JAPAN ALIVE 2011

 

 

 

 

 

(※P:ピンフォール、ギブアップ)

 

 公式発表8000人。

G1の時と同じだが、増えている気がする。

9割は埋まったのではないか。

 

1}

カール・アンダーソン ○キラーラビット P 邪道 外道●

4分47秒)

 

 アンダーソンは、ラビットのマスクを被ったまま最後までやり通した。

 ラビットは、ダスティ・ローデスっぽいムーブ。

 しかしフィニッシュは、グレート・カブキか、ジェリー・ローラーばりの

フィスト・ドロップ。

「もちつきドロップ」と言うらしい。

 邪道外道は全くやられっ放しで終わった。

 

 

2}

タイガーマスク    矢野通

●田口隆祐  P 高橋裕二郎

タマ・トンガ     石井智宏

キング・ファレ    ロッキー・ロメロ○

9分33秒)

 

 タマ・トンガは豹柄のショート・タイツで、ジミー・スヌーカのコピー。

 前から後ろからリープ・フロッグ、そしてチョップ。

 少しブルーザー・ブロディも入っている。

 GBHに捕まって集中攻撃を受ける。

 コーナーに振られて、一人づつアタック…と思いきや、ロメロが

一人でぐるぐる回っては何度もラリアット。

 さっぱり行けない矢野らに怒られ平謝り。

 しかしフィニッシュはIWGP Jr.タッグの新王者、ロメロが旧王者、

田口から逆さ押さえ込みで取った。

 

 

3}

後藤洋央紀 ●KUSHIDA P 杉浦貴○ 青木篤志

 (11分13秒)

 

 後藤は上半身がパンプ・アップした感じでパワフル。

 杉浦にも当たり勝ちの印象。

 しかし試合はKUSHIDAがオリンピック予選スラム一発で取られた。

 

 

真壁刀義 ●井上亘 P 高山善廣○ ランス・アーチャー

10分28秒)

 

 馬場が生きていたら喜んだであろう日米巨人コンビ。

 しかし高山の動きは相変らず悪い。

 フィニッシュのランニング・ニー・リフトも今一つの当たり。

 

 

 ○天山広吉 小島聡 P 飯塚高史● ヒデオ・サイトー

10分25秒)

 

 「俺達が世界で一番かっこ良くて強いタッグ・チーム、天山・小島、

略してテンコジだバカヤロー!」

 (試合後の小島のスピーチより)

 名コンビ復活。

 いつだって、2人は仲良し。

 みんなそう思っているのだから、もう敵対したりせず、ずっと

仲間でいて欲しい。

 GBHは誤爆をきっかけに仲間割れ。

 ヒデオが、アイアン・フィンガー・フロム・ヘルを奪って飯塚にお見舞い。

 テンコジの勝利(天山がアナコンダ・バイス)をアシストしたものの、

試合後GBH軍のリンチにあう。

 誰も助けに来なかったので散々やられておしまい。

 青義軍が助けに来たら面白くなると思ったが、永田は今日は

メインなので無理だったか。

 

 

6 IWGP Jr.ヘビー}

○プリンス・デヴィット P デイビー・リチャーズ●

12分16秒)

 

 IWGP Jr.タッグに続いてシングルも取りに来たリチャーズ。

 キックの切れ味が良い。

 対してデヴィットは空中技で対抗。

 フィニッシュはエプロンでのブラディ・サンデー、リング内でもう一回。

 

 

 

 

 

7 IWGPインターコンチネンタル}

○田中将斗 P  MVP●

10分9秒)

 

 新日マットで優遇され続ける田中。

 今はインターコンチのヘビー級王者。

 いい選手だとは思うが、如何せんJr.ヘビーでも大きくない93kg

の軽量である。

 新日ファンには思い入れのない外様でもある。

  コンプリート・プレイヤーズの仲間のアシスト(裕二郎が東京ピンプス→

スライディングD)によるフィニッシュも、客はヒートするどころか「あーあ」

とため息。

 マッチ・メイカーはよく考える必要がある。

 

 

8}

●ジャイアント・バーナード P 鈴木みのる○

11分53秒)

 

 同じヒールでも、鈴木軍のタイチやTAKAみちのくは客をヒート

させるいい仕事をしている。

 「タイチは帰れ」コールもすっかり定着。

 TAKAみちのくには(全日時代のように)ぜひオープニングの

「前説」をやって欲しい。

  試合は意外にもみのるがバーナードに、ゴッチ式パイルドライバー

を完璧に決めてフィニッシュ。

 

 

9}

●内藤哲也 P 中邑真輔○

 (13分15秒)

 

 名勝負となったG1決勝戦の再戦。

 神の子と呼ばれた早熟の大器、中邑真輔が、試行錯誤、

迷走の末に、ようやっと固まったキャラクターが、今の変な髪形と

クネクネした動き、大口叩いて相手を小馬鹿にし、膝蹴りを中心

とした攻撃的なヒール・スタイル。

 しかしかつての若き日の、期待値込みの評価と比べても、

今の中邑が一番ファンに支持されている、と思う。

 G1では全試合が称賛され、初優勝が歓迎された。

 今日も特に終盤は館内大爆発。

 内藤の畳み掛ける攻撃も素晴らしかったが、返して返して

ボマイェ一発でフィニッシュ。

 ボマイェでのフィニッシュは、完全にファンに受け入れられた。

 一発で決まるので、終盤目が離せず、スリリングになる。

 怪我の功名で、膝を右脚から左に変えてからかえって技の

安定感が増したように思う。

 もちろん内藤もよくてこその名勝負。

 内藤は棚橋戦が名勝負数え歌と思っていたが、どうしてどう

して中邑戦が上かもしれない。

 

 

 

 

 

 

10 IWGPヘビー}

○棚橋弘至 P 永田裕志●

30分16秒)

 

 今年1年だけで橋本真也と並ぶIWGPヘビーV9を達成。

 最多タイ記録の相手は、そのV10王者の永田。

 棚橋の脚攻めに対し、永田は腕攻め。

 これは「あれ」への布石?

 ナガタ・ロックUからアーム・ブリーカーに移行。

 ビジョンに映し出されるのは、そう、白目…

 個人的には乱発せず、ここぞと言う時だけにしてほしい…

 血だるまの顔でこそ、その白さが映えるのでは…

 フィニッシュは、立っている永田にハイ・フライ・フロー(つまりクロス・ボディー)、

倒れた所に正規のハイ・フライ・フロー。

 見事、永田相手にV10を達成。

 東スポのプロレス大賞MVPは決まりだろう。

 インタビュー中に鈴木みのるがリング・イン。

「そのベルト、俺によこせ。お前の首、俺に差し出せ」

1.4東京ドームでの挑戦を表明。

棚橋も受けた。

 インタビュー後、いつものファン・サービス。

 エア・ギター、「愛してまーす!」

 ベルトを肩に、4つのコーナーに上ってポーズ。

 リングを下りて一周、そして花道で、群がるファンと延々とスキン・シップ。

 ゲートでもう1回エア・ギター、ポージング。

バック・ステージですぐインタビュー、ビジョンに流れる。

棚橋にもまだ会場に残っているファンの声援、コールが聞こえている。

これだけやってくれるのだから、棚橋にメインで勝って欲しい、と願う

ファンが出るのは当たり前であろう。

田鶴浜弘さんがご存命だったら、「ジム・ロンドスの再来ですな」とでも

言っただろうか。

 しかし試合は、棚橋は名勝負製造機であるけれども、今日の所は

セミに食われたか

 

16:00開始で、棚橋のインタビューが終わるまで見届けて会場を出た

のが20時過ぎ。

ホント最近の新日はすばらしい。いい興行でした。

 

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