2012.1.22(日) 新日本 後楽園ホール

NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2012

 

 

 

 

 

 

(※P:ピンフォール、ギブアップ)

連戦二日目は12:00から。

公式発表は1950人超満員で昨日と同じだけれど、周りを見る限り

昨日若干あった空席がない。

試合前と休憩時、ギターとベースを持ったメキシカンのおじさんトリオが歌を

披露。

 

 

1}

プリンス・デヴィット   YOSHI-HASHI

田口隆祐      邪道

タイガーマスク   P  外道

○タマ・トンガ         OKUMURA●

10分11秒)

 

 今日も下田美馬ねえさんが日章旗を掲げてOKUMURA組の入場に

付き添うが、なぜかこの時は場内真っ暗。

 試合時は引っ込んでいたので見せ場なし。

今日はドレス・アップしていた(昨日はパンツ)のに残念なことであった。

 メヒコ臭やや薄めの試合で、OKUMURAが頑張るのかと思ったら、

意外にフィニッシュを取られた。

 タマ・トンガが、スヌーカばりの前から後ろからリーフ・゚フロッグ→チョップの後、

フロント・ヘッド・ロック+ボディ・シザースの格好からのDDT(ヘッドシュリンカー)でピン。

 

 

2}

獣神サンダー・ライガー ○マキシモ P タイチ ミステリオッソ・ジュニア●

8分15秒)

 

 今日はいつもの赤ライガー。

 マキシモと腕を組んでスキップしながらの入場で笑いを誘う。

 しかし昨日と違い、笑い一辺倒ではない。

場外でのタイチのマキシモへの椅子攻撃辺りからシリアス・モードに。

 マキシモがハードな攻撃にあうも、客の声援を受け、体型に似合わぬ見事

なテクニックで逆襲。

 彼らしくキス(リップ・ロック)も織り交ぜ、ライガー・ボムでミステリオッソをピンして

フィニッシュ。

 

 

 

3 CMLL世界ウェルター}

○マスカラ・ドラダ P KUSHIDA●

13分22秒)

 

 KUSHIDAの飛び技は本場のメキシカンに劣らない。

 バズソー・キックからムーンサルト・プレスを決めた時は、取ったか、と思った。

 しかし返され、次のスターダスト・プレス(KUSHIDAが使うとミッドナイトエキスプレス。

捻りを加えたムーンサルト・プレス)をはずされ、最後はセカンド・ロープ上を飛び

移ってからの飛び付きウラカン・ラナで押さえ込まれ、王座奪取ならず。

 

 休憩。

 

 

 

4}

○後藤洋央紀 P ルーシュ●

9分49秒)

 

 結論から言うと、ルーシュは昨日ほどにはよくなかった。

 途中までは昨日に変わらずよかった。

シングルだとスタミナに難があるのか?

それともそこまで飛ばし過ぎたか。

 目だってへばった様子は見せなわけではないけれど、技に行くべき

所を張り手でごまかしているようで、終盤後藤が倒れている状況でも、

畳み掛けに欠けた。

 ただしこれは昨日で期待が膨らみすぎたが故の評価で、今後に大いに

期待できる選手であることは変わりない。

 昨日のトペ・コンヒーロの代わりに、今日はトペ・スイシーダを見せたが、これも

よかった。

 牛殺しから昇天・改という説得力あるはずのフィニッシュが、何かあっさり

して物足りない印象。

 後藤も倒れて相手が攻めて来るのを待っているようではだめで、最後

は圧倒して叩き潰すような勝ち方をしてもよかったか。

 

 

5}

棚橋弘至   中邑真輔

内藤哲也 P オカダ・カズチカ

●ディアマンテ     メフィスト○

14分24秒)

 

 昨日は入場時だけだったマスクを、試合が始まっても脱がない中邑。

 内藤と対峙する。

 表情が見えなくても、くねくねした動きだけで、内藤を小馬鹿にする

態度を表現するのは素晴らしい。

 攻撃されてもだらんとロープにもたれかかるだけ、一切反撃せず。

 怒った内藤がマスクを剥ぎ取り、張り手をかますや、一転怒りモードで

叩き潰しにかかる。

とにかく中邑‐内藤が熱いので、IWGP王座戦を控えた棚橋‐岡田

の絡みがあまり目立たない。

ただ岡田は、昨日は試合後に決めたツームストンを、今日は試合中に

棚橋に決めた(ピンはならず)。

 ディアマンテはアクロバチックな動きが受けていたけれど、やはり組体操的

な印象はやや残る。

 フィニッシュは意外にメフィストが取った。

 コーナー・トップからのペディグリー(雪崩式ダブル・アーム・フェイス・バスター)でピン。

 

 

 

 

 

 

6 NWA世界ヒストリック・ウェルター}

○ラ・ソンブラ P ボラドール・ジュニア●

21分47秒)

 

 「NWA」の伝統が残っているのは、今やメキシコだけなのかもしれない。

 もっともウェルターが何kgなのかわからない。

かつて新日でJr.8冠統一戦をやったときに、メキシコのウェルター級王座

も入っていたから、Jr.ヘビーと同じぐらいということでいいのだろうか。

 試合は目まぐるしい動きの連続で、文字通り筆舌に尽くしがたい。

 個人的には、全日四天王プロレスのルチャ版、ということを思った。

 大技をこれでもかと連発しても決まらず。

 両者ダウン、ふらふらでも、ここぞという時はすごい動き。

 プロレスは、洋の東西を問わない、いいものはどこでもいいのだ。

 ソンブラ、昨日も見せたコーナー・トップから場外へ向けてのムーンサルト・アタック

(ものすごい高度)。

 トップ・ロープに後ろ向きに飛び乗っての場外へのアタック、ムーンサルトの

ように後ろに反るのではなく、前転するように回転しつつ後ろに飛ぶ

(リバース・トペ・コンヒーロ?)。

ボラドール、肩車で上に乗った状態から後ろに倒れる形のフランケン・

シュタイナー(リバース・フランケン・シュタイナー)。

トップ・ロープから、丸藤ばりの不知火・改。

フィニッシュは、ムーンサルト・ムーンサルト(ムーンサルトをかわされてもう一回その場

飛びでプレス。飯伏がやる)で、ソンブラが激戦を制し、王座を防衛。

 

試合後、メキシカンを中心に参加選手の多くがリング・イン。

ソンブラのスピーチの後、皆でボール投げ。

ボールをキャッチした人はプレゼントがもらえるのだろう(多分)。

今日も2時間強とコンパクトながら、満足度大の良興行。

2日間を比べると、やはりタイトル・マッチのある2日目が本番で、初日は

その前哨戦という感じ。

都合で初日しか見られない人もいようから、初日にも何かもっと目玉が

あってよかったのではないか(男色ディーノ以外にも)。

 

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