2012.8.12(日) 新日本 両国国技館

カードファイト!! ヴァンガードPRESENTS NJPW 40th anniversary Tour

G1 CLIMAX 22 〜The One And Only〜

 

 

 

 

 

 

 

 

公式発表は11500人、超満員札止め。

14:30ぐらいに行ったが、当日券はもう売っていなかった。

確かに上までびっしり入って空席なし。

ネット対戦型プロレストレーディングカードゲーム「キングオブプロレスリング」の

限定PRカード(中邑)が入り口で配られたのはこれまでと同じ。

 試合開始は15:00。

 その前に木谷会長(親会社ブシロードの社長)がリング・インし、

カード・ゲームの宣伝(ご本人が「プロレス会場でカードの宣伝をしても

反応がイマイチ」と言っていたがその通りではあった)と、今晩テレビ

朝日の「Get Sports」で今大会を放送するので、視聴率が上がる

ようTwitterやブログに書いてほしい、とのお願いをスピーチ。

 これまで8戦の結果は下記。

1ブロック9人なので、1人ずつ休みが出る。

 今日は{A}裕ニ郎、{B}ルーシュ。

 

 

1 Bブロック公式戦}

MVP P ランス・アーチャー●  (10分50秒)

 

 いつもはずされるムーンサルトが決まった時は、アーチャーが取るか

と思ったが、ピンに行かずダメ押しのブラック・アウトを狙ってはずされ、

MVPの固め技(イリバーシブル・クライシス)を食らって無念のタップで

決勝進出ならず。

 

 

2 Bブロック公式戦}

○天山広吉 P 中邑真輔●  (12分48秒)

 

 日本中どこでも天山人気は健在。

客の後押しに奮起、必殺のボマイェにフライング・ヘッドバッドを

カウンターで合わせ、ツームストンからムーンサルト・プレスで勝利。

 中邑は決勝進出ならず、2連覇の夢を断たれたが、今年の

G1も名勝負製造機として評価を不動のものとしたのでは

なかろうか。

 

 

3 Bブロック公式戦}

○後藤洋央紀 P 内藤哲也●  (11分5秒)

 

 怪我をした右膝が痛々しい内藤。

 それでもそれなりの闘いを見せたのはさすがだが、牛殺し

から昇天・改で完敗。

 内藤の夏は終わった。

 後藤は最終戦前に優勝の望みがなくなっていたこと

(=アーチャー以下の評価)に奮起すべし。

 

 

4 Bブロック公式戦}

●真壁刀義 P オカダ・カズチカ○  (9分33秒) 

 

 得点8の選手がこれまで全員敗れ、この試合の勝者が

ブロック1位となる展開に。

 G1初出場のオカダ、真壁のラフ&パワーに押される場面もあった

ものの、ドロップ・キックからレイン・メーカーでピンし、当たり前のように

決勝進出。

 

 

5 Aブロック公式戦}

●小島聡 P シェルトン・ベンジャミン○  (9分4秒)

 

 一昨年フリーとしてG1から新日に復帰した小島。

いつの間にか新日本所属となっていた。

天山並みに声援も多い。

しかしフィニッシュ・ホールドの豪腕ラリアットをペイ・ダートで返され、

再び優勝する夢を断たれた。

 

 

6 Aブロック公式戦}

●丸藤正道 P 矢野通○  (9分55秒)

 

 試合前:水をかけて怒らせる→試合開始:早々笑顔で握手

を求める

今シリーズはこれが定番の矢野。

丸藤の対応は、「普通に握手を拒否」。

ところがこれにブーイング。

新日ファンはNOAHの丸藤をヒール扱い。

いつもと違い、矢野に声援が集まる。

 意外にこれに気を良くして?反則を中心にやりたい放題の

矢野。

 「YTR」ポーズ&コールも2度3度と。

 最後は急所打ちから丸め込み(赤霧)。

 丸藤は見せ場も少なく、低得点の矢野に決勝進出を阻まれ、

踏んだり蹴ったりでG1を終えたが、棚橋戦の勝利が大きいか。

 

 

7 Aブロック公式戦}

○永田裕志 P 鈴木みのる●  (9分3秒)

 

 メイン級のシングルが続いて、客もいささかお腹一杯気味になって

来たが、ここで安心して見られる?定番の一戦が来た。

 巡業にはついていなかったタイチが、今日は鈴木のセコンドに

ついて永田にちょっかいを出し、客の「帰れコール」を浴び、レフェリー

から退場処分を受け、そのくせ終盤戻って来て試合に介入。

 永田はアーム・ブリーカーから白目。

 その顔がビジョンにアップされると場内大爆笑。

 激しい張り手合戦に打ち勝ち、ゴッチ式パイルをショルダー・スルーで

返して、最後はバック・ドロップ・ホールドでピン。

 鈴木も脱落、決勝進出者は次の試合で決まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

8 Aブロック公式戦}

●棚橋弘至 P カール・アンダーソン○  (11分15秒)

 

 棚橋は得点10、勝ちか引き分けなら文句なく1位なのだ

けれど、負けるとアンダーソンと同点となり、その場合は直接対決

の結果で順位が決まるため、アンダーソンが決勝進出となり、

棚橋の有利は実は小さい。

 旧弊なわたしの頭では、アンダーソンの出る決勝が想像できず、

棚橋−オカダの再戦が東京で実現か(IWGPの取ったり取られた

りはいずれも大阪だった)、などと考えていたが、柔軟な今の

ファンはアンダーソンに声援を送り、100%エースのはずの棚橋には

ブーイング。

 後楽園ホールのような乗りだなあと思ったが、後楽園の規模に

まで縮小していたファンが、両国を一杯にするまで数を増やした

のだと考えれば、感慨深くもある。

 バリエーション豊かなガン・スタンを駆使して、アンダーソンが勝ちそうに

なる度に、大喜びの会場のファンに、内心「そんなこと言ってて本当

に勝っちゃってもいいの?」などと思っていたら、本当に勝って

しまい、そしてファンは一層大喜び。

 初めからオカダ−アンダーソンをメインとして切符を売る場合とは少し

違うかもしれないが、少なくとも星取りの結果で、メインがそうなって

もありというのは、ファンと団体との間の信頼関係があってこそで

あろう。

つまりファンは今の新日がクオリティの高い試合を提供してくれる

ことを信じており、新日本は(その前提において)カードをファンが

受け入れてくれることを信じている、ということ。

 ただし東京でなければ、また少し違ったかもしれないが。

 

 

公式戦(リーグ戦と決勝)以外は行われないため、決勝との間

に挟む試合もなく、休憩がここに来る。

しかしそのアナウンス前に、柴田勝頼がリング・イン。

「喧嘩を売りに来ました!」

とのマイク・アピールに、歓声とブーイングと、そして戸惑い…か。

 「最強のパートーナー」と言って誘ったのは、マスクを被った

桜庭一志。

 こちらは「喧嘩は苦手」と言って「よろしくお願いします」と四方

に頭を下げるほんわかムードに、場内も笑い。

 具体的に相手を名指しするわけでもなく、新日の選手が呼応

して出てくる訳でもなし。

正直、場内の反応は薄かったのではないか。

 むしろ柴田一人なら、後藤との絡みなど色々展開が考えられる

けれど、桜庭は正直今更の感があり、見たいカードも浮かばない。

名前だけ大きくても、大したプロレスができない選手は、今は

いらない。

その後改めて休憩のアナウンス。

 

 

9 決勝戦}

Aブロック1位)    (Bブロック1位)

●カール・アンダーソン P オカダ・カズチカ○  (23分19秒)

 

 オカダが外人とどう闘うかが、今年のG1のテーマの一つだと

思っていたが、決勝がそうなるとまでは思っていなかった。

 しかしアンダーソンは、日本人トップ同様に、オカダをリードできる

試合巧者。

 いい試合になったのは半ば以上アンダーソンの功績であろう。

 しかし若干、技巧に走り過ぎる嫌いも感じる。

 得意技(ガン・スタンとレイン・メーカー)のはずし合いも、やり過ぎの

感もあったが、客がヒートしていたので受け入れられた感じ。

 アンダーソンがロープに飛んだ所に、オカダがカウンターのドロップ・キック。

 見せ場の一つだったが、アンダーソンの戻りが早過ぎた(オカダが

それを見誤った)か、脚がもう一つ伸びなかったのが残念。

 他にはコーナー・トップに座ったアンダーソンを下から叩き落す一発、

後から後頭部にも一発。

 終盤、様々なバリエーションのガン・スタンを多用して、アンダーソンが

何度もフォールを取り掛け、その度に場内大盛り上がり。

 最後はツームストンからレイン・メーカー(真壁戦よりばっちり決まった)

で、オカダが取れば、それはそれで客は盛り上がる。

 表彰式の後、リング上で優勝者インタビュー。

 テレビ朝日のアナウンサーには「特にありません」とだけ答え、後は

外道がマイクを奪って、いつものアジテーション。

 IWGPを返してもらうのは、レイン・メーカーにふさわしい場所、

来年の1月4日、東京ドームのメインで、と。

 遠大な構想で、その間王者を暫定王者扱いか。

 これで終わりと思いきや、今日はせっかくなので、とオカダに

マイクを渡す。

 オカダの動揺ぶりは、これがアドリブだったから?

 6月の名古屋では結構しゃべっていたし、過保護?をやめて

しゃべらせれば結構しゃべれるのではないか。

 

 なお、この試合の前には米国国歌の吹奏と、君が代の独唱

(ブシロードのCMに出演しているDAIGOによる)があり、ブシロード

が制作しているアニメの声優さん達の花束贈呈があった。

 木谷会長と声優さん達は初めからいっしょに試合を観戦して

いて、選手がやたらとその前で乱闘するのが媚びているようで

嫌だった(TV用かもしれないが)。

 DAIGOは試合後の勝利者インタビューでも出て来ていた。

 帰宅後新日本のHPを見ると、これまでなら「菅林社長の総括

コメント」があった所が「木谷会長の総括コメント」になっていた。

 出資とスポンサードはありがたいことだし、今のファンは昔のように

排他的ではないけれど、会長個人や企業色がどんどん表に出て、

うまく行くかはリサーチが必要であろう。

 

 試合終了は18:30過ぎ。

両国−秋葉原−東京と乗り継いで、19:10発の新幹線で

名古屋に帰った。

 

 

 

 

 今日の結果、星取りは以下の通り。

 

Aブロック}

棚橋弘至    ○や○●○●○○● 10点

          シ_小丸矢鈴高永カ

小島聡      ●●●や○○○○● 8点

          丸高棚_カ永鈴矢シ

永田裕志    ●○○●や●○●○ 8点

          カ矢丸高_小シ棚鈴

カール・アンダーソン  ○○●○●●○や○ 10点

          永鈴高シ小丸矢_棚

シェルトン・ベンジャミン●○○●○や●●○ 8点

          棚丸矢カ高_永鈴小

矢野通      や●●○●○●●○ 6点

          _永シ鈴棚高カ小丸

高橋裕ニ郎   ●○○○●●●●や 6点

          鈴小カ永シ矢棚丸_

丸藤正道    ○●●○●○や○● 8点

          小シ永棚鈴カ_高矢

鈴木みのる   ○●や●○○●○● 8点

          高カ_矢丸棚小シ永

 

Bブロック}

真壁刀義   ●●●○や○○○● 8点

         ラM天内_中ル後オ

天山広吉   ●や○●○○●●○ 8点

         オ_壁ラ後ルM内中

後藤洋央紀  ●○○や●●○●○ 8点

         ル中M_天ラオ壁内

内藤哲也   ○○や●●○●○● 8点

         中オ_壁ルMラ天後

MVP       や○●○●●○●○ 8点

         _壁後ル中内天オラ

ルーシュ      ○○●●○●●●や 6点

         後ラオM内天壁中_

中邑真輔   ●●○○○●や○● 8点

         内後ラオM壁_ル天

オカダ・カズチカ  ○●○●○や●○○ 10点

         天内ル中ラ_後M壁

ランス・アーチャー  ○●●○●○○や● 8点

         壁ル中天オ後内_M

 

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