2012.11.24(土) 全日本 名古屋・テレピアホール

40th Anniversary Year 2012 世界最強タッグ決定リーグ戦

 

 

 8月にNOAHを見た会場。

 HPを見ると、ひな壇席は216席。

 フロアに並べた椅子の数は、ひな壇から見て右脇が2列で24席。

 左脇は3列で36席。

 奥は5列で112席。

 合計388席。

観客数の公式発表は満員マークなしの400人。

代々レスラーがやっていた前説、今日はリング・アナウンサーだが、

なかなかこなれている。

 長身でスタイルのよいモデルのような美人カメラマンが、ずっとリングサイド

で写真を撮っていて非常に気になった。

 

 

1}

○カズ・ハヤシ P アンディ・ウー●

7分3秒}

 

 謎のマスクマン、アンディ・ウーは、中国武術の使い手。

 体はカズよりも小さい。

 つまり相当小さい。

 実は日本人であるらしい。

 師弟対決?教育マッチ?は胸を貸したカズがファイナル・カットでピン。

 

 

2}

○大森隆男 P MAZADA●

7分37秒}

 

 どちらがWILDか?を争うWILD対決を経て、征矢と合体。

 「GET WILD」を結成し、世界タッグを奪取した。

 TMネットワークの同名の曲に乗り、リングサイドを一周して客とハイタッチ

しながら入場。

 ピープルズ・チャンプとしての大森の時代が、とうとう今、来つつある…

のか?

 顔良し、動き良し、体良し。

 そして、征矢というパートナーを得て、そのキャラクターも客に受け入れら

れた。

 大きく回り道をしたけれど、とうとう全日のエースに君臨する…

日も遠くない?

 今年は三冠は取れなかったけれど。

 今日は、軽量のMAZADAをアックス・ボンバーで一蹴。

 最強タッグ前に、世界タッグを返上。

 優勝チームが王者になるので、負けられない。

 狭い会場だと試合中のレスラーの言葉も客に聞こえるので、MAZADA

はそれを利用して笑いを取っていた。

 

3}

 曙 ○KENSO  P 本間朋晃● 宮本和志

8分30秒}

 

 レスラーの入場曲としては独創的な「Tokyo Drift」に乗り、リングサイドを

一周して客とハイタッチしながら入場。

 4つのコーナー・トップに順に上がって鷲のポーズ。

 ピープルズ・チャンプとしてのKENSOの時代が、とうとう今…

 …つまり大森の天下取りの障害は、この男ではないか、と言いたい

のです。

 諏訪魔もそうだが、今の全日本にはでかくて動ける日本人選手が

揃っているので、外人もからめてうまくマッチメイクすれば、相当に面白い

ことになるだろう、と思う。

 今日はゴング前にいきなり本間に突っかかり(唐突過ぎて宮本も曙も

追随できず)、2人を場外に落としてダイブするもよけられ失敗。

 そこから延々と攻められ続け、客をじらして曙にタッチ。

 曙がいい所を見せられる展開に持って行って、最後は自分が取った。

 ただフィニッシュは、ダンビング・エルボー・ドロップ一発で、あっさり決まった感じ

で少々物足りなかった。

 試合後はマイク。

「全、日、本、ヤー!」でまとめ、再び4つのコーナー・トップに上がって

鷲のポーズ。

 前半終了。

 未発表の理由で新日本を首になった本間が全日に復帰していた。

 これまた出戻りの宮本と組んで今はヒールらしい。

 

 休憩中、売店で武藤がサイン会。

 試合はしなくても巡業に付いているのか。

 

4}

○諏訪魔      太陽ケア

ジョー・ドーリング P 真田聖也

近藤修司     SUSHI●

15分58秒}

 

謎のマスクマン、SUSHI(正体は雷陣明?)。

 一人だけで自分のテーマ曲(スシ食いねぇ!)で入場という厚遇。

 試合は専らSUSHIが攻められ、フィニッシュも取られる(ラスト・ライドでピン)、

という展開で、パートナー(特にケア)は影が薄かった。

 今日は頭のお皿にえびの寿司が乗っており、諏訪魔がそれを掴ん

だり引っ張ったり。

 「えびを掴むな!取れるから!」とレフェリーの注意で笑い。

 

5 最強タッグBブロック公式戦}

○田中稔 金本浩二  P バンビ・キラー フランツ・ダイナマイト●

13分37秒}

 

 A、B、2つのブロック分けが行われたため、参加チーム数(10組)の割り

に公式戦が少ない。

KENSOのパートナー、ザ・グレート・サスケが負傷欠場したため、更に

減って、今大会は1試合だけとなり寂しい。

 アジア・タッグ王者のジュニスタに比べて、外人組(オーストリア代表)はでかく

て体もよく、大人と子供のように見えるけれども、でかい方が勝つとは

限らないのがプロレスの良さでもある。

 フランツは、ドリー・ファンク Jr.ばりのアッパーカット・エルボー・スマッシュや、かわず

落とし(ロシアン・レッグ・スイープ)といった渋い攻撃も見せたが、キャリアが

浅いのかあまり出ず、専らバンビが闘っていたが、フィニッシュはフランツが

取られた。

 稔が見事な450°スプラッシュでピン。

 バンビはでかいのに動きがいい。

フィッシャーマンの体勢から引っくり返してネック・ブリーカーにする技が

良かった。

 金本の顔面ウォッシュも受けていた。

 

 

6}

○船木誠勝 河野真幸 P 征矢学 大和ヒロシ●

17分20秒}

 

 公式戦がメインでないのはちょっと寂しい。

 次期シリーズで行われる、船木対征矢の三冠戦の前哨戦。

 そもそも、最強タッグの後、年内にシリーズがあるのも変な感じ。

 船木が王者となっている全日も、かつては想像もできなかった。

 西村修の弟子として無我で育った征矢の今のWILDぶりも…

 ブロディばりのバーバリアン・スタイル。

 ただ体は小さめで太め。

 でも膝をついた相手をゆっくりブレーン・バスターで持ち上げるパワーは

すごい。

 しかし前哨戦を制したのは王者の方であった。

 新技、ハンマーロックを決めてのツームストン・ドライバー(ハイブリッド・ブラスター)

でピン。

 大和は軽いノリが笑いを誘うがJr.の王者、風格もほしい所。

 河野は体はでかいがこれというものが見られず。

 

 20:00頃終了。

 山下達郎の「クリスマス・イブ」の流れる会場を後にする。

 これだけは、かつての全日、かつての最強タッグ、のままであった。

 

 

YouTube

2012 世界最強タッグ決定リーグ戦11.24名古屋大会ダイジェスト

http://www.youtube.com/watch?v=K0n1PGenbCk

試合後のバック・ステージでの映像を見ると、大和のGET WILD入りが

決定したような。

船木の突っ込みもいい感じ。

 ノーTVの大会の試合を撮って、早々にUPしてくれる。

 今日の試合を見に行く前に、昨日の結果を映像で見ることが出来る。

 とてもいいことだと思う。

 

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