2013.1.4(金) 新日本・東京ドーム

WRESTLE KINGDOM 7 〜EVOLUTION〜 in 東京ドーム

 

 

 グラウンド上のリングサイド席、内野・ネット裏の1Fはびっしり。

今日は2Fの上の方(3Fと言うべきか)もよく入っていた。

入場ゲート側、内野の奥と外野席に客を入れないのはそのまま。

公式は29000人だが、有料入場者数だけの発表にしたと言う

ことで、近来では一番の入りであろう。

チケットには17:00試合開始、とのみあるのだが、16:30から

0試合が行われる。

正規試合にならないのはPPVの都合なのだろうが、会場で

見る分には何の変わりもない。

知らずに17:00少し前に行って、既に試合をやっているのを

見たら損した気持ちにならないか。

チケットを買う客にはアナウンスが必要ではなかろうか。

 

0-1}

井上亘          石井智宏

○タマ・トンガ     P   YOSHI-HASHI

キャプテン・ニュージャパン  邪道●

5分58秒)

 

 ドームの大会場(の、めちゃちっこいリング)に映えるスヌーカ・ムーブ

全開のトンガが、ヘッドシュリンカー(ボディ・シザース式DDT)でフィニッシュ。

 キャプテンは出番あったっけ?

 邪道のフレアー・ムーブ(攻撃を受けてから時間差で倒れる)は、

今日は抑え目(間があまり長くない)で、これぐらいでいいと思う。

 

 

0-2}

獣神サンダー・ライガー  田口隆祐

タイガーマスク    P  KUSHIDA

●高橋広夢        BUSHI○

7分12秒)

 

 ビッグ・マッチにおけるお祭り的な多人数タッグは、Jr.の選手の方が

うまいか。

 短時間でも皆が派手な見せ場を作る。

フィニッシュは全日からレンタル移籍中のBUSHIが、ファイヤーバード・

スプラッシュで取った。

 

 17:00の10分程前に終了。

 TV朝日実況陣の挨拶があり(ビジョンに流れる)、カウント・ダウンの後、

カード紹介のVTR。

 

 

1}

○中西学      矢野通

MVP    P  飯塚高史●

ストロングマン    高橋裕二郎

曙      ボブ・サップ

7分53秒)

 

 CHAOS、飯塚の曲で3人入場の後、サップが1人で入場、久々

に「ツァラトゥストラ」を聞く。

 裕二郎の「これマジ」スピーチは、10年前の大晦日、曙−サップ戦

でのKOシーン再現を予告。

 ドーム仕様でゆっくり目のしゃべり方がGOOD。

 一方中西組はTV朝日・野上アナが同行、花道を歩きながらの実況、

という初の試み(放送席に着く前までは会場にも音声が流れる)。

 中西+野上アナvs飯塚の遺恨決着、を煽って、ちょっとテーマが分散

気味。

 サップは大晦日に出たIGFから急遽借りたのか?

 序盤サップがMVPとストロングマンの2人を蹴散らして、曙と対決―の

つもりであったろう場面で、レギュラー外人組は蹴散らされず。

 また、矢野と裕二郎がストロングマンともみ合っている場面で、サップが

何かやる素振りを見せたが、闘いに入れずに引っ込む

(その後ストロングマンが2人をブレーン・バスターで投げる)。

 下手くそだからか嫌われているのか、1人浮いていた。

 プロレスのスキルでは曙と相当差が付いた。

 中西がアルゼンチン・バックブリーカーで飯塚をタップさせ、野上アナを呼び

込んでラリアットさせる、という大団円。

 復帰後初一本の由。

 

 

2 NEVER無差別級}

○田中将斗 P シェルトン・ベンジャミン●

6分41秒)

 

 今大会初のシングル戦はじっくりした闘いで、どちらかというと客は

静かに見守る。

時折ベンジャミンの飛び技に沸く。

セコンドの裕二郎が介入した隙に、田中がスライディングDでピン。

 王座防衛にブーイング。

 AKB48の小森美果さんがベルト贈呈するも、特にやり取りはなし。

 IWGP実行委員会はもうないのか?

 

 

3 IWGPタッグ}

ランス・アーチャー       後藤洋央紀●

○デイビーボーイ・スミスJr. P カール・アンダーソン

10分52秒)

 

 アンダーソンがかつてのパートーナー、バーナードに対するメッセージを

1人称で語る(但し日本語吹き替え版、海外ドラマ口調)煽りVTR

には、正直微妙な反応。

 王者組はアーチャーが、アンダーテイカーばりにバイクに乗って入場。

 TAKAみちのくがセコンド、試合前にマイクを取ってしゃべる。

 暮のWORLD TAG LEAGUE優勝の勢いに乗った挑戦者組が

勝つ流れでおかしくなかったが、結果は合体技キラー・ボムで2人

とものばされ、KESの圧勝。

 タッグ王座はまたもや外人チームの長期政権か。

 

 

 

 

 

 

4}

○永田裕志 P 鈴木みのる●

17分3秒)

 

 因縁の2人だけれど、ここでのシングルは唐突の感あり。

 「風になれ」の新CDが出るそうで、その宣伝?

 鈴木あゆみさんが出て来て生歌披露。

 2番まで歌った後、みのるのリング・イン時にも「風になれ」の

フレーズを熱唱。

 すごく得した気分。

 その後に、ごく普通に入場して堂々としている永田もさすが。

 試合は意地の張り手合戦など激しく熱い闘いで、確かにはずれ

はないが、目新しい所は攻撃(スリーパー)を受けた時に白目を剥く

永田さん、ぐらい。

 バックドロップ・ホールドでフィニッシュ。

 みのるのセコンドはタイチ。

 

 

5 IWGP Jr.ヘビー 3WAYマッチ}

○プリンス・デヴィット P 飯伏幸太● ロウ・キー

14分45秒)

 

 Jr.最高峰の組み合わせだが、3WAY特有の面白さにはやや

欠けたか。

 例えば基本的にピン・フォールは残りの選手がカットして阻止すべき

であろうし、味方になったり敵になったりの展開も欲しかった。

 しかし3通りの組み合わせで超絶テクニックの攻防が見られるのだ

から贅沢ではあり、それだけで十分ということだったのかもしれない。

デヴィットが雪崩式ブラディ・サンデーで飯伏をピンして王座防衛。

ベルトの贈呈者はグラビア・アイドルの篠崎愛さん。

 なぜかロウ・キーはスーツで入場し、そのままの姿で闘っていた。

 

 

6}

○天山広吉 小島聡 P 武藤敬司 大谷晋二郎●

15分36秒)

 

 橋本真也の忘れ形見、大地の新日デビュー戦…のはずが、怪我で

大谷が代役に。

 それならそれで違うドラマが描けたはずだが、橋本の入場曲

(+VTR)で入場はちょっとかわいそう。

武藤の入場曲(+VTR)もスペース・ローン・ウルフ時代のもので、大地が

いないと単なる懐メロになってしまう。

リング・アナも久々のケロちゃん(田中秀和)であった。

武藤−小島も因縁があっておかしくないが、それは感じさせず。

武藤の目の前で、天山のムーンサルト・プレスでフィニッシュは、武藤も大谷

もかわいそう。

試合後、腕を吊った大地と天コジが小競り合い。

大谷は完全に代役で、新たなテーマでの組み立て直しは間に合わな

かった感じ。

 

 

7}

○真壁刀義 P 柴田勝頼●

8分37秒)

 

 プロレス復帰にあたり、往年の猪木そっくりに体をつくって来た柴田。

 顎も前に出ていて、空いている首にラリアットが決まると相当効いて

いそう。

 柴田を「総合格闘家」と捉えれば、いかにもプロレス的なテーブル・ダイブ

(パワーボムでの叩き付け)は、とても効果的な攻撃と思える。

 ただその後、柴田が一方的にやられた感じでもの足りなさあり。

 フィニッシュは後頭部へのキングコング・ニードロップだが、仰向けに直しての

ノーマルなもう一発があるか、と思っていた。

 柴田は思った以上の完敗で、これからどうする。

 復帰後初めて1人で入場したと思うが、入場曲は今一つ似合って

いないと思う。

 

 

 

 

 

8 IWGP IC}

○中邑真輔 P 桜庭和志●

11分12秒)

 

 煽りVTRは両者のインタビュー。

 桜庭は1人だと特に挑発的なことは言っていない。

 ブシロードの木谷氏(新日会長)が桜庭のセコンドに付いたものの全く

アナウンスもなく、何のアクションもなし。

 現場では無視か。

 グラウンド、スタンドで総合格闘技のような闘いができ、かつボマイェ1発

で試合をつくれる(他の選手のようにハード・バンプの攻防を要しない)

中邑だからこその名勝負。

 もっとも桜庭も、今日はランド・スライドを受けたり、ボマイェも2発(後

から前から各1回)受けて頑張っていた。

 試合後、握手をして勝者を称えたのも爽やかでよかった。

 中邑のレッグ・ダイブに膝を合わせたり(イグナショフ戦の再現)、腕絡み

や腕十字で追い込んだので、スリリングな展開になったし、桜庭も面子

が立ったであろう。

 これで契約が終わりでなければ、ファンが声援を送れる立場で

(レジェンドとして助っ人扱いで)また出て欲しい。

 柴田はどうするか?

 後藤はパートナーが決まってしまったので、個人的にはNOAHの

KENTAとまた組んで欲しいのだが…

 立会人はスタン・ハンセン。

 イメージ的にはメインの方でもよかったか?

 

 

9 IWGPヘビー}

○棚橋弘至 P オカダ・カズチカ●

33分34秒)

 

煽りVTRと入場の間に、大会テーマ曲「CHALLENGERZ」を

BREAKERZが生演奏。

DAIGOの歌はうまかったが、流れを切る形で入った感。

オープニングでやった方がよかったのではないか。

昨年、IWGPを取ったり取られたりした2人だが、それらの試合

はいずれも大阪。

夏のG1でオカダが挑戦権を得たが、半年近く引っ張って、満を

持して東京ドームで決戦。

メインの特権でじっくりした長い闘いに。

コーナー・トップでの攻防の末、リング上からオカダが、ドロップ・キックで

棚橋を場外に叩き落す。

場外戦、ツームストンを狙って果たせず、スリング・ブレイドで逆襲される。

リングに戻って、ハイフライ・フローは膝で剣山のお返し(前にダイビング・

エルボーを剣山で受けられていた)。

今度こそのダイビング・エルボーから、ロープに歩み寄り、振り返って

ポージング。

レイン・メーカーを狙うが棚橋、切り返してだるま式→ドラゴンの

スープレックス連発。

今度こそハイフライ・フローが決まるが、オカダが返す。

棚橋はテキサス・クローバーでペースを変え、ブレイク後ロープに走ると、

オカダがドロップ・キックのカウンター。

相手につかまって立ち上がろうとする2人、抱擁するかのよう。

後頭部にもう1発ドロップ・キック。

ツームストンからレイン・メーカー狙いはスリング・ブレイドで切り返し、棚橋が

ツームストンを逆に決めて、クロス・ボディ→ハイフライ・フローでフィニッシュ。

言うことなしの攻防、見る側が集中しづらいドームのリングでは、

武藤−高田以来の名勝負か。

ベルトの贈呈は「相談役」の坂口征ニ。

やはりIWGP実行委員会はもうない?

トロフィー等の贈呈後、マイクでスピーチ(インタビュアーはいない)、エア・ギター、

「愛してまーす!」、4つのコーナーでポージング、花道でファンとのスキン・シップ、

といういつもの棚橋劇場。

次のチャレンジャーは現れなかったけれど、それでいいと思う。

 

 

当日深夜、TV朝日系列で1時間のスペシャル番組。

東京は1:20〜(ホテルで見た)、現住所の名古屋では2:20〜。

実家の仙台(この日上京した)では新聞のTV欄になかった。

その内容を記す。

 

中邑−桜庭、煽りVTRをフル・オンエア、試合は少しカット。

真壁−柴田。

天コジ―武藤・大谷、入場シーンは武藤のみ。

出っ放しのテロップは「天才・武藤敬司 テンコジと激突」、大地の色は

出さない。

棚橋−オカダ、かなり進んだ所から(その後もカットあり)。

試合後は「愛してまーす!」の一言のみ。

プレゼントのお知らせから、中西組−飯塚組、野上アナのラリアットで終幕。

東京では翌日3:00〜、通常枠で続きを放送の由。

 

2泊3日で東京にいたけれど、あちこちの駅で看板広告を見た。

宣伝には相当金を掛けたようだ。

 

 

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