2013.1.6(日) NOAH・後楽園ホール

New Year Navig.2013

 

 

 

 

 

 

 12:00試合開始。

 公式発表は2000人超満員。

 実際にもやや空席はあったが、満員と言っていいだろう。

 フル・カラーA4サイズ4頁のパンフレットと、ザ・リーブの広告が入った

懐炉が無料で配られた。

 所属選手を従えて、スーツ姿の田上社長が新年の挨拶。

 今年もよろしく、ご来場ありがとう、といった型通りの短いもの。

主力選手が抜けたりで色々心配しつつ駆けつけた満場のファン

に対して、もう少し言いようがあるだろう。

これで終わりかと思いきや、丸藤副社長から田上に花束の贈呈。

 デビュー25周年のお祝いということだが、タイミング的にどうなのか。

 社長以下退場、しかし丸藤、森嶋、石森、マルビン、KENTAが残る。

 2月の南米(ブラジル、ペルー、チリ)トーナメント参戦が発表され、各人が

抱負を述べる。

 KENTAだけ、今日の試合の意気込みも語る。

 

1}

●井上雅央 P 宮原健斗○

(フリー)        (DIAMOND RING)

10分38秒)

 

 初笑い。

首固め。

 

 

2}

小川良成  ○リッキー・マルビン P 中嶋勝彦 北宮光洋●

BRAVE)     (DIAMOND RING) 

13分19秒)

 

 退団が発表されたマルビン。

 デッド・ライン(両脚を抱えてのツームストン・ドライバー)でフィニッシュ。

 ラスト・マッチを飾った。

 「国に帰ります!またちょくちょく戻って来ます!」

 今後もフリーとしては参戦もあるようで、ちょっと安心。

 

 

3}

○石森太二 小峠篤司 P 近藤修司● 大和ヒロシ

BRAVE)          (全日本プロレス) 

9分47秒)

 

GHC Jr.王者、近藤は1月2日、全日本の後楽園大会で今日の

タッグ・パートナー、世界Jr.王者の大和とダブル・タイトル・マッチを行い勝利、

2冠王となった。

今日はNOAHマットでベルトを見せびらかし、パワーを見せつけ、

ブーイングを受ける。

いつもは明るいキャラクターで全日ファンの声援を受ける大和も、完全

にヒール扱い。

対するは近藤に挑戦を表明、至宝奪還を目論む石森。

NOAHファンからの凄まじい声援に後押しされて素晴らしい動きを

見せ、最後は丸め込み技の連続の末、逆さ押さえ込みを近藤に

決めた。

 挑戦は決定的か。

 金丸、鼓太郎、青木が退団し、丸藤やKENTAはヘビーで活躍する

今、NOAHのJr.は石森が守るしかない。

 それがファンの共通認識であり、それが今日の大声援となって

現れたのだろう。

 小峠も今日はヘッド・バッドを多用するなど頑張っていたが、やはり

ファンの期待は大きいし、むしろチャンスと思って上を目指して欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4 9選手参加バトルロイヤル 時間無制限}

小川良成 リッキー・マルビン 石森太二 小峠篤司 熊野準

○井上雅央 中嶋勝彦 宮原健斗 北宮光洋

7分33秒)

 

 7年振りの新人、熊野準のプレ・デビュー戦。

 皆で代わる代わる、ボディ・スラム等で受け身を取らせる可愛がり。

 第一番に退場となった。

 ファンの声援もあり、雅央が中心となって笑いを取る。

最後は逆さ押さえ込みを掛け合う小峠とマルビンの2人を同時に

押さえ込んで、優勝もさらった。

 

 休憩。

 

5 BRAVE vs NO MERCY シングル4番勝負}

○モハメドヨネ WDQ 平柳玄藩●

BRAVE)    (NO MERCY)

8分42秒)

 

 試合の初めに握手を求める玄藩。

 躊躇したヨネだが、意を決してその手を握る。

 何もせず、クリーンに握手し、手を離す玄藩。

 今日は真面目に闘おうということか。

 しかしパワーの差は歴然。

 ヨネが優勢の内に、筋肉バスターでフィニッシュを狙う…

と、さすまたを持ったマイバッハが現れ、気を取られた所を後から、

黒尽くめの男が椅子で襲撃。

 反則負けを取られたものの、ヨネをKO。

 黒尽くめの男が頭巾を取ると、マイバッハと同じマスク。

 何者?

 4番勝負の中で、この試合だけ力の差が感じられ、正直興味が

薄かったが、こういうことだったとは…一本取られた。

 

 

6 BRAVE vs NO MERCY シングル4番勝負}

●丸藤正道 P 高山善廣○

BRAVE)   (山堂) 

11分56秒)

 

 高山の腰周りが益々太い。

そのせいか年々動きが悪くなって行く。

 しかし今日は、丸藤が真っ向勝負に出たため、体力の差が

生きて有利に試合を進め、顔へニーでフィニッシュ。

意外にも完勝した。

 

 

7 BRAVE vs NO MERCY シングル4番勝負}

●杉浦貴 P マイバッハ谷口○

BRAVE)  (NO MERCY)

13分18秒)

 

 髪を伸ばし始めた杉浦。

 ベビー・フェイスを目指しているのか。

 似合うとは思わないが。

 杉浦は明るく少々おちゃらけるぐらいでいいと思うのだけれど。

 セコンドの玄藩が渡した椅子でマイバッハに流血させられる。

 乱入といい昭和テイストだが、マイバッハというキャラクターを生かすため

の必要悪。

新日の飯塚だって、今の狂乱キャラが受け入れられまでは時間が

掛かったはず。

 やった以上は徹底的にやり、結果が出るまでやり続けるべきで

あろう。

 杉浦を椅子の上に叩きつけた後、マイバッハ・ボム(サンダーファイヤー・

パワーボム)でフィニッシュ。

 高山がやって来て、マイバッハと組んで丸藤・杉浦の持つタッグ王座

への挑戦を表明。

 

 

 

 

 

8 BRAVE vs NO MERCY シングル4番勝負}

●森嶋猛 P KENTA○

BRAVE)  (NO MERCY)

11分18秒)

 

 4番勝負の大将戦は、大阪でのGHCヘビー選手権と同カード、

シングル・マッチで行われる「究極の前哨戦」(試合前ビジョンに流された

煽りVTRの表現)。

 入場後コーナーに登り、着ているTシャツにその場でサインを入れ、

脱ぎ立てを客席に投げ入れるKENTAのファン・サービス。

 今日は4つのコーナー全部でやって、客大喜び。

 つまり4枚重ね着。

 試合は激しい打撃の応酬が休みなく続き、客ヒート。

 2発目のgo 2 sleepでピン、KENTAが前哨戦を制すると、場内

大爆発。

 試合内容への賛辞もあったろうけれど、やはりNOAHファンは

KENTAを求めている。

 そう感じた。

 森嶋は気迫も見せ、休みなく動いてはいたけれど、その頑張りは

単調に見えた。

 例えばエルボーの打ち合い、KENTAが張り手に変え、大きな音を

立てて決まったが、森嶋は間を置かずにエルボーを打ち、そのまま

エルボーと張り手の応酬が続いて、最後は森嶋が張り手を放って

KENTAがダウンして終わった。

 KENTAが張り手を放った所で一拍置けば、その威力と技の変化

を強調できたであろうし、最後の森嶋の張り手もそれでより生きた

と思う。

 格の上下はなくとも、あれだけの体格差だから、常に同じ手数を

出さなくてもよい(時には数発に一発で返してもよい)と思うし、

バック・ドロップを出して返されてはいけないだろう。

 ペースを変えるのは常にKENTAで、森嶋は工夫もなくついて行く

だけ。

 単純に力強さと気迫を見せさえすればいいと考えている。

 そのようにすら見えた。

 相変わらずピン・フォールをちゃんと返さない(腕を上げるだけ)。

マイクを取ってのスピーチもセンスがない。

 また、今のNOAHでは一人だけ体が大き過ぎ、チャレンジャー選び

に困る。

 今日勝って逆に不安を覚える所もあるが、大阪でもKENTAが

勝って、名実共にエースとなって新しいNOAHを作って行って欲しい、

と思った。

 

 

プロレスリングノア公式サイト

New Year Navig.2013」1月6日(日)後楽園ホール大会 試合後コメント

http://www.noah.co.jp/news_detail.php?news_id=4740

 

【リング上、KENTA】

「聞こえる?聞こえる?風向きが変わる音。今日、熊野がプレデビュー

だけど、デビューして。新しい風がノアに吹いて、そして俺が大阪で

ベルトを獲って、この長かった冬に、春の暖かい風を運び込みたい

と思います。今この、新生ノアの最後のリングに、俺が立っているのも

ただの偶然じゃないと思う。ベストを尽くしたいと思います。また会える

のを楽しみにしています。ありがとう。」

 

 

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