2014.8.8(金) 新日本 横浜文化体育館

バディファイトPresents G1 CLIMAX 24

 

 

 

 

18:30開始。

観客数は超満員札止め5500人。

 去年と同じ発表数だが、今年の方が多そう。

 アリーナはギチギチに椅子を並べていた。

スポンサーのセレモニーがなく、明らかな招待客の存在も感じなかった。

 公式戦最終日、決勝進出者が決まる。

 

青字は{Aブロック}、緑字は{Bブロック}の公式戦。

 

1 Aブロック公式戦}

●本間朋晃(ペイダート)シェルトン・ベンジャミン○

8分8秒}

 

2 Bブロック公式戦}

●矢野通(急所攻撃)高橋裕ニ郎○

2分56秒}

 

 仕事が終わってから行ったので、初めの2試合は見られなかった。

 公式発表のフィニッシュ・ホールドが「急所攻撃→体固め」なのはいかが

なものか…

 

 

3 Bブロック公式戦}

●後藤洋央紀(ブラックアウト)ランス・アーチャー○

8分52秒}

 

 誰とでもいい試合をする後藤だけれど、今日はランスの巨体をやや

持て余した印象。

 動きがチグハグとかギクシャクしたわけではないけれど、攻防を何とか

型にはめた、という感じで流れるような自然さに欠けた。

 ランスも巨体の割りには器用な選手だけれど。

さすがに2人とも疲れていたのかもしれない。

 後藤も結構攻めは見せたはずだけれど、終わってみればランスの

圧勝、という印象。

 

 

4 Bブロック公式戦}

●内藤哲也(ガンスタン)カール・アンダーソン○

7分51秒}

 

 内藤は昨年G1を取ったけれど、口癖の「主役」にはなれていない。

 試合の順番がそれを物語っている。

 技巧派同士の見所のある試合ではあった。

 内藤がアンダーソンをロープに振る

→体を入れ替えてアンダーソンが内藤を振り返す!

→ロープから返る内藤、ノン・ステップのジャンピング・エルボー!!

→これにアンダーソンがカウンターでガンスタンを合わせる!!!

というフィニッシュはまさにエクセレント。

 相手をコーナーに据えてエプロンに飛び降り、足を払って尻餅をつか

せて、ロープ越しにリングに飛び込んでキックを浴びせる、内藤お得意

のムーブは、一度目はアンダーソンにカウンターを取られていたが、後で

もう一度トライして決めた。

 必ず一度はやることにしているのかな?

 

 

5 Aブロック公式戦}

  永田裕志(垂直落下式ブレーンバスター)石井智宏○

11分46秒}

 

 エルボーや張り手のハードな打ち合いは石井の持ち味だが、永田も

まだまだ負けていない。

 激しく倒された石井がすぐさま立ち上がって突っ込んで行く所に、

永田がカウンターでエクスプロイダーを合わせる攻防はエクセレント。

 絆創膏を張った左肩を、自ら放った雪崩式ブレーンバスターで傷めた

石井に、永田は白目アームブリーカーから腕拉ぎ。

 見せ場は作ったものの敗戦。

レスラー人生を賭けてG1に望む、というようなことを言っていた永田

だが、HPを見ると引退はしない模様。

 

 

 

 

 

 

6 Aブロック公式戦}

●柴田勝頼(ハングマンズヌース)ドク・ギャローズ○

6分30秒}

 

 柴田はきゃしゃな体でごつい相手にも真っ向勝負。

 やられっぷりもいいので、大型外人とは意外にいい試合になる。

 ただ今日は、あっさり負けた感じで物足りなかった。

 棚橋、中邑に勝って前半戦を沸かせたが、この敗戦で決勝には

届かず。

 ギャローズはでかいが意外と技もある。

 フィニッシュはネック・ハンギングからのシットダウン・パワーボム。

その前の、胸を合わせた状態からフルネルソンの逆の形(首の後ろ

ではなく顔の前で両手を組む感じ)を作って相手を持ち上げ後頭部

をマットに叩きつける技も面白かった。

 

 

7 Aブロック公式戦}

○中邑真輔(ボマイェ)バッドラック・ファレ●

11分8秒}

 

 くねるカリスマ・中邑の一挙手一投足が、確実にファンをたぎらせる。

 ボマイェによるフィニッシュはスペクタクル。

 棚橋はどんな相手ともいい試合をするが、今の中邑はどんな相手

でもいい試合になる、という感じ。

 前者はどんな相手にもうまく合わせて盛り上がる試合を組み立て

られる。

後者は相手を選ばず、自分の闘い方をすればファンが喜ぶ。

…とは、言い過ぎであろうか?

 IC王者、ファレは巨体の割りに動きも悪くないが、キャリアが浅いせい

か物足りなさはある。

 もっと迫力が出ていいはず。

 ベイダー・ハンマーのような攻撃を見せたが、なでるようで迫力が

なかった。

 IC戦の雪辱を果たし、中邑はAブロック・トップをキープ。

 

 

8 Bブロック公式戦}

●真壁刀義(スタイルズクラッシュ)AJスタイルズ○

11分33秒}

 

 4.6両国で、プリンス・デヴィットと入れ替わるようにBULLET CLUB

入りしたAJ。

 デヴィットは新日も退団、最近WWE入りが公表された。

 5.3福岡でIWGPヘビーをあっさり奪取。

 かつては末期のWCWでカズ・ハヤシらと闘っていたのを見た記憶が

ある。

 大きくはないが体よし、顔よし、動きもよくて技もすごい。

 悪党振りも板についているが、日本でも人気もある。

地元・横浜でいつもでかい顔をしている真壁も、今日はやられた。

スパイダー・ジャーマンはAJが回転し過ぎて前頭部から突っ込んだ

感じで、ダメージはあったようだがコーナーから遠く離れてしまい、

キングコング・ニーに行けず。

仕切り直して別コーナーから再トライはかわされ、オーバーヘッド・キックから

元祖スタイルズ・クラッシュでフィニッシュ。

AJはBブロック・トップをキープ。

 

 

9 Aブロック公式戦}

●棚橋弘至(ブルドッグボム)デイビーボーイ・スミスJr.○

12分57秒}

 

 今の新日本はでかくて動ける外人が揃っているが、スミスがその

筆頭か。

 今はまだタッグ屋だけれど、シングルも行ける。

 器用で技も多彩。

 サイド・スープレックス、キャプチュード、タイガー・スープレックスを見せた。

 棚橋は今日は押し切られた印象で、意外な結果。

得点で中邑に及ばず、決勝進出を逃した。

 

 

 

 

 

10 Bブロック公式戦}

○オカダ・カズチカ(レインメーカー)鈴木みのる●

17分14秒}

 

 鈴木みのるのうまさを感じた一戦。

 ダメージを受けてふらつく鈴木をロープに振るオカダ。

 しかし鈴木は、ふらついてロープにたどり着けない!

 ドロップキック狙いのオカダは空しくジャンプしただけ。

 ならば、と今度は自分がロープに飛ぶオカダ!!

 しかしこれは鈴木の誘い。

 舌を出しつつ、すかさずオカダを追って走り込み、自分がカウンター

のドロップキック!!!

 序盤からオカダの右腕を攻め、フジワラ・アームバーで執拗に追い込む。

 とどめのゴッチ式パイルドライバーは、しかしオカダに返される!

 ツームストーン狙いの攻防もオカダが勝ち、しかもゴッチ式で決める!!

 フィニッシュは、ドロップキックからのレインメーカー。

 得点はAJと並び、直接対決で勝っているオカダが予選通過。

 CHAOS同士の決勝となった。

 

 単に同じグループにいる以上に、仲のよい先輩後輩に見える2人。

 しかし、オカダがIWGP王者に君臨にしていた間、中邑が後輩に

抜かされた焦りを感じていてもおかしくなかったし、その中邑が

IWGP戦線に絡まない代わりに自らのICのベルトの価値を高め、

1.4ドームではIWGPがICにメインを譲ったことに、オカダが屈辱を

覚えてもおかしくはなかった。

 勝っても負けても恨みっこなしのさわやかな同門対決もいいが、

敗者がCHAOSを去るような、歴史の転換点となる試合になっても

おかしくない。

 どちらが勝つのか全くわからないし、とても楽しみな決勝となった。

 会場を出たのは21:40頃であった。

 

 

最初に関内駅に着いたとき、

「横浜スタジアムでは野球、横浜文化体育館ではプロレスが行われ、

満員で33000人の観客が見込まれ、帰りの電車は混雑が予想

されます…」

という妙に詳しいアナウンスが、ホームで流されていた。

 帰りは、駅員が客を階段前で止めて、ホームに人が溢れない

よう規制をしていた。

 野球はもう終わっていたようで、それ程込み合ってはいなかった

が。

 

 

※最終成績

 

Aブロック}

16点(8勝2敗)中邑

14点(7勝3敗)棚橋

12点(6勝4敗)柴田、ファレ

10点(5勝5敗)小島、石井、ベンジャミン、スミス

8点(4勝6敗)永田、ギャローズ

0点(10敗)  本間

 

Bブロック}

16点(8勝2敗)オカダ、AJ

10点(5勝5敗)内藤、鈴木、アンダーソン

8点(4勝6敗)真壁、後藤、天山、矢野、ランス、裕ニ郎

 

 

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