将棋博物館 2010.9.5(日)

 

 

関西将棋会館HP「将棋博物館のご案内」

http://www.kansai-shogi.com/hakubutukan/museum.htm

(※リンク切れ)

 

お知らせ
長年、皆様に親しんでいただきました本施設は管理上の理由
を含め展示物及び所蔵物を大阪商業大学アミューズメント産業
研究所に移管することになりました。

今後、一般の方からの閲覧は難しくなりますが、将棋史の学術的
研究のため、ご理解いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げ
ます。
                          平成18年10月31日
                          日本将棋連盟
                          常務理事 東 和男

 

 

大阪商業大学アミューズメント産業研究所

http://ouc.daishodai.ac.jp/institute/amusement/index.html

「世界のギャンブルやゲームに関する資料といった収蔵品等の展示も行って

います。」

ということで、常設展示(大局将棋、世界の将棋、チェス、麻雀牌 etc.のほか、

折々に特別展を開催。

開館時間10:00〜16:30、土日祝日、大学の休暇中などは休み。

また、大阪商業大学商業史博物館において、

将棋展 ―将棋の文化とさまざまな将棋駒―

という特別展が開催(2007.6-7)され、講演会や女流棋士の公開対局も行われた。

http://ouc.daishodai.ac.jp/institute/moch/info/index.html

(※リンク切れ)

 

日本中将棋連盟(日本将棋連盟とお間違えなく)のHPに、

http://www.chushogi-renmei.com/Oshirase/oshirase.htm

「大阪商業大学内、アミューズメント研究所に展示されている大型将棋と、

関西将棋会館内、将棋博物館に展示されている大型将棋の写真です。」

とある。大阪商業大学も元々持っていたものがあるようだ。

 

 

将棋博物館の閉鎖の経緯については、次のサイトでよくわかる。

 

詰将棋メモ

http://toybox.tea-nifty.com/memo/2006/10/post_c28d.html

 

 

関西将棋会館へは、1度行った。

館内にあった「将棋博物館」は、既に閉鎖されており、見ることはできなかった。

 見に行ったことがないし、資料も持っていない。

 それでインターネットで検索して、所蔵品を調べた。

 将棋の家元である大橋家に代々受け継がれた品々。

木村十四世名人が収集した品々。

 その二つが主であるらしい。

 江戸時代から伝わる盤や駒、古文書など。

 展示されていたものは一部とのこと。

 全てが大阪商業大学に移管されたのかはわからない。

 

 日本将棋連盟の定款には、次のようにある。

 

第 6 条 本連盟の資産は基本財産と運用財産の2種とする。
2.基本財産には次に揚げるものをもって構成する。
 1.設立当初の財産目録中、基本財産の部分に記載された財産
 2.基本財産とすることを指定して寄附された財産
 3.理事会で基本財産に繰り入れることを議決した財産
3.運用財産は基本財産以外の資産とする。
4.本連盟の業務遂行上に要する経費は運用財産をもって支弁する。

 

 棋界にとって貴重な宝である2つのコレクションが、日本将棋連盟に寄贈された

際、これはその性質上、「運用財産」ではなく「基本財産」として受け取ることが

考えられる。

 

条 
.基本財産は譲渡、交換、担保に供し、又は運用財産に繰り入れてはならない。

但し、本連盟の業務遂行上やむを得ない理由があるときは、理事会及び総会の

議決を経、かつ、文部科学大臣の承認を受けてその一部に限り処分することが

できる。

 

 神崎七段のHPを見ると、将棋博物館の閉鎖については、棋士総会で論じられた

ことはあるものの、議決をとってはいないようである。

 

神崎健二七段のHP 日記「ある棋士の日常」2006.10.27

http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=53924&log=20061027

 

 そう考えると、所蔵品の「移管」は、寄贈、譲渡、という意味ではなく、管理の委託、

ということではないだろうか。

 あるいは、日本将棋連盟がそれらの品を受け取った際に、「基本財産」とも

「運用財産」ともせず、財産目録のどこにも記載していない、ということもあるだろうか。

 その場合は、「基本財産」になっていないのだから、いかようにも処分し得る、と

言えるようでもあるが、仮に大橋家なり木村家なりに、「上げたのではなく、預けただけ

だから、返してくれ」と言われた場合、返答に困るのではなかろうか。

 大阪商業大学へは預けてあるだけで、調査や整理をしてもらって、その後に返して

もらうことになっているのなら、将来、将棋博物館を再開することもあり得よう。

 

 

社団法人日本将棋連盟定款

http://www.shogi.or.jp/gaiyo/gaiyo2/teikan.html

(※リンク切れ)

 

第3章 資産と会計

 

第 5 条 本連盟の資産は下記に掲げるものからなる。
1.別紙財産目録記載の財産
2.入会金及び会費
3.事業に伴う収入
4.資産から生ずる収入
5.寄附金品
6.その他の収入

 

第 6 条 本連盟の資産は基本財産と運用財産の2種とする。
2.基本財産には次に揚げるものをもって構成する。
 1.設立当初の財産目録中、基本財産の部分に記載された財産
 2.基本財産とすることを指定して寄附された財産
 3.理事会で基本財産に繰り入れることを議決した財産
3.運用財産は基本財産以外の資産とする。
4.本連盟の業務遂行上に要する経費は運用財産をもって支弁する。

 

条 本連盟の資産は、会長がこれを管理しその方法は総会の議決をもって

定める。資産の内現金は郵便官署、確実な銀行又は信託会社に預け入れ若しくは

信託し或いは国公債、確実な有価証券に換え保管するものとする。尚総会の議決を

経て不動産を買い入れ又は処分することができる。

 

条 本連盟の収支決算は、会長が作成し財産目録、貸借対照表、事業報告書

及び財産増減事由書並びに会員の異動状況書とともに、監事の意見をつけ、理事会

及び総会の承認を受けて毎会計年度終了後3ケ月以内に文部科学大臣に報告

しなければならない。
.年度末に於て剰余金を生じたときは、理事会及び総会の決議を経てその全部

若しくは一部を翌年度に繰り越すか又は基本財産に繰り入れるものとする。
.基本財産は譲渡、交換、担保に供し、又は運用財産に繰り入れてはならない。

但し、本連盟の業務遂行上やむを得ない理由があるときは、理事会及び総会の議決

を経、かつ、文部科学大臣の承認を受けてその一部に限り処分することができる。

 

 

 

  インターネット検索による、旧将棋博物館所蔵品目録

(※ソース別に記載しているので重複があります)

 

 

阪田三吉名人の直筆扇子

世界の将棋盤・駒

  チャトランガ(古代インド)

  マークルック(タイ)

  チェス(欧米〜全世界)

  シャンチー(中国)

  チャンギ(韓国、北朝鮮)

  シャタル(モンゴル)

古棋譜

  象戯綱目 奇戦一、奇戦三

  (不明本)大橋宗英実戦写本

  古今象戯 全

  (不明本)十一代大橋宗桂筆実戦集

  俊樹玉手

  御城将棋写

  将棊粹金 上、下

  将棊絶妙 上、下

古図式

  望月仙閣作 15手詰

  与都作    9手詰

  作者不明  19手詰

  桑原君仲  11手詰

  桑原君仲  13手詰

小野五平免状 大橋本家発行

小野五平実戦集 溝呂木光治八段著

将棋新報 大正時代の将棋月刊誌

関西将棋会館HP 「将棋博物館」記事中より拾う

 http://www.kansai-shogi.com/hakubutukan/museum.htm

(※リンク切れ)

 

 

大橋家家系図

シャタル(モンゴル将棋)盤駒

日本将棋連盟HP

http://www.shogi.or.jp/~kansai/k_kaikan/hakubutu.html

(※リンク切れ)

 

 

平安将棋から泰将棋までの各種古将棋

世界の将棋類

大橋家文書にある大橋家の家系図

連盟に寄贈された盤や駒、扇子

 日本将棋成立の謎

http://tamago915.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_874f.html

 

 

中将棋・大将棋などの日本の古将棋を復元した盤駒

世界の将棋類(チャトランガ・シャンチーなど)

木村十四世名人の家族から寄贈された将棋盤

大橋家に残された古文書(1981寄贈)

 ウィキペディア「将棋会館」

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%86%E6%A3%8B%E4%BC%9A%E9%A4%A8

 

 

将棋家元、大橋本家寄贈の古文書

十四世名人木村義雄コレクション

 大阪市道路公社HP 歴史の散歩道・中之島・鶴見コース・コラム1

 http://www.osaka-city.or.jp/orc/rekishi/nakaturu/col01.htm

(※リンク切れ)

 http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000010052.html

 

 

シャタル(モンゴル)・マックルック(タイ)・象牙(中国)・チェス(西洋将棋)

平安大将棋の復元模造・平安将棋・中将棋・大将棋の大型将棋
16世紀末頃の作品である水無瀬中納言駒の2組のコレクション

 CityDO! 大阪府・大阪市エリア「見聞録」歴史・文化

http://www.citydo.com/prf/osaka/area_osaka/kenbun/rekishi/osaka009.html

 

 

江戸の将棋家元大橋家に伝わった古文書

十四世名人木村義雄コレクション

日本将棋連盟収集品

棋史パネル

 日本観光協会・全国旅そうだん 観光情報検索・大阪港・住之江

http://www.nihon-kankou.or.jp/soudan/ctrl?evt=ShowBukken&ID=27103cc3290030482

(※リンク切れ)

 

 

将棋家元、大橋本家寄贈の古文書

 大阪国道事務所HP ぶらり曽根崎通り・曽根崎イラストマップ

 http://www.osaka.kkr.mlit.go.jp/sone/aruko/snm_5.html

(※リンク切れ)

 

 

水無瀬兼成駒

中将棋

古代インド将棋 チャトランガ

モンゴル将棋駒

士女遊楽図屏風(部分) 江戸時代(寛文年間)頃の絵

江戸時代の戯画

 永井ひろしHP 「行ってみようよー博物館・資料館」98/1/22

 http://www.kyoto.zaq.ne.jp/dkaae103/ittemiyo19.html

(※リンク切れ)

 

 

大橋家文書の中にあった大局将棋の図

 詰将棋おもちゃ箱 カピタンリバイバル・古将棋の世界(10)

 http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/kapitan/kp041.htm

 

 

大将棋、大大将棋、摩訶大大将棋、泰将棋 各盤駒

 日本中将棋連盟HP お知らせ・写真館コーナー

 http://www.chushogi-renmei.com/Oshirase/oshirase.htm

 

 

中将棋全集 1977、松田正一 ※著者より寄贈されたが「現在紛失中で確認出来ず」

 日本中将棋連盟HP 将棋コラム 資料.古典将棋に関する文献一覧

 http://www.chushogi-renmei.com/koramu/koramu-shiryou.htm

 

 

江戸時代の将棋の駒 水無瀬駒の原型といえるものか

 日本中将棋連盟HP 定例対局会・大阪大局会の模様

 http://www.chushogi-renmei.com/taikai/Oosaka.htm

 

 

西洋将棋(チェス)、モンゴル将棋の盤

タテヨコ25目の将棋盤や駒 (泰将棋)

 朝日新聞HP 23期朝日オープン決勝第2局 の記事中

 http://www.asahi.com/shougi/open23/semifinal02.html

 

 

大橋家伝承 俊光駒(御城将棋に使われたとされる)

駒の詩 書体への誘い18

http://8ya.net/suiki/shotai/tosimitu/index.html

 

 

古代インドからの将棋史の大要および外国の将棋類

伝世品としては最古の将棋駒および各種の大型将棋

 日本の博物館美術館ガイド

 http://e-museum.jp/modules/weblinks/singlelink.php?lid=1414

 (※リンク切れ)

ミュージアムネット 大阪府の博物館

 http://www.japan-museum.net/hakubutu/mu-osaka.htm

 

 

大局将棋資料 駒の配置及び各駒の成り駒(裏)、駒の動き(機能)が詳しく

書かれている

 ギャラリー花札 その他・大局将棋

 http://members.at.infoseek.co.jp/karuta48/taikyoku1.html

 

 

大橋家の古文書「大局将棋駒」 1990頃、未整理資料より発見

 ウィキペディア「大局将棋」

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B1%80%E5%B0%86%E6%A3%8B

 

 

坂田持(坂田好)駒 坂田三吉が後援者に配ったもの

駒の詩 書体への誘い14

http://8ya.net/suiki/shotai/sakatagonomi/index.html

I WANNA GET FUNNKY 将棋駒の部屋!! 65作目

 http://www.eonet.ne.jp/~trickbag/sakuhin/jisaku65.htm

(※リンク切れ)

 

 

中将棋初心鈔 1697、古本

 spacemanの中将棋定跡研究 中将棋初心

 http://www.h7.dion.ne.jp/~spa/shoshin/shoshin.html

 

 

将棋家元の大橋本家寄贈された貴重な古文書、古棋書およそ400点をはじめ、

所蔵品は1000点以上

 大阪情報ナビimpluse 美術館・博物館・記念館

 http://www.impulse-navi.ne.jp/osaka/IKO/IDX_IKO_BIJYUTU.HTM

 

 

徳川家葵紋入りの蒔絵細工の盤 木村義雄十四世名人寄贈

 神崎健二七段のHP 日記「ある棋士の日常」2006.10.27

 http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=53924&log=20061027

 

 

以上はかなり以前に書いたもので、ウェブ上にはアップしていなかった。

リンクしたウェブ・ページのうち、時がたってリンク切れになっていたものは、今回

その旨を付記した(日本将棋連盟の定款も現在確認できないので、変更されている

可能性はある)。

わたしが将棋博物館の存在を知り、行ったみたいと思った時には閉館になって

しまっていた。

再開を望んでいたが、今に至るまでその動きはない。

最近知ったが、木村十四世名人の孫弟子である武者野七段が、「駒音掲示板」に

おいて木村十四世の寄贈した品が木村家に返還された旨を書かれている。

http://www.koma.ne.jp/komabbs1/main.cgi

(過去ログ51Pageのスレッド「[1264] 将棋博物館」に、「マリオ」というハンドルネームで

書かれています。)

将棋博物館の所蔵品を再び連盟に集めることは、もはや難しくなっているように

思われる。

 

 

  インターネット検索による、旧将棋博物館所蔵品目録(追加)

 

徳川家伝来の葵の金蒔絵将棋盤、関白秀次愛用駒、後水尾天皇真筆駒

 駒音掲示板 過去ログ51Page スレッド「[1264] 将棋博物館」

 http://www.koma.ne.jp/komabbs1/main.cgi

 

 

灘蓮照九段旧蔵の人形駒

 大阪商業大学商業史博物館 書庫閲覧 歴史素描 将棋展〔解説〕

 http://moch.daishodai.ac.jp/cgi-bin/usr/shoko/history/contents.cgi?id=26

 W.展示品で見る将棋駒の鑑賞法

http://moch.daishodai.ac.jp/cgi-bin/usr/shoko/history/contents.cgi?mode=contents&toc_id=146&t_id=26

 

 

最後の大坂駒師、八代目駒権が製作した中将棋の駒

 駒道の歩み 剣心の駒作りあれこれ

 http://komakensin.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-9bff.html

 

 

中将棋駒

 弘山の将棋部屋

 http://www1.ttv.ne.jp/~t-kouzan/shougi/chuume/chuume.html

 

 

「大橋家文書」の中にある「大橋家家宝什物の目録」

 銘駒図鑑 良尊ギャラリー

 http://www.meikoma.com/ryosongal.html#kikusuigal

 

 

 

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