「殉愛」について(1)結婚と業務委託

 

 

 

 黒字が百田尚樹「殉愛」(幻冬舎、2014)からの引用。

 

 

水道橋博士さんが「HATASHIAI」というイベントで格闘技の試合をした。

「殉愛」の問題点を世に知らしめるための手段らしいが、賛同できなかった。有効な手段たり得たかは疑問である。格闘技の勝ち負けとノンフィクションの真偽、本来全く無関係の事が、相関を持つように見られる恐れもあった。腕力ある者の意見が正しいわけではないし、そうなってはいけない。

ただ、その目的には賛同できたので、その方面でわたしも些か発信したい(アリのように微力だが)。

 

 

2ちゃんねる既婚女性板 たかじん嫁さくらスレまとめ

http://takoutsubo.wiki.fc2.com/wiki/top

 

「殉愛」は故・やしきたかじんさんと、その晩年の妻・さくらさんを描いたノンフィクション。

そこに描かれた聖女のようなさくらさん像は、実態とはかけ離れているのではないか…。恐るべき調査能力によってその本の問題点を指摘してきた「奥様」方の活動が、ここにまとめられている。

 

wedding たかじんとさくらの「結婚」に関する疑問点をまとめるページ

http://takoutsubo.wiki.fc2.com/wiki/wedding

 

出会いから交際開始までのさくらの行動(2011年12月25日〜2012年1月8日)」では「殉愛での記述」と「実際の行動(SNSより)」が対比表になっている。

 

さくらさんがたかじんさんに初めて会ったのは、友人のイタリア人女性とのクリスマス・ディナーの後、と「殉愛」にはある(P28〜)のだが、さくらさんのブログによれば、ディナーの相手は、イタリア人だが女性ではなく、来日した当時の夫である。「殉愛」でさくらさんは、事実に反して独身とされている。

 

ブログによれば夫のイタリアへの帰国は1月2日。「殉愛」によればそれより前の12月30日に、さくらさんはたかじんさんの家に行ってプロポーズされている(返事はせず)。

FRIDAY」2014年12月26日号でさくらさんは、夫の来日は離婚の手続きのため、と述べているが、当時のブログ等では仲睦まじい様子である。

 

 

さらに驚くべきことに、プロポーズの一方で、たかじんさんとさくらさんの間で「業務委託契約」が結ばれたという。

これは裁判で出ている話で、セクレタリー業務や身体介護、生活援助業務等を、2012年1月1日からの2年契約で委託されたという。

さくらさんの受け取るべき契約金額は、驚くべき高額である。

 

この契約が結婚で変わったという証言もない。

「殉愛」には、たかじんさんに「ぼくの秘書をやってほしい」(P79)と言われて300万円を渡され、返そうと押し問答した際、さくらさんが「お金なんかもらわなくても、じんちゃんのこと大事にするし、じんちゃんのためにやれることをする。」(P87)と語った、とある。

 

その後も同趣旨のお金をもらったという記述はないが、実は契約書まで交わしていたなら印象は異なる。

業務委託についてはフリーライターの角岡さんが書かれている。

 

角岡伸彦 五十の手習い

百田尚樹『殉愛』の真実・裁判篇A

百田尚樹『殉愛』の真実・裁判篇B

 

 

 

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