
一番、はじめに書いた作品にして、一生付き合っていく物語。
もしかすると、この物語は、ありきたりで、どこかで見たものであるかもしれない。
それを承知の上で書いていく。
・一部〜再び逢う夢まで〜
天音清也は、二重人格の少年だった。
もう一人の自分とは何なのか、それを知り、本来の自分に戻るために少年は、その場所に向かった。
少女との出会い、失われた過去、街に伝わる天鏡物語。
少年と少女は、ただ運命に遊ばれるだけ。
全てを知ったとき、万華鏡が写す景色は・・・。
・二部〜死に顔が見たくて〜
転校生の少年、天翔秀一。
生まれた街へと数年ぶりに帰ってきた秀一は、昔からの友人、そして新たな顔と出会っていく。
彼が帰ってきた理由は、幼なじみの少女と再開を願って。
しかし、彼女は学校には来ず、不登校という立場になっていた。
普通の少年が持つ、記憶にない銃。そして目の前に現れる少年の幽霊。
少女との再会は、夢の終わりを告げる合図だった。
・三部〜彼方への遁走曲〜
少年は本を探す。
物語を書くのが好きな少年・夜神彩瀬は、夢の中で本を追っていた。
その本を探さねば、大切な物が消える。
広大な図書館の中で、その名前を探して、ひたすらに走る。しかし、近付けば近付くほど、その名前を忘れてしまう。
そうして、彼は大切な少女を失った。
とある日、少年は風に吹かれた自分のノートを探して小高い丘にたどり着く。
そこにいたのは、知っているのに、知らない少女だった・・・・。
万華鏡を巡る物語が、ひとまずの終演を迎える。