競馬用語「は」


馬衣ばい
防寒や日差しよけのために、馬体に着せる布のこと。

配合はいごう
繁殖牝馬の血統と、種牡馬の血統の特徴や流れを考え合わせ、どの種牡馬と交配させるかを決め、種付けに至る過程を配合と呼ぶ。

配当・配当一率はいとう・はいとういちりつ
的中した馬券(勝馬投票券)に払い戻しされるお金のこと。単に配当ということもある。

ハイペース
レースの前半が速く、後半の流れが遅くなる展開。

馬運車ばうんしゃ
馬を輸送するための大型トレーラー車のこと。

馬格ばかく
馬の大きさを表す言葉で、「馬格がある」といえば、骨格が大きく外見大型馬ということ。馬体重でいえば480kgを超すくらいの馬をいう。また「馬格がない」といえば小柄な馬のことを指す。

バカつく
「馬鹿っ気を出す」ともいわれるが、鞍上の意のままにならずレース中に大きく外に膨れたり、走路外に逸走したり、また急激に止まったりすることをいう。また、こういう行為を頻繁にする馬のことを“馬鹿つき馬”といっている。

拍車はくしゃ
馬具のひとつで、長靴のかかとに取り付けて馬の腹に刺激を与えるもの。モンキー乗りが主流の今の競馬では拍車を着けて乗ることは少なくなっているが、天神乗りの時代は拍車を着けることも多く、とくにずぶい馬には効き目もあった。一般用語でも刺激や力を加えて仕事の進行を促進させることを「拍車をかける」というが、競馬の社会でもここ一番の勝負のとき拍車を着けたことから、勝負態勢に入ったとき「拍車がかかった」などという言葉を使っていた。

馬券ばけん
勝馬投票券のこと。現在中央競馬では単勝式、複勝式、枠番連勝複式、馬番連勝複式の4種類の馬券が発売されている。地方競馬の一部ではこの他に枠番連勝単式、馬番連勝単式などの馬券も発売されている。

バックストレッチ
向正面のこと。ホームストレッチ(スタンド前の直線)に対して使われている言葉。

パット
PAT方式といわれる電話投票のこと。日本中央競馬会とPAT方式電話投票に関する約定を結んだ加入者が、ファミコン、パソコンなどの端末機により電話回線を使って競馬会のコンピュータに接続し、馬券の購入が出来る電話投票システムである。また情報サーブセンターから(1)開催案内(当日開催される各競馬場の天候、馬場状態)(2)出馬表(3)オッズ(4)払い戻し(5)変更情報(出走取り消しなど)(6)お知らせ(7)馬体重(8)競走成績の情報が一定時間内において受けられるようになっている。

発情はつじょう
繁殖牝馬が種付けできるときの状態で、発情はだいたい3週間目ごとに周期的にやってくる。発情時期でないと種付けを受け付けないため、発情の有無ははじめ当て馬によって調べ、発情期にあると見れば獣医師の診断を受け確認した上で種付けを行う。発情期間は一般に5日から7日間ぐらい続く。

発馬はつば
スタートのこと。厩舎関係者の間ではデッパともいう。またスタート時に馬が入る機具を「発馬機」といい、電動式で前扉が開くように出来ており、出走馬がスターターの合図で一斉にスタートが切れるように考案されたものである。

バテる
力走の末、レースの終わりで力尽きていっぺんにスピードが衰える状態。オーバーペースで逃げた馬などによく見られる現象で、最後の100mぐらいで大きく着順を下げたりする。

パンク
馬が脚部を痛めて故障すること。馬の脚を車の脚回り(タイヤ)になぞらえて言われるようになった。

バンジツ
交突(自身の左右の肢をぶっつける)する馬に用いるもので、肢の腱などを保護するため管部に巻く布製のバンデージのこと。日本語では肢巻(しかまき)という。

歯替わりはがわり
馬の歯は切歯、犬歯、臼歯からなるが牝馬には通常犬歯がない。人間と同じで乳歯が永久歯に抜け替わることを“歯がわり”というが、3歳から5歳の間に替わる。3歳春はこの歯がわりの時期になり、クラシックシーズンになると厩舎関係者の話の中に「歯がわりで…」と言われることが多い。それはカイ食いが悪くなるためで、馬によっては能力に大きく影響することもある。

破行はこう
びっこを引いて歩くことで、歩様に異常をきたしてることをいう。負重するときに疼痛を示す(肢桂跛行)、挙楊時および前進時に疼痛を示す(懸垂跛行)、その両方が混在する(混合跛行)などがある。跛行の原因としては、骨、腱、関節、筋肉、神経などの異常が考えられる。原因がはっきりしない場合は、原因があると推測される部位により肩跛行、寛跛行と呼ばれることもある。

馬衝器ばしょうき
馬専用の体重計のこと。

馬事公苑ばじこうえん
総合的な馬術競技場で、各種馬術大会が開催される。学生や、一般市民に対する馬術指導や、馬事普及事業などを行う、中央競馬の付属機関。

馬商ばしょう
馬主の依頼を受けて、馬を売買する人のこと、エージェントとも呼ばれる。

馬身差ばしんさ
前の馬とのどのくらいの距離の差があるのかを表現する方法で、馬1頭の長さ分の距離を1馬身差という。

馬体ばたい
馬の体のこと。

馬体が寂しいばたいがさみしい
理想とする馬体の状態とは異なり、やせている状態。

馬体が充実するばたいがじゅうじつする
馬体が成長したり、好調な状態に回復したりすることをいう。

馬体検査ばたいけんさ
出走馬は発走の70分〜90分前に装鞍所に集合し、馬体に異常がないか馬体検査を行う。もしも異常があった場合には競走除外となる。

馬体重ばたいじゅう
馬の体重のこと。競馬の当日各馬の体重は発走の1時間30分前に、装鞍所において係員の前で量られ、この計量は下見所(パドック)や場内およびウインズのテレビなどで発表される。中央競馬では昭和39年から公式に発表されるようになった。現在中央競馬では2kg単位で量られているが、公営競馬では1kg単位で量られている。仕上がり具合を見る上でひとつの目安になるので気にする人も多いが、極端な増減がなければ気にしない方がよいようだ。

肌馬はだうま
繁殖用牝馬のこと。厩舎関係者の間では「この馬の肌は…」と使われることも多く、単に“肌”(はだ)というのも同じである。

バタバタになる
バテた状態で、スピードを維持できず、失速して後続馬に続々と抜かれてしまう状態。

八大競走はちだいきょうそう
クラシック五戦と有馬記念、春、秋の天皇賞を合わせて八大競走という。

パチンコ
レース中に外側と内側から他馬に挟まれること。パチンコを食ったなどという。

発汗はっしょう
汗をかくこと。他馬に比較して発汗がヒドイ場合には体調不良などが伺われる。

発走委員はっそういいん
レースの発走業務を担当する人、3人で担当され、本馬場入場の確認、スタンドカーに乗って赤旗を振り集合を促し、ゲートを開くなどの業務を行う。

発走再審査はっそうさいしんさ
レースで枠入りを嫌がったり、ゲート内で暴れて外枠発走になった馬などが、改めて受ける発走審査のこと。再審査に合格しないとレースには出走できない。

発走審査はっそうしんさ
きちんと発走できるかどうかを確かめる審査で、ゲート審査ともいう。二名以上の発走委員によって行われ、枠入り、枠内駐立、発走の状況を見て合否を決める。

発走調教はっそうちょうきょう
各トレセン、競馬場の調教時間内に発走委員が立ち会って、行う調教で、ゲートからの発走を調教する。

発走除外はっそうじょがい
馬場に出てきてから事故を起こしたり、ゲートにどうしても入らなかったり、また発走前に暴れて馬体(脚部)に外傷などを負い能力を十分に発揮できないと発走委員がみとめた時にレースから除外されることをいう。装鞍所から出る前に馬の異常が発見され除外される場合は“競走除外”という。除外の扱いを受けた場合、その馬の単勝式、複勝式並び馬番連勝式の馬券は払い戻しされる。枠番連勝式の馬券については1頭1枠ならすべて払い戻しされるが、2頭の場合はゾロ目だけしか払い戻しとならない。また同じ枠に3頭いる場合は1頭が除外されても払い戻しはない。

発売締切時刻はつばいしめきりじこく
競馬場内、場外馬券売り場、PATでは通常発走の2分前が締め切り時刻で、電話投票では発走5分前が締め切り時刻となっている。

発馬はつば
出走馬が発走すること。

発馬機はつばき
ゲートのこと。

パトロールビデオ
レースの模様を各コーナーにある監視塔(パトロールタワー)からフィルムで撮影したもの。騎手は他馬を妨害することなく全能力を発揮して競走を行い、ゴールインしなければならないと定められており、馬の能力が発揮され、競走中インターフェア(妨害)があったかどうか、騎手の騎乗ぶりはどうかなどを監視するのが走路監視員で、彼らがいる所が監視塔である。パトロールフィルムは短時間で現像され、進路妨害などがあったと思われるとき参考とされる。競馬は全レースパトロールフィルムが撮影されている。

パドック
下見所の項参照。牧場などでは1頭の馬を囲って放牧する地域のこともパドックと呼んでいる。

鼻嵐はなあらし
馬がブルルと鼻を鳴らすこと。

鼻差はなさ
着差が鼻一つ分であること。時計的は差はなく、肉眼ではほとんど区別できない。決勝写真によって判断する。

ハナに立つはなにたつ
「ハナを切る」とか「ハナに立つ」と使われるようにレース上での先頭という意味。先行力のある馬を「ハナっ速い馬」という。また着差を表すハナは一番小さい着差で「ハナ差」とか「ハナの差」といい、写真判定になることが多い。

鼻ねじはなねじ
鼻捻棒のこと。ゲート入りの悪い馬などには鼻捻棒を使い、鼻の先をねじ上げる。このことを「鼻ねじをかける」というが、鼻は馬を押さえる急所であり、たいがいの馬はこれをかけられると簡単に反抗しなくなる。ゲート入りに関しての補助手段としてはこの鼻ねじの他に耳ねじ、尾まわし(平打綱)などがある。また鼻ねじは種付けの際、牝馬をおとなしくさせるために用いることもある。

鼻ラッパはならっぱ
鼻嵐と同意語。

馬主ばぬし
馬の所有者のこと。馬にかかる費用をすべて負担しレースに出走させ、競馬会から入着賞金や手当金などを受ける。馬主になる為には、馬主登録をする必要がある。

馬主登録審査ばぬしとうろくしんさ
馬主になるための登録を行う為の審査。競走馬を養える経済力があり。競馬の公正を確保できる人格が条件とされており、JRAで馬主登録をするには、世界でも例を見ない高いハードルを超える必要がある。3年連続で年収2000万円を超えていることに加え、居住用を除く資産を1億4000万円以上保持していることが条件となる。もう一つ、重要な点は、共有(1頭につき最大10人まで可能)を含めて、1年以上馬を所有していないと自動的に登録抹消となること。

馬場入りばばいり
本場場入場のこと。

馬場差ばばさ
馬場状態や、コース形態の違いによって、時計に差がでることをいう。

馬場状態ばばじょうたい
馬場の状態は水分の含有量によって、『良』『稍重』『重』『不良』の4つに分けられて発表されている。芝、ダートに関わらず馬の能力発揮に重要な意味をもつもので、勝ち馬検討の上では常に注意が必要。「重が下手」という馬はけっこういるが、足先の濡れるのを嫌う馬もいれば、滑る馬場が苦手な馬もいるし、また力の要る脚抜きの悪い馬場を嫌う馬など一様ではない。雨馬場は重、不良などの状態で水が浮いている、または雨が降り続いた時の馬場。渋い馬場といえば稍重から重程度の多少湿っている馬場のこと。またパンパン馬場というのはパンパンに乾いている馬場ということで、速い時計のでる良馬場のことである。

馬場取締委員ばばとりしまりいいん
パドックや馬場で、馬と騎手を監視する委員。

馬場内掲示板ばばないけいじばん
馬場内に設置されている電光掲示板のこと、レース中はタイムと1番手から3番手の馬番号が表示され、レース後は入着順位と着差、レース時計が表示される。

馬場内広場ばばないひろば
本馬場の内側にある広場で、馬県売り場の他、子供の遊戯施設や、休憩所などがある。

馬場保守員ばばほしゅいん
レースで荒れた馬場を補修する人100人以上で構成されている。

馬場見せばばみせ
そのコースを初めて走る馬にどんな馬場であるのかを見せておくためにすぐ返し馬に入らず、長めのダクを踏んで、ゆっくりと馬場を見せること。

馬服ばふく
馬衣と同意語で、防寒、日差しよけの為の布。

ハミ
馬に噛ませる棒状の金具で、騎乗者はこれにつけた手綱を通して馬を御している。人と馬との意思交流の接点ともいえるもので、馬が軽く柔らかくはみとの接触を口の中に感じた状態を「はみを受ける」という。このはみ受けのいい状態を「はみにかかった」といっている。

ハミ受けがいいはみうけがいい
馬がハミをしっかりとかんでいて、速やかに騎手の指示に従うこと。

ハミで遊ぶはみであそぶ
口の中のハミ棒を舌でいじって動かしているしぐさ。

ハミにかかる
馬がハミを加えること、“ハミをとる”ともいう。

ハミにもたれる
ハミの左右片方の側を頼って、そちら側へ走りたがること。

ハミをとる
馬がハミを加えること、“ハミにかかる”ともいう。

馬名ばめい
競走馬には必ず名前がつけられ、これを馬名という。

馬名登録・変更ばめいとうろく・へんこう
馬名はどんな名前をつけてよいというものでなく、次のような制限がつけられている。

(1)有名な馬の名称・馬名と同じである馬名、またはこれらと紛らわしい馬名
(2)父母の名称・馬名と同じである馬名、またはこれらと紛らわしい馬名
(3)すでに登録を受けている馬名、登録を抹消されてから5年を経過しない馬名と同じ馬名、またはこれらと紛らわしい馬名
(4)奇きょうな馬名
(5)明らかに営利のための宣伝広告を目的として、会社名、商品名などと同じである名称を付したと認められ、かつ競走馬の馬名としてふさわしくない馬名
(6)10字以上の馬名
いったん登録した馬名は原則として変更できないが、競馬会が開催する競馬、地方競馬および外国の競馬のいずれの競走にも出走したことのない馬については、1回に限り、馬名を変更することができる。

速歩はやあし
前脚と後脚を対にして動かす、トロット、ダクと呼ばれ、二拍子のリズムで走る軽い走りを指す。

払戻しはらいもどし
的中した馬券を現金に換えること。

腹帯はらおび
鞍の付属具で馬の胸に回して締める帯。これがゆるむと鞍ずれの原因になるが、強く締めすぎると能力に影響して走れなくなることもある。鞍の保定には一本の腹帯では破損した場合危険であり、鞍ずれも起こしやすいのでその防止のため鞍の上から腹帯の上にもう一本の帯を締める。これを上腹(うわばら)という。また馬の腹帯を締める場所を帯道(おびみち)といっている。

腹が巻き上がるはらがまきあがる
真横から見ると下腹が腰に向って切りあがって見える状態。細めの状態である。

腹の皮一枚残すはらのかわいちまいのこす
ギリギリまで絞り込まず、一息余裕を残した仕上がり。

腹袋はらぶくろ
たっぷりとした腹の線。

春競馬はるけいば
1月〜7月第一週までの競馬を春競馬と呼ぶ。

馬齢ばれい
馬の年齢のこと、かつては、生れた翌年を2歳として馬齢を表記していたが、現在では生れた年齢を当歳馬、翌年を1歳として数える。つまりかつては、クラシックは4歳戦であったが、現在は3歳戦として表記される。

馬齢限定戦ばれいげんていせん
馬齢によって限定されるレースのこと。

馬齢重量ばれいじゅうりょう
馬齢とは馬の年齢のこと。競走馬の背負う基本的な重量で競馬施行規定の56条に定められている。

ハロン・ハロン棒はろんぼう
距離の単位Furlong(ファロング)から来た和製英語。本来は8分の1マイル(201.17m)のことだが、日本では200mを1ハロンとしている。200mの平均速度をハロンタイムといい、距離の違った競走を比較するときに利用される。またゴールから手前に200mごとに立てられている棒をハロン棒といい、騎乗者はこれによってゴールまでの距離が分かる。競走においても調教でも位置や速度の目安となり、ペース配分やスパートのタイミングを図る一助としている。

ハロンラップ
スタートからゴールまでの、200mごとのラップタイムのこと。

ハローがけ
大きな熊手のついた車で砂地を慣らすこと。

パンク
競走馬が故障すること、別の意味では、投資資金が底をつくこともパンクしたと言われる。

ばんえい競馬ばんえいけいば
輓馬が重いそりを曳いて二つの山(障害)のある走路(200m)を走る競走。現在は北海道の地方競馬でのみ行われている。

バンケット
坂のことだが単に傾斜のあるところという意味でなく、障害コースにおける上がり下がりの急勾配の坂のこと。中山の谷は有名だし、福島の小さな丘になっているバンケットも個性的だ。

バンテージ
 バンデージ、ゲートルとも言うが、脚の保護や、治療の為に管や球節のところに巻く包帯状のテープのこと。

繁殖シーズンはんしょくしーずん
牝馬が発情するシーズンのこと、おおむね3〜6月頃で、この頃になると牝馬の性機能が自然に高まり、発情とともに、排卵が起こるので、この排卵にあわせて、種付けをする。

繁殖登録はんしょくとうろく
繁殖に上がるためには登録が必要で、軽種馬5品種(サラブレッド、アラブ、アラブ系種、サラブレッド系種、アングロアラブ)について、日本軽種馬登録協会が行っている。血統登録と同様に書類、実馬の確認、血液検査の審査が行われ問題なければ登録され、繁殖登録証明が発行される。

繁殖牝馬はんしょくひんば
肌馬と同じ。仔馬をとるための牝馬のことで、競走馬として能力を出し切った馬、限界にきていると思われる馬、また血統が良くて早く仔馬を欲しい牝馬などは牧場に上がって繁殖牝馬となる。馬主が売却せず牧場に預けて仔馬をとることを仔分けという。

ハンデキャッパー
中央競馬のハンデキャップの事務は、ハンデキャップ作成委員(当該開催に3名以上)が担当し、普通は月曜日(日曜日に特別登録のある場合)にハンデが決められ発表される。また、ハンデ戦に登録できる資格として、そのレース以前の一定の期間内に1回以上出走していることが必要と定められている。これは馬の状態の判断がしやすいことと、近い成績を基準にすることで、より公正なハンデがつけられるからである。

ハンデキャップ
一般にはハンデといわれているもので、ハンデキャップ競走における負担重量を指す場合が多い。ハンデ戦は優勝劣敗の競走原理には反するものだが、各馬の機会均等化をはかるもので、ゴール前横一線になるように馬の能力、状態に応じて負担重量を増減して戦う競走である。

ハンデ戦はんでせん
馬にハンデキャッパーによって決められた、負担重量を馬に課すことによって、能力の差を少なくして争うレース、昇級したにも関わらず勝ちきれない馬にも有利になるように配慮されたレース。

ハンデもらい
目標のハンデ戦の前のレースで勝ち負けを度外視して馬の調整に使うことをハンデもらい(成績が上がらずハンデが軽くなることがある)などという。

パンパンの馬場ぱんぱんのばば
晴天ですっかり乾いた良馬場のこと。

坂路調教コースはんろちょうきょう
調教コースのひとつで、路盤はウッドチップで上り坂になっているもの。美浦、栗東の両トレーニングセンターに設置されているが、栗東は全長1085m、高低差32m。美浦は全長800m、高低差1mと異なっている。馬の鍛錬に効果があるということで、育成牧場などでも坂路コースを造っているところも多い。



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