競馬用語「こ」
■ 小脚を使う 【こあしをつかう】
スタートやカーブ、もしくは前に馬がいる等の場合に歩幅を小さくしてスピードコントロールすること。
■ 鯉口 【こいくち】
出っ歯の馬のこと。(カケスの項、参照のこと)
■ 小岩井牝系 【こいわいひんけい】
明治40年、小岩井農場はイギリスから20頭の繁殖牝馬を輸入した、当時これらの馬はとびきり高価かつ優秀な牝馬で期待通りに次々と強い産駒を生み出した、現在もそのうちの12頭の血統が受け継がれておりこの牝系を小岩井牝系とよぶ。
■ 好位抜け出し 【こういぬけだし】
逃げ・先行馬の先頭集団のすぐ後ろぐらいの位置を好位といい、その位置から4コーナーを回ってスパートし、直線で馬群を抜け出して勝つ馬の勝ちパターンの一つ。
■ 公営競馬 【こうえいけいば】
地方競馬のこと。
■ 公開調教 【こうかいちょうきょう】
最終調教を一般ファンにも公開すること。
■ 交換競走 【こうかんきょうそう】
海外の競馬開催団体と提携し行っているレースで、エプソムCではイギリスのエプソム競馬場から優勝カップが送られ、逆に、エプソム競馬場では東京トロフィーというレースが行われている。
■ 交叉襲歩 【こうさしゅうほ】
参照→回転襲歩
■ 控除率 【こうじょりつ】
馬券(勝馬投票券)の売り上げのうち約75%が払戻金として的中者に還元されるが、それを差し引いた25%を控除率と言っている。このうち10%が国庫納付金となり、15%が競走の賞金はじめ中央競馬会の運営費に充てられている。なお、単・複馬券では5%が配当に上乗せされ実質は約20%の控除率となっている。また外国では各国それぞれに異なり、アイルランドの12.5%からノルウエーの40%まであるが、競馬主要国といわれる、イギリス19%弱、フランス17%前後、アメリカ(州によっても違う)16〜18%と日本に比べかなり低くなっている。
■ 後退癖 【こうたいへき】
引かれたり、つながれたりするのを嫌がって後ずさりしたり反り返ったりする癖。
■ 降着制度 【こうちゃくせいど】
競走中に他馬の進路を妨害し、いちじるしい不利を与えたとき、その不利を受けた馬の後の着順に下げられること。
■ 交突傷 【こうとつしょう】
左右の肢を進めるたびに、一方の蹄鉄で反対側の肢の球節や蹄冠などに接触し、場合によっては負傷を負わせる異常な歩様。このような馬には予防するための蹄鉄をつけたりしている。
■ 咬癖 【こうへき】
人に噛み付く癖。
■ 肯癖 【こうへき】
うなづく癖、パドックなどで、クビをガクンガクンと縦に振る癖。
■ 後方 【こうほう】
後のほうの位置取り。
■ 功労馬 【こうろうば】
優秀な成績を残し、多くのファンの人気を集めて競馬の発展に寄与した馬のこと。
■ ゴーグル
騎手がレースで着用するメガネで風雨・砂・泥などを防ぐもの。雨の日や不良馬場で砂や泥が多い日は土砂がついて1枚では役に立たず、何枚か重ねて着用し、レース中に次々と外しながら乗っている騎手もいる。
■ コースレコード
競馬場レコードの欄参照。
■ コーチ屋 【こーちや】
競馬場内で他人に情報を教え当たると礼金を取る、かなり強引に買わされることもあるらしい。
■ ゴール板 【ごーるばん】
決勝線(ゴールライン)の延長線上の内柵沿いに立つ、高さ約3mの板状の鏡で並んでゴールした場合など馬番号が見えない時に確認を助ける役割をもつ。
■ 小型馬 【こがたば】
通常牡馬ならば460〜470kgが、牝馬ならば430〜450kgが平均的な馬体で、これを下回っている馬。
■ 国際厩舎 【こくさいきゅうしゃ】
海外から入国した馬を入れるための馬房。
■ 国際交流競走 【こくさいこうりゅうきょうそう】
欧米先進国をはじめオーストラリアなど各国と馬、騎手の交流が行われている。
■ 午後乗り 【ごごのり】
通常調教(攻め馬)は早朝(時間は季節によって異なる)行われるものだが、馬場の凍結や、積雪などで朝の調教が出来ないとき、朝飼い葉をつけて午後から馬場入りして調教することをいう。気温が上がってから乗るので太めの馬などには汗がとりやすく、都合のいいこともある。
■ 後日判明 【ごじつはんめい】
レースの翌日や翌々日になって、馬の故障が判明すること。レース当日は馬が興奮状態のためわからないこともよくある。
■ 個人馬主 【こじんばぬし】
個人で馬主登録を受けて、競走馬を所有している人のこと。
■ コズミ
攻め馬のやりすぎや疲労の蓄積などによって、馬の運動に関係する肩、腹、腰、背、四肢の筋肉、靱帯、腱などに痛みとなってでる軽い筋炎、筋肉痛の俗称。外見ぎくしゃくしたぎこちない歩様で、のびのびした感じがなくなる。
■ 五大競走 【ごだいきょうそう】
クラシックGTの五戦を指して言うが、これに春・秋の天皇賞と有馬記念を加え八大競走と言う場合もある。
■ 仔出しがいい 【こだしがいい】
繁殖牝馬の空胎が少なく、毎年コンスタントに仔馬を出産することを仔出しがいいと表現される。
■ 骨折 【こっせつ】
骨にヒビが入ったり、折れたりすることで、単に折れている場合などは手術やギブスで治るが、複雑な折れ方をしている場合には、敗血症や蹄葉炎などを起し返って馬を苦しめ最終的に死に至ってしまうため、薬殺処分となることがほとんど。
■ 骨量 【こつりょう】
骨格がしっかりして各部所の骨が太く大きいことを「骨量がある」とか「骨量に富んでいる」と言う。
■ 小天狗 【こてんぐ】
騎手や調教助手が調教で乗る馬が来るの待つ場所、トレセンでは調教スタンドの一階にあり、この前で厩務員と馬の受け渡しを行う。
■ ご当所馬 【ごとうしょば】
ローカル開催の競馬でその地域に在住している馬主の馬を指して言う。地元でいいところを見せたいということもあり、こういう馬が勝負に出てくることも多い。
■ 古馬 【こば】
2歳馬の出走する夏季から年末までは3歳以上の馬を古馬といい、年頭から春競馬の終わりまでは4歳以上の馬をいう。2歳馬、3歳馬(春季)は独立した番組でレースを行うが、古馬になると年齢に関係なく賞金の割合によって条件が定められ一緒に戦うこととなる。
■ 小走り 【こばしり】
興奮すると落ち着いて歩く事ができず、どんどん前に行きたがり小走りとなる。
■ 古馬クラシック 【こばくらしっく】
春と秋の天皇賞のこと。
■ ゴボウ抜き 【ごぼうぬき】
追い込み馬が最後の直線で、一気に多数の馬を抜きさること。
■ 小回りコース 【こまわりこーす】
比較的短いトラックのコースで、直線が短く、コーナーのRがきついコース。
■ コマーシャルブリーダー
繁殖牝馬だけを所有する牧場で、マーケットブリーダーともいう。
■ 転がし 【ころがし】
馬券の買い方のひとつ。あるレースが的中したらその配当金を次に買うレースにそっくり買い、さらに的中したら次のレースというように一気に大儲けしようという買い方。
■ 殺し馬券 【ころしばけん】
本線馬券を的中させる為に、いつも買うと来ない、買わないと来るといったことが良くあるので縁起担ぎのために小額買う押えの馬券をいう。
■ 根幹牝馬 【こんかんひんば】
現在世界で、活躍している繁殖牝馬の牝系をたどっていくと、イギリスの血統書『ジェネラルスタッドブック』に載っている43頭の牝馬にたどりつく、この繁殖牝馬の祖を指していう。
■ 混合戦 【こんごうせん】
外国産馬も出走できるレース。
■ ゴンドラ席 【ごんどらせき】
スタンドの高い位置(4〜5階)にあり前にせり出した座席、一般指定席のほか馬主席や、放送席、記者席などがある。