競馬用語「む」


無口むくち
無口頭絡の略称で、ハミのついてない頭絡のこと。頭絡(とうらく)の項参照。

むこうずね
主として前肢に発生するもので、管骨の前面の骨膜炎と総指伸腱の炎症の二通りあるが、これを俗に“むこうずね”といっている。“ムコウゾエ”とか、単に“ソエ”と言うのも同じことである。若馬がかかりやすく、急激な強い調教を行うとできやすい。初期のうちなら運動を軽くしたり、患部を冷却することで治癒するし、また焼烙療法で治すこともできる。休むことなく焼烙療法をしながら調教することを焼き乗りといっている。

無印むじるし
予想欄でなんの印もつかない馬のことで、人気のない馬のことを無印といっている。多頭数のレースになると無印の馬が多くなるが、同じ無印でも能力、状態が印のついている馬と大差ないが印の順がまわらないため無印になっている馬と、実力、状態などがはっきり見劣るため無印になっている馬とがあるので、その辺りを見きわめて馬券作戦を立てたい。

ムチ
騎手が競走に際して手に持つものでステッキともいう。馬に気合をつけたり、全能力を出させるために使用する馬具で、これを見せたり叩いたりして、馬の走る気をうながす。通常叩くことに使われるが、見せるだけでも反応する馬も多く、見せムチでも十分効果はある。また、競走においては長さ70以上の鞭は使用できない。

ムチを入れるむちをいれる
ムチで叩くこと。

むながい
馬の胸から鞍橋にかけわたす緒(革紐)で鞍の位置が変わらないようにするための補助具である。鞍ずれ防止と、不良体形で鞍変位をおこす危険のある馬に用いられるが、騎手の安全はむろんのこと、馬の全力疾走にとっても重要な馬具である。しりがい(尻にかけて鞍橋を固定させる緒)とともに競走馬の負担重量に入るものである。

ムラ駆けむらがけ
好走したかと思うと次走では大敗したりする調子が安定せず、いつ走るのかまったく読めない馬のこと。



戻る