競馬用語「な」


内厩制度ないきゅうせいど
競馬会が管轄する厩舎を調教師に貸し付け、調教師は馬主から預かった馬を入厩させて管理し、レースに出走させる制度。日本国内では、中央競馬も、地方競馬も内厩制度をとっており、出走するレースの10日前(初出走場合は30日前)までに管轄内の厩舎に入厩させることが義務付けられている。

内向ないこう
馬がまっすぐ立っている状態を正肢勢といい、足先が内を向いているものを内向肢勢という。これを一般に「内向」と呼んでいる。逆に足先が外に向いているものを「外向」と言っている。

内国産馬ないこくさんば
日本国内で生まれた馬ということ。 クラシックレースやそのトライアル戦などでは必ず条件のひとつとして内国産サラブレッド系と記されている。日本で生まれても外国で種付けされたものは持ち込み馬(外国産馬と同じ扱いの時期もあった)というが、昭和59年からは内国産馬の扱いをうけることとなった。

内臓がパンとするないぞうがぱんとする
内臓が丈夫になること、例えば、それまで下痢などをおこしやすかったような馬が成長とともに、胃腸が丈夫になり飼い葉をもりもり食べて元気になり、消化が盛んになってくることなど。

ナイター競馬ないたーけいば
→ トゥインクルレース 参照

ナイラ
腺疫といわれる伝染病で、若馬がかかりやすく、ほとんどすべての馬がかかるといってよいくらいの病気。病原は腺疫菌という化膿菌で、リンパ腺を化膿させることが特徴となっている。冬季から初春頃に多発する病気で、軽いものは1〜2週間で治るが、悪性のものになると種々の病気を併発して死に至ることもある。馬の風邪といわれている病気で、抗生物質の投与などで治療されるため軽くすむことが多い。

中○週なか○しゅう
前走の出走レースから次の出走レースまでの間隔のことで、中1週といえば前走から2週間後のレースを指す。

流し馬券ながしばけん
ある1頭の馬、あるいは枠を中心に、そこから他の馬(枠)に馬券を買う方法で、例えば1番の馬からなら1−2、1−3、1−4…という買い方をいう。

長手綱ながたづな
手綱を長く持って緩めること。

流れ込むながれこむ
逃げ・先行馬がギリギリまで粘ってゴールすること。

投げ草なげくさ
北海道などの牧場では、冬場、積雪のため牧草もない、そのため馬はあまり動きたがらない、そこで、放牧場のあちこちに干し草を置く事で、馬は干し草を目当てに動き回らなければならない、それにより馬が運動不足になるのを防ぐ。この干し草をいう。

夏馬なつうま
夏の暑い時期に活躍する馬のこと、牝馬では夏女などと呼ばれることもある。

夏競馬なつけいば
7月の第1週で春の競馬が終わり翌週から夏の競馬が始まる。夏競馬では中央開催はなく完全にローカル開催となる。

夏負けなつまけ
馬は暑さに弱い動物で、そのため気温の上がる夏に起こる一種の病気である。症状は顔面とくに眼の周囲、鼻梁側の部分の毛がはげて、つやつやと光って汗が出なくなり、少し運動をすると呼吸を弾ませるため軽い運動しか出来なくなる。牡馬の場合ひどい時には“夏キン”といって睾丸が大きくふくれあがる。治療として決定的に有効な方法はなく、休養させて涼しくなるまで待つことが必要とされている。

生ずるいなまずるい
騎手の指示になかなか従わず、厳しく追ってようやく反応する馬のこと。

なまり
鉛板によって騎手は負担重量を調整するが、この鉛板のことを“鉛”といっている。鉛板は普通一枚0.2kgとされている。これを特別の胴巻き(ナマリバンド)に入れて騎手自身の胴に固定する。負担重量の多いときは鉛の縫い込んであるチョッキを着けることもある。

常歩なみあし
常歩(じょうほ)といわれるもので、普通に歩いている時の歩様。パドック(下見所)でぐるぐる回るときや、パドックから馬場に出るときまでの緩やかな歩き方。

並ぶと抜かせないならぶとぬかせない
ゴール前で全力を出し切ったような状態でも、後ろから他の馬に並びかけられると、負けないぞとばかりに、さらに頑張って走る勝負根性のあること。



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