競馬用語「ら」
■ 楽走 【らくそう】
調教やレースにおける脚色(あしいろ)の表し方のひとつで、馬なりよりもっと楽に走っている状態。騎乗者が補助動作(手綱をしごいたり、ムチを使うなど)をしないのはもちろんのこと、むしろ馬の走る力をセーブさせてという状態で、余力十分で馬を走らせること。実戦で楽走ということは考えられないが、調教では調子のいい馬が楽走に近い状態で好タイムをマークすることもある。
■ 落鉄 【らくてつ】
蹄鉄が外れ落ちること。自分の後肢または対側肢で踏んで落ちることが多い。完全に蹄鉄が落ちないで釘がゆるんで外れかけているときも一応落鉄といっている。装鞍所、下見所、及び発走地点にはいつも装蹄師が待機し、不意の落鉄に備えている。競走中に落鉄すると一般にはスピードが落ち、敗因になることも多く、能力に関係なく大敗することもある。
■ 落馬 【らくば】
レースや調教において、馬がつまずいたり転倒したりして、騎手が落ちてしまうこと。(再騎乗の項参照)
■ ラチ
馬場の柵のこと。馬場の内側にあるものを内ラチ、外側にあるものを外ラチと呼んでいる。馬にはいろいろな癖を持つ馬がいて、ラチを頼る馬もいるし、反対にラチを怖がる馬もいる。前者の場合は内枠に入ると有利に働くが後者の場合は一旦外に出して競馬しなければならず、枠順が内だからといって有利とは限らないものだ。
■ 落下傘 【らっかさん】
連勝馬券を買う際に軸馬を選んで、流す形を取ることは多いが、相手を3頭だけ選んで買う場合を落下傘買いなどという。
■ ラップタイム
単にラップともいうが、レースや調教における1ハロン(200m)ごとのタイム。レースにおけるラップタイムは先頭の馬で計測されるので、逃げ切ったとき以外は勝ち馬自身のらっぷとは異なる。ラップはレースの遅速を表すもので展開を解析するうえで重要なもの。