競馬用語「そ」
■ 装鞍所 【そうあんじょ】
馬体重の計量、出走する馬に違いないかどうかを確かめる個体鑑別、健康検査(禁止薬物の影響下にあるかどうかの検査を含む)、蹄鉄の検査などが行われる場所。 装鞍所では水や飼料など一切与えることが出来ない。また、装鞍所には競馬監督官、競馬会の職員、その競馬に関係する調教師、騎手、厩務員以外は開催委員長の許可がなければ出入りできない。
■ 装鞍馴致 【そうあんじゅんち】
鞍をつけるのを慣れさせる為の調教。
■ 総賞金 【そうしょうきん】
5着以内に入着して得た本賞金の総額。
■ 早熟血統 【そうじゅくけっとう】
2〜3歳の時期に好成績を上げる傾向のある血統。
■ 装蹄師 【そうていし】
馬の削蹄、装蹄をする人。蹄鉄は一定期間毎に削蹄して打ち替えられるが、競走時には競走用の蹄鉄(ジュラルミン製の勝負鉄)を走る前に打つ。「蹄なければ馬なし」と言われているように、蹄は馬体を支える基礎であり、運動上重要な部分である。したがって、削蹄、装蹄は直接・間接馬の能力に大きな影響を及ぼすので、競走馬にとって装蹄師の役割は大きい。
■ 総流し 【そうながし】
連勝式の馬券の買い方のひとつで、1頭(枠)の軸馬を決め、他の全ての馬(枠)を相手に選ぶことである。
■ ソコソコ
ある程度は−。という意味の言葉で、勝てないかも知れないが見せ場は作れるし、他の馬にヒケは取らないので好勝負になるだろうということに使われることが多い。
■ 走破時計 【そうはどけい】
スタートからゴールまでにかかったタイムのこと。
■ 相馬・相馬一眼 【そうま・そうまがん】
馬格(馬の体型、外観)の見方を昔から相馬といっている。基本的には全体として均整がとれ、骨量に富み比較的に幅があり、しかも品があり皮膚の薄い感じのものが良馬と言われている。
■ 走路監視委員 【そうろかんしいいん】
パトロールタワーの中団から走路に異常がないか、レース中に不正がないかなどを監視する人、各コーナーのタワー内に一人づつ配置され、何か異常に気付いたことがあれば、裁決室に電話で伝える。
■ ソエ
管骨瘤や管の炎症の俗称。若駒によく見られる症状で、急激な調教や過度の調教、装蹄の悪い場合などによく起きる。管骨瘤の爛参照。
■ 側対歩 【そくたいほ】
速歩のひとつで、右前・右後→左前・左後のように、前後の同じ側の脚を組にして動かす速歩のこと、(斜対歩 参照)、斜対歩のほうが自然な脚さばきで、側対歩は人間が調教で覚えさせた脚さばき。
■ 素質馬 【そしつば】
血統、馬体、脚力など、見るべきところがあり、将来性のありそうな馬のこと。
■ 外に出す 【そとにだす】
進路を外目にとって、馬群から抜け出ること。
■ 外にもたれる 【そとにもたれる】
レースや調教において、斜行することを表す言葉、もたれるという場合は単に内、外に行くというよりは対象物(ラチや併走馬など)にもたれかかるという意味合いで使われる。(ささる 参照)
■ 外回り 【そとまわり】
競馬場によって内回りと外回りの2つのコースをもっており、中山では向正面。京都、新潟では3〜4角にかけて内外に分かれている。中山の外回りは内回りに比べかなり高くなっており、2角及び3角のカーブが緩くなっている。京都、新潟は内回りに比べて直線の距離が約100mもちがうので追い込み型の馬に有利なコース形態といえよう。
■ 外目をまわる 【そとめをまわる】
馬場の中央より外側を回って走ること、馬群の一番外側を回って走ることを大外を回るなどと使われる。
■ 外枠 【そとわく】
ゲートの外側の枠、馬番の数字は大きい。内側から順に1で外にいくにつれ2、3、4と数字が大きくなる。
■ 外枠発走 【そとわくはっそう】
出走馬の一番外側に入れられ発走すること。これを外枠発走というが、現在はゲート入りした後突進して飛び出したり、ゲート内で暴れて危険な場合外側のゲートに入れられ外枠発走となる。
■ ソラを使う 【そらをつかう】
レースや調教時の走行中における馬の癖で、走ることに対する集中力を欠いてしまうこと。他馬と並んでいるうちは一生懸命走っていた馬が先頭に出て1頭になった途端に急激にスピードを落とすようなケース。