競馬用語「す」


末脚すえあし
最後の直線での脚勢のこと。ゴール前の伸び脚の良い場合「末脚が切れる」というし、逆にゴール前に来て踏ん張りの利かない場合を「末脚が甘い」などという。競走馬にとってこの末脚の良し悪しは強さ、資質を表すものである。

素軽いすがるい
フットワークが軽快なこと、軽快に走っている様子。主に調教を評価する際によく使われる言葉。

スクイ
生まれつきアゴが短く、受け口な馬のこと。(逆→カケス・鯉口)

すくみ
筋肉が硬直することで「肩にすくみがみられる」などと使われる。疲労の蓄積や、急激な運動などに起因することが多く、休養や運動(調教を含む)の軽減によって回復する。

スクーリング
一般用語では面接授業(通信教育の学生に行う)をいうが競馬用語としては、はじめての競馬場でレースをする馬に前もって下見をさせることをいう。馬運車での輸送、競馬場へ着いてからは装鞍所、パドック、馬場への出入り、コースでの足慣らしなど全てを経験させる。

スタミナ・インデックス
種牡馬の産駒の平均勝ち距離(2歳戦、障害戦を除いて計算されたもの)のことで、「平均スタミナ」ともいっている。これによってある程度産駒の距離に対する適応性を知ることが出来る。

スタリオン
種牡馬のことをスタリオンという。

スタンド
競馬場の観戦用の建物のこと。

スターティングゲート
ゲートのこと。(ゲート参照)

スタートダッシュ
発走後の位置取り争いを制するために、スタート直後速やかにスピードを上げること。

ステイヤー
長距離(2400m以上)レースで好成績を上げるスタミナ豊富な馬のこと。

ステッキ
ムチ、グラスファイバー製で、回りに皮が巻かれ、握りの部分には滑らないようにゴムが巻かれている。

ステップレース
GT競走の前哨戦で、だいたいは本番の3〜4週前に組まれているレース。目的とするレースに近い距離で行われることが多い。

ステークス
もともとステークスといえば馬主同士が賭けて、その賭け金を取り合うレースのことだった。現在の中央競馬では特別レースの全てが登録制になっており、その登録料を付加賞として1着から3着までの馬に7:2:1の割合で配分されており、ステークス制をとっていることになる。なお公営競馬では特別レースでもステークス制をとっていない。基本的に純粋なステークスというのは行われていない。

ステークスマネー
もともとは馬主同士がお金賭けて、その賭け金を取り合うレースのことだったが、その掛け金のことをステークスマネーと言った。

ステークスウイナー
特別戦を勝った馬のことをこう呼ぶ。

スパイラルコース
小回りコースではスピードの上がる4コーナーで外に振られる場合があり、その不利を少しでもなくすために馬場の内外に高低差をつけたコース。中央競馬では平成6年に新コースとなった函館がこの形態を導入している。

スパーピン
飛節内腫の俗称。飛節の前内側に骨瘤が発生する関節炎で、関節を構成する骨が完全に化骨していない若馬に、強い調教をさせたりすると発症しやすい。また、古馬でも飛節の曲がった馬や歩行時に飛節を捻るような馬には発症することがある。

スピード馬すぴーどば
速いタイムのレースになると強い馬という意味と、ダッシュ力のある先行馬という意味がある。前者の場合は芝の平坦コースなどで力を出すタイプで、ダートの力の要るレースは不向きだし、重馬場も不得手にしている馬が多い。後者はハナを切ると強いが、競り込まれたり後手に回ると弱い一本調子の逃げ馬タイプを指す。

ズブい
馬自身が積極的に走るタイプではなく、騎手が補助動作(手綱をしごいたり、ステッキを入れるなど)を加えないとレースの流れについていけない馬を“ずぶい馬”といっている。こういう馬は追われどうしでいてもバテないので上がりのかかるレースで突っ込んで来たりする。エンジンのかかりが遅いので短距離戦向きではない。

スプリンター
ステイヤーの反対で短距離(一般に1400m以下)戦に強い馬をいう。

スリット
決勝写真には、等間隔の縦に走る線が入っており、これをスリットと呼ぶ。このスリット線にって、微妙な着差の判定を助ける。

スローペース
前半の流れが緩く、後半が速くなるペースをいう。

スタッド
種牡馬を繁養している牧場のこと。(種馬場 参照)



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