競馬用語「よ」
■ 予後不良 【よごふりょう】
故障の度合いがあまりにもひどく、再起不能と診断された状態。予後不良と診断された馬は、獣医の手によって、安楽死(薬殺)処分が取られる。
■ 余勢種付け 【よせいたねつけ】
シンジケート所有の種牡馬を株主以外の繁殖牝馬に種付けすること、規定の種付け料を取り、馬の維持費などにする。
■ 予想オッズ 【よそうおっず】
馬券の発売前に新聞に載る大体想定されるオッズのこと。各新聞社によって異なる。
■ 予想印 【よそうじるし】
専門誌や競馬新聞などで、記者が予想して打つ印。
■ 予想屋 【よそうや】
自分の馬券予想を売る人のこと。中央競馬では、競馬場やWINSの中で公に予想を売ることは禁止されているが、地方競馬の一部では場内での予想の販売を許可しているところもある。
■ 預託牧場【よたくぼくじょう】
馬主が所有する繁殖牝馬を預かって世話をする牧場のこと。馬主は預託料を支払い、種付け料なども馬主が負担する、生産した仔馬は馬主の所有となる。
■ 預託料 【よたくりょう】
馬主が調教師に馬の育成、調教を委託したときの預け賃。預託料は各馬によってかかる経費も異なるし、厩舎によっても異なるので一定の値段ではない。また当歳、1歳馬を購入、厩舎に入ってくるまでの牧場での飼育、調教などを任せている間の費用についても預託料といっている。
■ 呼馬 【よびうま】
日本の競馬は“くじ馬”といわれる抽せん馬によって成立を見たわけだが、この抽せん馬に代わって登場したのが呼び馬である。これは各馬主が直接購買した馬でサラブレッドの自由購買馬のことである。
■ 夜目 【よめ】
拇指が退化したものといわれるもので、前膊部(人でいえば手首と肘の間)の内面及び飛節の内後面に付着する褐色の塊をいう。馬には必ずあるもので、学名は附蝉(ふぜん)といい蝉が木にとまっている姿に似ていることからでた言葉。その形態、表面の紋様、大きさなどが人の指紋のように馬ごとに異なっているので、個体鑑別に用いている国もある。この夜目には諸説あるが、馬は元来5指をもつ動物であって、これが進化の途上、拇指及び小指を必要としないことで失い現在では中指のみで体を支えているとされている。人さし指、薬指は管部に痕跡となって残っている。
■ よれる
馬が斜行することを表す言葉のひとつで、“ささる”“ふくれる”などが
気性的なもの(ハミ受けが悪くて斜行する)に使われるのに対し、“よれる”という場合は追われて一杯になりよろけるといった意味合いで使われることが多い。いずれにしても直線での馬の斜行をさす言葉なので“ささる”と“よれる”の使い分けは難しく曖昧になってきている。