Y A M A M E Y A ! W O O D W O R K I N G |
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高 田 哲 司 Takada , Tetsuji |
1971年 大阪府八尾市に生まれる |
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何故に「やまめ屋」?
〜屋号について〜
「やまめ屋」の由来は、渓流魚のヤマメです。
ガキの頃から釣りキチだった私の憧れの魚なのです。
埼玉の平野部で友人達とヘラブナ釣りばかりしていた私は
小学6年生の頃、テレビで日本の山の生き物達の番組を観ました。
そこに、見たこともない美しい渓流魚がいました。
「ヤマメ」との初めての出逢いでした。
俊敏な動き
研ぎ澄まされた警戒心
綺麗な川にしか棲めない繊細さ
そして何よりその美しい模様と、
かっこいいフォルムに魅了され、
以来、アタマの中では常にヤマメが泳いでいます。
デザイン学校での課題でも、
ヤマメからイメージを貰ったりもしました。
しかし
ヤマメは山の中に住む魚
慣れない渓流での脈釣りや
当時流行り始めたフライフィッシングにも挑戦してみましたが
なかなか釣れるものではありません。
実際、自然の河川でヤマメを釣り上げたのは
恥ずかしながら2匹だけです。
細かい事を申しますと、そのうちの1匹は関西版の「アマゴ」なのですが。
ヤマメは依然として「憧れの存在」であり続けました。
屋号はどうするか?
独立する前から漠然と考えていました。
やっぱ「やまめ」になっちゃうか?
いやいや単純すぎやしないか?
他に何かないかなと、自分の名前をもじったり
英和辞典を適当に開いてそこにあるいかした横文字を探したり
色々な案が浮かんでは消え浮かんでは消え・・・
というより、
どの案もヤマメが泳いで来てパクッと食ってしまうのです。
そうだ、やっぱ屋号なんて好きなモノから貰えばいい。
しっくりくるかどうかなんて後からついてくる。
実際色んな企業やお店の名前は案外単純なものが多い。
1年悩んだ末、結局巡り巡って「やまめ」に戻っていました。
理想的なフォルムのヤマメ
無駄の無い、まさに機能美の塊
自分が作るモノには、そんなカタチを追求したい。
ヤマメを食わせる料理屋ではないので、
アタマに木工屋と判るよう
「木工房 やまめ屋」
となりました。
山の中(長野 や ときがわ)の工房で
「山の眼」でものづくりをするから「やまめ屋」
そんな意味も込めて十数年程創作活動してきました。
しかし!
移転してきたココ菖蒲はヤマメなんて全く棲まない関東平野のド真ん中。
「やまめ屋」を名乗るのは如何なものか?
「ふな屋」「こい屋」に変えねばか?
「どじょう屋」?「たなご屋」?「くちぼそ屋」?
しかし、お客様や知り合いにようやく定着し、
慣れ親しんだ名前を変えるのもなんだかな〜〜。
夕焼けの山並みのシルエットをぼーっと眺めていたら・・・
山並みの眺め・・・山の眺め・・・やまながめ・・・やまめ・・・「やまめ」!
ちょっと苦しいけど、全くピント外れでもないなと思い、
そのまま「やまめ屋」を名乗ろうと決心した次第です。
そんなわけで、
遠く山を眺めながら、マメにコツコツやってます。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。<m(__)m>
木工房 やまめ屋 高田哲司