映画の後半、お馴染みの同窓会が開かれます、その舞台がここ愛知県蒲郡市の竹島です。 同窓会最初のシーンで写し出されるのが、八百富神社の灯籠です。 最初のシーンと翌朝のシーンと2回登場するのですが、燈篭の位置が変わっていて、どれだか特定は出来ません。 全部で10個近くはある様でした。 しかし、最初の夜のシーンで登場する灯籠は、DVD化されたデジタル修正画面で見ると、真に美しい色と画面構成で、カラー第一作となったこの映画は小津さんの新境地と言えましょう。 モノクロでは無いカラーの温かみがある、小津とカメラ番厚田の面目躍如と言った所てす。 映画のシーンでは灯籠の背後に竹島に続く橋と島が見えます。 |
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蒲郡文化協会により「木下 恵介」の「父よ 母よ」のロケ地との説明の碑が立ててありました。 なんで 小津は無いのん・・・・・。木下 恵介と言えば松竹の小津さんの弟子だろうが・・・・と愚痴の一つも言いたくなりますが。 ロケは昭和55年だとか・・・・「なんだ・・・・最近じゃん・・・・。」 木下の生前の母との思い出の地とかで竹島橋の架け替え工事の際に、この碑を立てたとか。 今度何かの機会には橋の右端で良いですから是非「小津安二郎 彼岸花 ロケ地」と碑を立てて欲しいです、蒲郡文化協会様。 |
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同窓会の翌朝、「佐分利信」と「笠智衆」がこの竹橋の手摺にもたれながら「所詮、子供には、負けるよ・・・・・」と語り合います。 娘を嫁ぎに出し、級友とぼやき合うこのシーンはとても印象的です。 このシーンのバックに見えるのが現在の蒲郡プリンスホテル、地元ではガマプリと呼ばれています。ちなみに現在は名前の通り西武系です。 昔は煙突があり映画の中では煙が出ていた・・・・・・しかし、バストショットの切り替え切り替えで、煙が出たり途切れたりして・・・・・完璧主義の小津さんが、どうしてそのまま使ったんでしょう?・・昔からの疑問ではある。初めてこの映画を見た時から不自然差を感じているんですが・・・・小津さんらしく無い。 そして、なんでまぁロケが蒲郡なんだろうと人は思うが・・・ だって中途半端じゃんなんとなく、関東でも関西でもなく・・・・。 実は脚本家の野田高梧が母校愛知一中の同窓会を蒲郡で行ない、それが気に入って小津さんに推薦したとも言われるのですが、小津さんの日記を見るとそれ以前に一人でこの地を訪れ宿泊していたりして、以前より本人お気に入りの地かとも思われます。 あたり前ですが、なんでここ蒲郡がロケ地かは本人に聞かないとわかりません。 聞いてみたい。 |
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・竹島側から見た竹橋。 実はこの日、竹島に至るには登山の帰り道であった為、疲労の為に竹島を一周する気力も体力もすでに失われていたのでした。・・・情けなか。 海面を見ても分かる様に、この日は強風で長時間の撮影は体温を奪われ無理! 「寒い〜!」。 しかも、貰い受けたデジカメ初撮りにて、取説片手に右往左往。 日中にもかかわらず画像が暗いのはその為です・・・・カメラの使い方が良くわかりましぇん。それでもこうしてアップしちゃいました。 真に計画性の無い、行き当たりばったりで。 |
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・竹橋正面。 台風なみの強風でこの橋を渡るのはホント恐怖であった、橋が揺れていた。 くどいようですが、これは日中です 朝方でも夕方でもないです、なんかこの画像は朝方っぽいですが・・・・・・・・・朝かぁ・・・・そう言う事にしとこうかな。(笑) |
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・蒲郡プリンスホテル入り口。 やっと、マイカメラは昼間となりました。 |