スラッシュの納豆攻撃を受けたイリヤ、ではありません。


"アウターリミッツ" 第1シーズン第32話「死体蘇生器」をDVDで見ました。イリヤ役の直前でしょうか、若い頃のマッカラム様の美しいことったら。

このシリーズでは、マッカラム様は2つのエピソードに出演されています。前に見たのは第5話「狂った進化」。彼の広い額とピアノの腕前に感銘を受けた脚本家が書いたのではというような話です。(あの演奏はご本人のものだと思うのですが。)でも、どんどん頭でっかちになってしまい、美しいマッカラム様はほとんど拝めません。きっと、オリジナルタイトルの「第6の指」って、蛇足の意味なんでしょう。

恐ろしげなタイトルだし、また妙なかぶり物をさせられるんだろうと、今回も実は全く期待せずに見始めました。しかし、アウターリミッツ名物とかいうモンスターも現れず(パッケージの解説によると、シリーズ中、このエピソードが異色なのだとか)、マッカラム様が主役の話でした。

外は土砂降りの雨、時おり稲妻が光る中、マッカラム邸(勝手に命名。古城が舞台でも良かったかもって、それじゃ、できすぎ?)で話が進みます。白いシャツ姿のマッカラム様の、この世のものとも思われない美しさ。存在感があるのに重さはありません。椅子に座って謎めいた微笑みを浮かべているだけで、十分、絵になります。アップのシーンも多く、吸い込まれそうな澄んだ瞳に、ちょっと片眉を上げてみたり、口もとが微笑んでみたり。これには女優さん2人がかりでも、かないませんでした。

"ナポ・ソロ" だとモノクロ第1シーズンは脚本のせいもあってソロさんが圧倒的に有利ですが、こちらはモノクロのマッカラム様の傑作の1つと言ってよいでしょう。かわいくて、かっこよくて、キュートなイリヤに対して、陰鬱で気だるく、憂いを帯びた美貌に満ちています。私のイメージでは、ソロさんが太陽でイリヤが月なのですが、月は月でもイリヤは上弦の月で、こちらは下弦の月といったところでしょうか。

というわけで、美しいマッカラム様を堪能されたい方は、ぜひ、ご覧ください。特に "ナポ・ソロ" 第1シーズンのイリヤが好きな方にはお勧めです。ありがたいことにDVDは、BOX以外に3話ずつ入った単品でも発売されています。私の拙い文章力ではとても表現しきれませんでしたので、ご覧になった方は、ぜひ、ご意見、ご感想をお聞かせください。
死体蘇生器