写真00


登 場

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smG規制後の昭和54年(1979年)10月号のGun 誌に予告が載りますが、発売までは、まだかなり時間がかかったようです。52年規制によりオート・ハンドガンが死滅してしまい各社は活路を長物に求めたのか このころは良い品質の長物モデルガンが登場します。


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1980年3月号に初めて写真が掲載されました。80年5月にはジャック天野さんが モデルガンダイジェストで取り上げています。火薬12粒で発火させています。
 
また、1980年7月号ではタークさんが本物対モデルガンで取り上げていますが やはり紙火薬を10粒以上使用するのが大変だった様でしかもジャムって気分が悪いと グチっています。


外 観

写真01

登場した当時は、業界にはMGC 、コクサイのトンプソンの上引きボルトしかなかったので たいへん新鮮な感じがしました。
プレートバネもMGC のようにモールドではなく実物同様です。
トップとレシーバーに隙間が見られますが、これはハドソンの泣き所のようで 他の物にもみられますし、リバイバルしたCAW のトンプソンでも同様です。


写真02

刻印もガッツリ入っています。ストックの割れ止めネジが何故か実物とは逆です。 本当は右から入れるようです。CAW リバイバルでもこのように反対向きになっていました。


写真03

右側刻印です。


写真04

本来トンプソンのマークは、ハドソンに変えられています。リアサイトのプラスネジが 凄いですね。


写真05

お決まりのUS プロパティ刻印も入っています。


写真06

レシーバーは、左右にガタツキが有ります。写真は左、右と動く範囲で撮っています。
このガタツキは、CAW にも引き継がれています。MGC が貫通ネジで強固に上下を 止めたのが正解だとも思える部分です。


CAWリバイバルと比較

写真07

2015年にCAW からハドソンの金型を使用したリバイバルモデルが発売されました。 どこが変わったのか比較してみたいと思います。


写真08

チャンバーの固定方法は、すごく良くなっています。ハドソンのものが本体と噛み合わせた上に ピンで止めていたのに対しCAW では下から見る以外は、わからなくなっています。


写真09

トンプソンマークやリアサイトを止めるネジや水抜き穴?など再現性が上がっています。 また、CAW の物には、CMC のようにリアサイトに反射防止のプレス跡がつけられています。


写真10

フロントサイトもCAW では別パーツで作られていて実物同様になっています。
写真は明るく加工しているのでストックの色が変になっています。


写真11

CAW とハドソンでは、ずいぶんストックの色が違いますね。右がハドソン。
ピストルグリップもCAW では、かなり面取り加工がされているようです。
 
ちなみにスリングの止め方は米軍正式の止め方ではありません。


写真12

ストックを止めるネジの頭も実物のように浅くなっています。(上がCAW)


写真13

それにしても、仕上げが全然違いますね。これが同じ金型から生産されているとは 驚きます。今から見れば、ハドソンの仕上げは酷いです。


写真14

チャンバー手前の本体部分は、実銃のように大きく変更されています。強度が上がっていると思います。


写真15

メカ部分は、基本的には変わりないようです。ミコアームズの御子柴さんが設計 されているようで、実銃再現度が強いです。


写真16

ボルトも見た感じは同じものです。


写真17

スプリングの大きさがCAW では大きくなっています。むかしは紙火薬を10粒以上入れないと 作動しなかったようですが、今のCAW ではCP化されていますのでキャップ火薬1個で バッチリ作動します。CP閉鎖カートの開発者さんに感謝です。素晴らしい。
(よく知らないのですが、CP カートの開発者は小林さんかな?)


終わりに

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ハドソンが店をたたんで何年経ったのか忘れてしまいましたが、リバイバルのCAW 製品の 素晴らしい出来を感じます。しかし、元の設計が良かったから手直しも良く出来ているのだと思います。 どちらも良い味わいのモデルガンだと思います。まぁ、兄弟なので当たり前ですか。
 
仕上げは荒いですが、右側にボルトハンドルのある軍用トンプソンを登場させたハドソンという会社は まことにユニークな会社だったと改めて実感させられました。


カタログ

写真00
普通のリアサイトと簡略形のリアサイトのモデルとシルバーメッキされたものが発売されたようです。 ちなみにスリングの止め方は、米軍正式の止め方がカタログ写真にある形ですが、あまりに短くなるので戦場では もっと長くなるように止め方を変えていた例が多いそうです。

分解図

分解図