ハーブについての基礎知識




よく、母から何度も「ハーブって何のこと?」と云う質問をされます。痴呆症のため5分おき

に質問されたりします。その時に私が用意している答えは「外国の漢方薬・薬草のこと。日本

とか中国とかは漢方薬て言うけど・・ユキノシタとか、オオバコとか知ってるやろ?世界中で

も、そんなんを使ったはるねん」と。それで母は納得して、また、目の前に並んでいる瓶を

見つけて「これ何?」からスタートするのですが・・・



日本でも、数多くのハーブを見かけるようになり栽培している方たちも沢山おられます。

私も以前の住まいだったマンションのベランダで沢山のハーブを育てていましたが、はじめは、

なかなか上手に育てられずマンションの一階のベランダなので湿気がひどく、ハンギングタイ

プに切り替えたり、日当たりの場所を考えたりして年々、その数も増えてきて最後は洗濯物ま

で部屋干しにしないといけない程、ベランダ一面に植木鉢だらけに・・・引越しの時、このベ

ランダの片付けをして下さったHさんには本当にお世話になりました。


ハーブを上手に育てるためには原産地の気候、風土を知って育てることが大切ですね。この説

明は、「ハーブを育てる」のページで、いつかお話します (そこへ辿り着くまで時間がかかり

そうです、スミマセン・・)



ハーブと云うと薬のような香りをイメージする方も多くいらっしゃいます。事実、名前を変え

て漢方薬として利用されているものも有りますし、世界の各地で薬草として用いられています。

フランス語で「ティザーヌ・アンフュージョン」と云うとハーブティーの事だそうですが

「薬湯」に近いニュアンスを持っているとの事です。


けれど、ハーブは私達の身近にあり、生活を豊かにして楽しませてくれるものだと云うのが、

私にとってのハーブの一番の価値観です。今まで知らずに育てていた植物が勉強してみるとハ

ーブだったと解ることに何度も出会い、様々な香りには素晴らしいものがあり、その香りにも

私達の心と身体に素晴らしい働きかけをしてくれているいる事も知りました。薬のような香り

と味がするものばかりだとハーブの事を誤解されている方にも、その誤解をといて頂きたい

と願って、ブログでも美味しいお菓子や料理を紹介しながら、ハーブと仲良しになって下さる

仲間を増やしていけたらいいな・・・なんて考えてもいます。


ハーブを利用する方法には生の状態で利用する場合と、乾燥させたものを利用する場合があり

ますが、生の状態での香りと乾燥させた状態の香りには違いがある物が多いと感じます。殆どは

生の状態のほうが香りが軽くて膨らみも拡がりも感じられて素晴らしいのです。只、年間を通

じて手に入るものは少なく有っても旬の香りと云うのもあります。それらを保存する為に乾燥

させたドライタイプがあります。中にはドライの方が香りが良くなるものもあります。



利用の方法については、サラダなどに生の状態で食べたり、天ぷらや茹でたりして食べるもの

砂糖菓子にする方法や、生や乾燥したものを、お菓子や料理の香りづけに使うもの、ポプリな

ど香りを楽しむもの、ティーやチンキ、ビネガー浸け、オイル浸けなど香りとともに含んでい

る成分の薬効を利用する方法と多岐にわたります。

また、その方法によりハーブの持つ成分や効果の出かたにも違いがあり、学ぶほどに奥深いも

のだと更に楽しくなってきます。


精油 (エッセンシャルオイル) や芳香蒸留水 (精油を作る時に出来る副産物でハーブの成分

が水の中に溶け込んでいます) など、ハーブの成分を取り出して製品になっているものも有ります

精油は簡単に云うと、大量のハーブから1滴の濃縮した成分を取り出したものですから使用す

る際には知識と注意が必要です。しかし、理解して使えば、これ程、便利なものは無いと云

うのが私の感想です。

I Love Herb
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