【形式3桁目・特殊な区分】

この桁には特殊な決め事がありました。国鉄時代(末期を除く)に製作された形式でこの桁に「9」を用いる車は、現在は廃止された信越本線横川〜軽井沢間を走行するために特殊な装備を施し、66.7‰(パーミル・・・水平に1000m移動した時の高低差・m単位)の坂を上り下りするために、専用の機関車(EF63)と協調運転したり、「空気ばね」が壊れるのを防ぐため空気を一時的に抜いて走行できるようにしていました。該当する形式は169、189、489系の3形式で、このため通常この桁には「9」は使用しなかった訳です。
但し、この装備がないと「横軽」を走れなかった訳ではなく、編成長(6両以下)などに制限は受けますが走ることは可能でした。実際に115系が定期列車で運行されており、連結される補機のEF63には他に、旧型電車の80系や気動車の80系などに連結するための機能(ジャンパ栓)を装備してありました。