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KENJI YOSHIDA ATELIER
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皆様から寄せられた建築に関する疑問、悩みにお答えするコーナーです。どんな些細な事でも結構です。
どしどしお寄せください。
Q 県民共済で建てた知り合いの家の話を聞いたところ、坪単価38万円位で出来たと聞いてびっくりしています。
好みが合うかどうかわかりませんが県民共済での家造りを検討したいと思っています。
 深谷市 Tさんより
A 県民共済の話ですが、確かに安いですよね。
値段では県民共済並みに安くは出来ませんし、競争する気もありません。
ただ県民共済は安さを武器にしているのです。大手住宅メーカーの武器は大手ならではの安心感を売りにしているのと同じです。
僕ら設計事務所の武器は建築家個々の責任感による安心と、同じものはふたつとないプレミアム感でしょうか。

今は住宅を多様な価値観で判断できる時代です。自動車に例えるなら同じ排気量で国産車もフランス、イタリア、ドイツなどの外国車も買えます。同じ車というカテゴリーですが、外車には多少値段が高くても移動手段としてだけでない所有する喜びを与えてくれる趣味としての価値が有るのだと思います。
建築家に家を設計してもらう、という方はまだまだ少数派ですが趣味としての車の需要が高まっているように、日本も少しづつ生活を楽しむ趣味的な家造りを好む方が増えてきています。それと、家造りを考えるときに忘れてはならないのは光熱費やメンテナンス費などのライフサイクルコストです。家の重要なところにお金を掛けておかないと、後々思わぬ出費を強いられることになります。
私は県民共済のあまりの安さに不安を感じます。

近年の日本の住宅は耐用年数が20年そこそこでした。しかし大量消費の産業としての家造りではなく、長年住んでも陳腐化せず愛着が持てる家造りを目指しませんか?
建築時に多少お金が掛かってもライフサイクルコストが安く、長持ちする家を造ることが長い目で見たならお得な家なのでは無いでしょうか。
Q 現在マンションに住んでいるのですが、北側の部屋が結露してしまい壁がカビてしまい困っています。何か良い方法はないでしょうか。
 匿名希望 主婦Mさんより
A 分譲マンションであれば壁をはがして断熱材を増やす等の処置ができますが、賃貸マンションであれば頻繁に換気をするかあるいは市販の除湿機を購入するのも有効です(驚くほど水が貯まりますよ)。
Q 現在、賃貸マンションに住んでおります。コンクリート打ちっ放しの為、日がささない部屋がとても寒いです。石油ファンヒーターで暖房しても18度以上になりません。何かいい方法はありませんか?また、こういう場合、夏は涼しいのですか?
 サラリーマンMさんより
A  「熱伝導率」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?熱伝導とは物質の移動なしに高温部から低 温部へ熱が移る現象の事なのですが、伝わり易さを数値にしたものが熱伝導率です。コンクリートは非常に熱を伝えやすい性質で、たとえば木材は比較的熱を伝えにくい材料なのですが木材はコンクリートのほぼ10分の1の熱伝導率となっています。ご質問のように部屋の温度が18度以上にならないのは断熱材が少ないか、あるいは入っていないか (内外とも打ちっ放しの場合) と思われます。寒さと引き替えにデザインを手に入れたのですから厚着をしてなるべくストーブに近づいて風邪を引かないようにしてください。では夏はと言いますと・・・・・・寝苦しい夜が多くなると思いますが、ガンバって住み込んでみてください。
Q 最近、太陽光発電という言葉をよく耳にしますが、どんなものなのか教えてください。また、それは得なのですか?
 M・Hさんより
A 太陽光発電とは、屋根面を利用して太陽光エネルギーを電機に変換し、家庭内で使ったり余った電気は 電力会社に売ったりできます(自家発電した電気は購入している電気と同じ値段で売れます)。夜間や曇りなどで発電量の少ないときは今まで通り電気を購入して使用します。
一般的に一軒の住宅(4人家族)を賄うには、約3キロワット程度の出力 の太陽光発電が必要と言われています。3キロワットの太陽光発電を設置する費用は約300万円くらい です。しかし現在、太陽光発電の普及促進のため通産省より住宅用太陽光発電導入基盤整備事業という 名目で補助金が支給されます。補助金の額は大まかに言って1キロワット当たり30万つまり3キロワット で90万円の補助が受けられます。ということであらたに太陽光発電にかかる費用は設置しない家より200万円強多くかかる計算です。これを高いと捉えるか、安いと捉えるかは個人の考え方次第ですが、太陽光というクリーンなエネルギーを使用することにより二酸化炭素は減少し地球温暖化に歯止めがかかります。 地球に優しい生活を、とお思いの方是非ご検討ください。
Q 家を建てたいと考えています。建築家にお願いしたいのですが、設計料はどれくらいかかりますか?
 千葉市在住 K・Yさんより
A 一概には言えませんが一般住宅の設計・監理で総建築費の5%〜15%の事務所が多いと思います。欠陥住宅が取りざたされる昨今、信頼のおける建築家に監理契約までされることをお勧めします。
Q 最近、新築マンションを購入しましたが、シックハウス症候群という言葉を耳にし気になります。これは、どれくらいの期間で害がなくなるのでしょうか。また、対策方法はありますか?
 主婦 T・Nさんより
A  シックハウス症候群とは、住宅に起因する健康被害全般を指し示す言葉です。建材から放散するホルムアルデヒドに代表される化学物質の室内空気汚染による中毒症状やダニ、カビによる生物学的汚染もシックハウス症候群の一部と捉えていただきたいと思います。ご質問の内容は化学物質の室内空気汚染に関するものと想定してお答えいたします。 現在使用されている化学物質はさまざまでありその物質が及ぼす人体への影響がどのくらいあるのか現在のところその解明が全く進んでいないのが現状です(メーカーの秘密主義、国の対応の遅れ等により)。しかし現在の住宅で化学物質を発生する建材を使用していない住宅はほとんど皆無と言っていいでしょう。ではどのようにして化学物質からの家族を守っていったらいいのか?
 具体的な対策として最も簡単な方法は化学物質は揮発性の物が大半を占めるので換気を頻繁に行って室内の汚染濃度を下げるようにしてください。期間はというと前述したように発生する化学物質により影響時間が違うので一概には言えません(目安としては新築臭が消えるまで)。   
 なお深刻な症状に陥った方は、   
  1.室内から発生する化学物質の種類と濃度を測定する。
  2.発生する化学物質の毒性を調べる。
  3.化学物質の発生源の特定。
  4.使用建材の交換等の対策を行う。
 しかし個人でそれらを行うには多くの時間と費用が掛かるので医師等の専門家に相談した方がよいでしょう。現在では安全な家ほど高額な家になってしまいます。建材メーカーの開発するお手軽材料が昔ながらの安全な建材を少数派の高額な物へと追いやってしまいました。住宅メーカー主導の大量生産、大量消費を見直す時期に来ていると思います。(もう、手遅れかもしれませんが)
Q 現在、築20年ほどの家に住んでいます。来るべき、地震対策のためにリフォームをしたいと思います。
どのような、工事をしたら良いのでしょうか?
 東京都在住、地震怖いさんより
A 阪神大震災ではかわら屋根の倒壊が問題になり、金属屋根などの軽い材料に吹き替える家が目立ちました。 しかし、地震対策を主とするならば屋根の吹き替えより壁の補強をしたほうが有効であり、費用も安く済みます。大切なのは壁内部の柱・土台・梁などの腐朽の有無や接合状態を確かめ腐朽箇所を交換するか、金物で補強をするなどして新築時の構造耐力を取り戻し、その上で構造用合板を外壁の下地として張るなどの対処方法が良いでしょう。
リフォームは、そのやり方次第で耐用年数に大きな差がでます。 建物の外観・使い勝手だけではなく外壁を主とした構造リフォームを最優先に考えるべきではないでしょうか?
Q 素朴な疑問です。何で西川材 使わないのですか?建築材としては、日本一だと思います。それと、西岡さん知ってますか?
昭和の大改修した宮大工です。西岡さんの本 『木に学べ』 面白いですよ。ぜひ機会があったら読んでみて下さい。
 カビゴンさんより
A 今年6月に建築仲間と勉強会で飯能市にある材木屋さんに見学に行きました。そこで、材木店の社長にお話を聞き西川材を使用したお寺などを見せていただきました。本当にすばらしい材料でした。機会があったら是非使ってみたい材料の一つです。それと、西岡常一棟梁の本ですがはずかしながらまだ読んでいません。早速読むことにします。
法隆寺や薬師寺での棟梁のすばらしい仕事は何度か目にしています。宮大工の技術を後世に残す為、弟子を育てた功績は計り知れない物が有りますね。
Q 現在、美容師をしており、来年独立を考えております。内装業者を探しています。家賃、内装の事よかったら教えてください。
 カリスマ美容師さんより
A 美容室は、電気や給排水などの設備の善し悪しが使い勝手に大きく影響してきます。そのため、内装業者だけでは思い通りにいかないかも知れません。 内装の事だけではなく、建築としてトータルでお考えになってください。 それから、家賃の事ですが上記のように電気の容量不足や水道の圧力等の 問題が起きるかもしれません。 そのとき、その工事費を貸し主、借り主どちらが負担するのかはっきり取り決めしておくと良いでしょう。
Q 現在木造2階建ての家に住んでおります。2階四畳半が二部屋の六畳が一部屋で非常に使い勝手が悪くて困っております。四畳半二部屋の壁をとってしまい、広く使いたいのですが大丈夫でしょうか?
 定年間近のサラリーマンさんより
A 四畳半の二部屋を区切っている壁の中に柱や筋違いが入っていなければ問題ありませんが、入っているのならば梁の補強をするなどの対策が必要ですので一度、専門家に見ていただいた方がよいでしょう。
ただし、構造などお構いなしに施主の言いなりで施工する悪質なリフォーム業者などに気を付けてください。
Q 設計士さんに、ご相談する時に参考にする為、用意しておくと便利なものはありますか?
 来年家を建てたいさんより
A 建築雑誌等をご覧になるなら、ご夫婦で話合われてこんな感じが良いなと思った雑誌の切り抜きをスクラップしていただくとイメージがこちらに伝わり安いのですが。あと好きな場所や趣味等をご夫婦でよく話合われて統一したイメージを持っていただけると設計がスムーズに進んで行く事が多いです。
Q キッチンは、2階にありますが若干場所の移動をしたいと思います。1階に新たに設置するときより割増になりますか?
 来年家を建てたいさんより
A 現在のキッチンを大きく移動する工事になると配管をやりなおさなければなりません。おそらく天井や床が絡んできてしまいますので、1階にあらたに設置するより修繕費が多くかかることが考えられます。
Q 現在住居が手狭になりましたので、住み替えを考えておりますが、土地を探すにあたり気をつけることはどんなことでしょうか
 嵐山町 Tさんより
A 丁度熊谷市在住の方の土地探しをお手伝いしているところで今週の日曜日も一緒に土地めぐりをしていました。
その経験も含めて思いつくまま土地探しのアドバイスをさせていただきます。
 1・家を建てられる土地かどうか調べる。
  市街化区域か市街化調整区域など、また市街化区域に場合何地域に属するか?
  現在は住宅地でも将来、隣にビル等が建ってしまう地域もあるので購入前に役場等に行って確認する。
 2・河川からの距離
  国土交通省が、河川氾濫のハザードマップを公開している場所がある。
 3・地下断層からの距離
  場所によって地震保険の値段が違う。
 4・土地の見学は昼間(日当り、風通し)、夜(昼には気付かない幹線道路からの音、付近の明かり、犬の鳴き声、静けさ、治安の良し悪し)、
   降雨時(隣接地からの雨水の流入)など状況を変え何度も足を運んでみる。
 5・造成地の場合は目視だけでは判らないことが、土地の登記簿謄本を見ると昔どのような場所だったか判る場合がある
  (大字上沼→湿地、字小川谷→谷など)。
 6・何気なくご近所の方に聞いてみる。
  ここは昔、水路を埋め立てた、なんていう所もあるので。
 7・大まかな地盤の確認
  地盤改良等、必要になる場合があり工事費に大きく関係してくるので。

ずらずらと書きましたが建築場所だけでなくその地域の地形や水の流れ、地下水、気象条件などの自然環境が土地選びに大きく作用します。
Q 家ずくりも色々な工法がありますが、吉田さんは外断熱と内断熱、どちらをすすめていらっしゃいますか?

 比企郡 Tさんより
A  確かに外断熱にしたほうが良いのは判っています。しかし積極的に外断熱がお勧めです、と中々言えないのが現実です。
まず実際に中を開けて見たことがないので結露対策の効果を実感していないこと。外壁下地の増加とサッシ廻り納まりの複雑化により費用が増加してしまうこと。外断熱は断熱効果というよりも結露防止の効果をより重要視している工法だと思っていますが、近年24時間換気が法律により義務付けられた事で、結露対策がある程度解消されたのではないかと考えています。
私も数件外断熱で設計していますが、お施主さんの意向で取り入れたというのが本音です。しかし施主の提案を柔軟に取り入れるのも設計士の役割と思っています。
Q 素朴な疑問ですが、建売住宅によくある建ぺい率/容積率とはなんでしょうか?
 素人Aさんより
A 建蔽率とは建築面積(建築物の外壁またはこれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積の事)を敷地面積で割った値のことを言います。 次に容積率ですが、述べ床面積を敷地面積で割った値のことです。ちなみに両方の最高限度は用途地域によって設定されて います。 あなたのお住まいの地域にも用途地域は設定されているはずです。