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No19. 天邪鬼(あまのじゃく)                 | 妖怪キッズ  2005年10月5日

妖怪 あまのじゃく

妖怪 天邪鬼(あまのじゃく)

今では「あまのじゃく」と言うと
反対のことを言うひねくれ者、へそ曲がりの意味で使われていますね。

昔話に出てくるあまのじゃくは、こんな妖怪でした。


〜民話「うりひめとあまのじゃく」から〜

むかしむかし、おじいさんが山へ芝刈りに、おばあさんが川へせんたくをしに行った。

するとおばあさん、
川上からどんぶらこどんぶらこと大きなうりがぽっこりぽっこり流れてくるのを見つけ
よろこんで家に持ち帰った。

おじいさんと食べようとすると、うりはぽかりと割れ、中からかわいい女の子が出てきた。
こどものいない二人は「うりひめ」と名づけて大切に育てた。


やがて、うりひめは機織り(はたおり)上手な美しい娘になり
お殿様のところへお嫁(およめ)にいくことになった。

結婚式前日、おじいさんとおばあさんが嫁入り道具の買物に行ってしまうと、

「うりひめ、うりひめ、ここを開けておくれよ。」
と、あまのじゃくがやってきた。

「おじいさんとおばあさんに開けてはいけないと言われているから、開けられないのです。」
とことわった。

「それなら、指が入る分だけ開けておくれよ。」
とあまのじゃく。

「それじゃあ、指が入るだけ。」
と言って指が入る分だけ開けてやった。

「うりひめ、うりひめ、もう少し、手が入る分だけ開けておくれよ。」
とあまのじゃく。

「それじゃあ、手が入る分だけ。」
と言って手が入る分だけ開けてやった。

「うりひめうりひめ、もう少し、足が入る分だけ開けておくれよ。」
とまた、あまのじゃく。

「もう、おじいさんおばあさんにおこられるから、開けません。」

「足だけだからいいじゃないか。開けておくれよ。」

「それじゃあ、足が入る分だけ。」

「うりひめ、うりひめ、もう少し、頭の入る分だけ開けておくれよ。」

「もう、おじいさんおばあさんにおこられるから、開けません。」

「頭だけだからいいじゃないか。開けておくれよ。」

うりひめはしかたなく、
「それじゃあ、頭が入る分だけ。」

頭が入ったあまのじゃくはおおよろこびで家の中に入ってきた。

うりひめの着ている着物を自分で着て、
自分の着ていたきたない服をうりひめに着せ、柿の木の上にしばりつけた。
そして、すまして機を織っておじいさんおばあさんの帰りを待った。

おじいさんおばあさんはうりひめが入れかわっていることにちっとも気付かない。
翌日(よくじつ)の結婚式、
あまのじゃくはきれいな着物をきせてもらい、殿様のお迎えのかごに乗せられた。

花嫁行列が柿の木(かきのき)の下を通りかかると

「うりひめのかごに
あまのじゃくが乗っている。カア、カア。」

とカラスの鳴く声がする。

一行が上を見上げると、
柿の木の上にうりひめがしばり付けられている。

すぐにうりひめを下ろし、
変わりにかごからひきずり出されたあまのじゃくを
柿の木の上に逆さま(さかさま)にくくりつけてお仕置きをした。

その後、うりひめは花嫁衣裳(はなよめいしょう)を着て、
お殿様のもとへお嫁に行き、幸せにくらしたとさ。
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