良き心身

歯周病
 歯周病は歯の成人病です。年齢の齢という字に”歯”がついております。由来は定かでは有りませんが、犬など動物の年齢を推測するのに”歯”を見ます。
 さて4年程前、ムショウに昔やっていたパイプタバコが吸いたくなりまして、銀座菊水にて葉を買って参りました。パイプは愛用のモノが有りましたので、咥えて燻らせて、パソコンをうったり(小説家や記者にパイプ愛用者が多いのは、他のタバコと違い灰がタイプライターに落ちないからです)しておりました。パイプを咥える圧力と煙のニコチンによる血行障害であっという間に歯を1本やられました。まあ歯磨き歯ブラシ、歯間ブラシ、歯科のお世話で何とかなってたのでしたが、とうとう駄目で抜きました。さて抜いてみると”気持ちよい”のです。変な話(歯無しに有らず)ですが、抜歯して炎症から開放されると、口も体も軽くなったような気分です。
 さて歯周病は歯周病菌から起こりますが、慢性の炎症でそこからいくつかの毒性を持つホルモン様の物質を産生します(サイトカインと言います)。そのサイトカインは細胞と細胞の通信などの役割があるのですが、場合と場所によっては毒になります。歯周病では膵臓を攻撃してしまい、糖尿病の悪化を招きます。また糖尿病は、易感染性になり歯周病を起こし、ここに悪循環が形成されます。
 歯は案外大切な臓器です。

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