Y's Column

 最近は追いも若きもデジカメです。デジカメを越えて写真は専らケータイという方も多いのではと思います。これは日光華厳の滝ですが、思わず撮影したところ、デジカメが白黒モードになっておりました。
 改めて色という情報を抜いてみると、滝の落水の水しぶきの迫力が倍増するような気がします。空は秋の鰯雲でしたが、なにか胸騒ぎのするような映像です。
 モノクロ写真を見ると、少年時代初めて買ってもらったカメラ−確かフジペットという極めてシンプルなカメラで撮った風景を思い出します。
 モノクロ写真は、いわば墨絵の世界、ある意味”表現の引き算の世界”です。引き算の結果は恐らく豊穣なイメージが内心に湧いてくると思います。それにモノクロの世界というのは、極東の一部で、海外古典美術では見た事がありません(ただし彫刻は除く)。
 ちょっとデジカメを白黒モードにして見ませんか。


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