クラブ員募集のご案内
油井フットボールクラブ
一般会員〔男子、年齢制限無し〕、および中学生以上の女性フットボーラーを募集しています。未経験者も可です。毎週日曜日に試合、または試合形式の練習を行ないます。無理せずに楽しく、がモットーです。月会費は1000円です。
【お問合わせは メールにてお願いします】
−−−以下、当ページの趣旨から多少脱線します。−−−
アマチュア・フットボーラーが週1回だけ芝生のグラウンドでプレイするという、多くの外国では当たり前のささやかなクラブライフが、世界第2位の富裕国と言われるこの国では、なぜ普通の光景として見受けられないのでしょうか。この国の政・官・財界およびサッカー協会のリーダーのスポーツ文化に関するセンスに頼っていたのでは、他の多くの国のアマチュア・フットボーラーが何十年も前から享受している環境を、これから先何十年待っても得ることはできないのではないでしょうか。
また、小学校あるいはスポーツ少年団で詰め込み教育同然に週5日も6日も練習し、国際大会ではブッチギリで優勝してしまう日本の子供達が、成人した頃には、週1日だけクラブで練習して来たヨーロッパの若者達や、貴重品のボール1つに群がる草サッカー育ちの南米の若者達に、技術および戦術眼の面で歴然とした差を付けられてしまうのはなぜでしょうか。
学制における年代の区切りから離れ得ない学校単位やスポーツ少年団単位で、「自分の指導成果が周囲に認めてもらえる6年生までのうちに、取り敢えずの完成品を作ろう」といった考えから選手の促成栽培を競い合うシステムは、国際舞台で低迷する代表チームしか作り出すことができず、それのみならず、多くの少年をスポーツ嫌いにさせ、また高い確率でスポーツ障害を招来するものであることは既に30年以上に亘って証明されていると思います。
日本サッカー協会が小学校レベルの指導者等に対して、「成績にこだわることなく、サッカー好きの少年を育てて下さい」などと宣言しながら、その一方で、スポーツ障害を招いて当然という練習をし、言われるままに大人のサッカーを模倣し、その上で極めて過酷なスケジュールを消化しなければ到底栄光を得ることのできない、いや出場すら叶わない夏の全国大会を設定し、そこでの勝者を讃えているのは、どういうことなのでしょうか。まさか、成績にこだわるような活動は行なっていないチームがたまたま読売ランドに集まり、運か何かによって偶然に勝者が決まるのだ、などとナイーブに考えている筈はないと思いますが……。
日本サッカーに下記のような日が訪れるのは、いつのことなのでしょうか。
サッカーもプロというきびしい環境でプレイするひとたちと本当に楽しみのために気楽にサッカーをする人達とはべつものかもしれませんが、気軽にサッカーを楽しめる環境が整っているところからサッカー愛好者のすそのがひろがり、そこから才能のあるプレーヤーの層があつくなり、彼等の才能を十分に伸ばすシステムや設備、指導者が整い、そして世界レベルの優秀な選手を輩出できるようになる。さらに、かれらのプロフェッショナルとしての高潔なプレイやサッカーに対するまじめさが多くのアマチュアプレーヤーやファンをはげまし魅了する。そしてかれらが、現役を引退して小さなクラブで選手をそだて、サッカーの楽しさを人々に伝えるといった循環がうまくできてくると、日本のサッカーも今とはちがったものになるのではないかと、期待しています。(湘南短期大学講師 潜道文子さん)
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