山口県の旅行・観光名所、穴場スポット、グルメ&お土産情報満載!

のんびりドライブを楽しんで、旅先で見た山口県の風景を紹介しています。
各地域で購入したお土産や、ご当地の食事なども写真で地域別に紹介。

山口県の風景(萩市)

平安古地区の鍵曲と枝垂桜


堀内地区、浜崎地区と並び、国指定重要伝統的建造物群保存地区の平安古(ひやこ)地区。
選定地区は、橋本川に沿った東西約150m、南北約300mの範囲で、
藩政期の地割をよく残し、屋敷跡など往時の面影が今も残っています。
地域独特の左右を高い土塀で囲み、見通しのきかない「鍵曲(かいまがり)」といわれる
鍵手形道路が残り、土塀と夏みかんの風景は萩市ならでは。

また、平安古地区の北側入り口、191号線沿い近くにはきれいな枝垂れ桜が咲き誇り、
橋本川沿いの遊歩道を散歩する楽しみの一つ。




鍵曲鍵曲

鍵曲
平安古地区の高い土塀で囲まれた鍵手形道路、
鍵曲(かいまがり)。
道が鍵の手に曲がっているので、
一見行き止まりのような錯覚に陥ってしまう。

城下に進入した敵を迷わせるための工夫だ。


鍵曲と夏みかん鍵曲と夏みかん

鍵曲と夏みかん土塀の向こう側は、かんきつ公園となっている。
土塀上から夏みかんがのぞく景観は、萩市ならでは

同じく重要伝統的建造物群保存地区の堀内地区でも
鍵曲と夏みかん景観を見ることができる

かんきつ公園では夏みかん100本をはじめ、
柑橘類10種約380本が植えられており、
5月上旬になると夏みかんの花が開花する。


さて、夏みかん風景がなぜ萩市ならではなのか。
それは、明治時代の萩藩で、夏みかんの栽培が奨励されていたため。
小幡高政(1817~1906)の職を失った士族への救済処置によるもので、
現在萩市に残る夏みかんの木は当時植えられたもの。

小幡高政小幡高政(1817〜1906)
1817年、藩士祖式家に生まれ、後に小幡家の養子へ。
安政5年(1858)、萩藩の江戸留守居役になり、
翌年、吉田松陰への死罪判決申し渡しの際に藩代表として
陪席した。
長州戦争(四境戦争)では芸州口に出陣。

明治9年には萩に帰郷し、生活に困窮した士族のために
夏みかんの栽培に着手して「耐久社」を設立。産業化に
成功すると、やがて屋敷跡地や畑は夏みかんの樹で
埋め尽くされるまでに至った。

明治30年代には、果実の生産高は萩町予算の約8倍にも
なっている。

また、第百十国立銀行(現・山口銀行)の創立にも加わり2代目頭取にもなっている。


田中儀一別邸

鍵曲から見える夏みかんは、かんきつ公園に
植えられているもの。
そのかんきつ公園隣には、第26代内閣総理大臣を
つとめた田中義一の別邸があり、
明治期は小幡高政の邸宅であった。


橙園之記

邸内には小幡自身が明治23年に夏橙栽培の苦心を
記した石碑「橙園之記」が建っている。

意味は説明板に書かれているので引用しておこう。

夏みかん畑は明治9年(1876)、この場所に初めて開かれました。
その後、繁殖してこの畑の夏みかんは五百本余りになりました。
最初は、私(小幡)が率先して夏みかんの栽培を推奨しましたが、その当時、
萩で夏みかんを栽培している人はほとんどいませんでした。

人々は、私が夏みかんを栽培するのを疑いの目で見たり、嘲笑ったりしました。
しかし、今日、夏みかんの栽培が盛んになるにつれ、そのような人々も、
少しの空き地があれば夏みかんを栽培するようになりました。
夏みかんは萩の名産となり、全国の多くの人々に好まれ、評判の果実となりました。

明治23年(1887)、有栖川熾仁親王殿下が視察に来られ称賛されました。
これは大変名誉なことで、末永く橙園を保護し、この名誉を汚すことのないように勉めなさい

明治23年7月日 藤原(小幡)高政記


鍵曲鍵曲

鍵曲

間近で土塀を見ると、歴史を感じてしまう。

藩政期の地割をよく残しているので、
国指定の重要伝統的建造物群保存地区なのも頷ける


平安古のしだれ桜平安古のしだれ桜

平安古地区北側入口、そして橋本川沿いに咲く一本のしだれ桜。
写真左は191号線沿いから見える風景で、写真右は平安古地区へと進む道だ。

専用駐車場はないんだけど、平安古地区内にある田中儀一(第26代内閣総理大臣)別邸と、かんきつ公園を観光した後に、歩きながら鍵曲、しだれ桜を見てきたぞ。


平安古のしだれ桜


大きくて、なかなか見応えのあるしだれ桜だ。
これでも蕾がまだまだあったので、
満開はとてもきれいだろう。


夏みかんとしだれ桜


夏みかんとしだれ桜。
鍵曲や、かんきつ公園もぶらぶらすれば、
夏みかんめぐりが楽しめそうだ♪


橋本川の遊歩道橋本川の遊歩道

しだれ桜前に広がる、橋本川と遊歩道。
この遊歩道はとても長く、川添河川公園よりさらに歩き続ければ桜並木を見ることができる。
桜並木は萩八景遊覧船から楽しむこともできる(写真右の遊覧船)

この地区は田中儀一別邸、かんきつ公園、鍵曲、屋敷跡、しだれ桜など見どころが豊富。
萩市に訪れたときは、のんびり歩いてみよう。



INDEX



平安古の鍵曲と枝垂桜


旅をした日
2013年5月22日
2014年3月23日
2016年5月8日
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営業時間(かんきつ公園)
9:00〜17:00
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定休日(かんきつ公園)
12月29日〜1月3日
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料金
無料
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駐車場
無料(かんきつ公園)
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周辺の立ち寄りスポット
田中儀一別邸とかんきつ公園
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最終更新日
2018年8月14日
写真を6枚追加
写真を5枚入れ替え
内容追記


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