バッティング
誰もが大好きなバッティングですが、基本練習をして、正しいフォームを身に着けないと安定したものとはなりません。フリーバッティングは気持ちよいし、楽しいですが、そればかりでは強打者にはなれません。素振り、ティーバッティングなどの前に、バントの練習から紹介します。バントはバッティングの基本である、最後までボールを見て、バットに当てる必要がありますから、トスバッティングの前には、必ず取り入れたい練習です。
1)バント
@フォームのチェック
・ステップは、45度のホームベースと1塁又は3塁線上(または、ピッチャーと正対)に肩幅よりやや広めにとる
・バットは地面と平行または、若干ヘッドが立っていても良いが、立てすぎるのはNG
・ホームに近い足に重心を置き、バットがアウトコースに届き、ストライクゾーンの高めいっぱいに構える
・構えた位置より高めは、見逃し、低いボールに対しては、ひざを曲げる事で、対応する
・構えたバットと、目(頭)が上下に離れすぎないようにする
・構えたバットと、目(頭)が前後に近すぎないようにする(ピッチャー方面へバットを出す)
Aストライクバント
・投手がモーションに入る前から構える
・1塁又は3塁側のどちらに転がすかを決めて行うとボールへの集中が出来る
・転がす方向に、バットと体を向けて、ボールが来た時に手で操作しない
・ボール強弱は、バットの芯をはずす(バットの先に当てる)ことで行い、バットを引いたりしない
・練習では、1塁又は3塁側のどちらも練習し、得意な方向を自分で確認しておくこと(試合では、得意なコースを狙う)
・ボール球は、バットを引く事を徹底し、ストライクゾーンの確認も行う(投手は、必ず指摘する事)
Bスクイズバント
・投手がモーションに入り、足が上がったら素早く構えに入る(構えが遅れると失敗の原因)
・とにかく、ボール球でもバットを引かず、ゴロを転がす様にする
・高めのボール球は、バットを立てると、フライになりにくい
・ボール球に飛びつくときは、バッターボックスから足が出ないように注意
・コースを狙いすぎないよう、正面でいいので確実に転がす事
2)バッティングバント
@素振り
※素振りは、バッティングの基本です。フォームを確認したり、フォームを固めたり、バットを振る筋肉をつけ、バットスピードを速くします。しかし、悪いフォームで何度、振っても、悪くなるだけですから、ただ無意味に振るのは良くありません。
・バッターボックスや、ホームベースを地面に書いたり、イメージして行います
・自宅で行うなら、ガラスに自分の姿を映したりして、自分でフォームをチェックしましょう
・気をつける事は、たくさんあり、個人差もあるので記入しきれませんが、ステップは真っ直ぐ踏み出しましょう
・レベルに振る事を心がけ、アッパー、ダウンスイングになり過ぎないようにする
・ピッチャーの投球動作、投球、コースをイメージして振ると効果的です
Aティーバッティング(ロングティー)
・ボールを前方手前から下手投げでトスしたボールを(ティーに置いて)ネットに向かって打つ事です
・ボールに集中し、バットの芯に正しいフォームで打つことを目標としましょう
・ボールを実際に打つので、ネットに当たるボールの方向で、アッパー、ダウンスイングを自分で確認できます
・素振りもそうですが、1球1球を大切に集中してゆっくり打つこと
・ネットではなく、グランドを広く使って打つのがロングティーです
・ロングティーは、スイングチェックと、打球の飛びが見えるので大きなスイング作りに有効です
Bトスバッティング
・伊那北では、通常5−6名が1組になってトスバッティングを行います
・投手は、10m程度の距離からバッターに向かって、中速程度のボールを投げ、バッターは投手方向へ打ち返します
・バットの芯に当てる事と、スイングの軌道や、フォームを意識してタイミングを計り、センター中心にライナーを打つことを心がけます
・10〜20球程度で交代とし、1球、1球を大切にミートします
・このパターンのバッティング練習が多いので、バスターをしたりして、時々変化を付けた練習にします
・バッティングに入る前に、バント、スクイズの練習を5本くらいづつ行い、ボールを良く見る練習してから行うこと
Cフリーバッティング
・守備をシートにつけて、一人5本(打席)くらいづつ、通常の投手の距離から自由に打ちます。
・全員がたくさん打つには、時間がかかるので、1(2)ストライクからとし、集中して行います
・指導者の投手がいる場合は、2箇所で、バッティングを行うことが効率的です。(1球交代で投げます)
・守備は、定位置に一人づつつけて、守備練習も行います
・1箇所で、行う場合は、投手がボールを投げた場合や、ファールのときに、指導者が守備にノックする
※少年野球では、いかに効率的に、選手を遊ばせない練習をするかがカギとなります
Dシートバッティング
・守備をシートにつけて、一人1本づつ、通常の投手の距離から打ちます
・バッターは、打ったら走ります(試合と同様)
・全員がたくさん打つには、時間がかかるので、1(2)ストライクからとし、集中して行います
・1打席で、ランナーを戻すケースと3−4名で一組となって、3アウトになるまで繰り返す方法があります
・守備は、定位置に一人づつつけて、守備練習も行います
・1箇所で、行う場合は、投手がボールを投げた場合や、ファールのときに、指導者が守備にノックする
Eケースバッティング
・実際にアウトカウントとランナーを設定して走塁、打撃、守備を総合的に練習します
・ノーアウトランナー1塁や、1,2塁、1,3塁、満塁として、エンドラン、バスター、バントを含んだ練習
・バッター、ランナーは指導者のサインを見て、試合同様にプレーします
・守備、走塁の練習も兼ねているので、指導者は、バッターを見る、走塁(離塁、帰塁など)を確認、守備を確認するなどが必要です(主審をつける事も大切)
・バッターは、打ったら走ります(試合と同様)
・全員がたくさん打つには、時間がかかるので、1(2)ストライクからとし、集中して行います
Fペッパー
・バッター一人に対して、投手2名の3名程度で行います。
・トスバッティング程度の距離から投手が投げ、バッターはワンバウンドで投手に返します
・2名の投手が自分の守備位置に来たボールをとったら、その位置から投球し、繰り返します
・バットコントロール(バットの芯にボールを当てる)練習です
・小学生レベルで、この練習を行うと極端なダウンスイングが身についてしまうので、私はお勧めしません。
現在、少しづつ作成していますので、気長に見てください。