本・DVD・ホームページに関するご意見、ご感想

「もういいかな・・・」と思っていたのですが...

正直な所、最初は2005年に長野先生の発勁のDVDを購入していましたので、「もういいかな・・・」と思っていたのですが、やはり游心流のDVD、率直に言って購入して良かったです!

冒頭で発勁の原理を四つに分けて詳細に解説しており、これによってただ実技をやって見せられるよりも理解しやすかったです。

その後、打撃のための基本的な練体法の所ですが、ここでの解説も長野先生自ら、注意点を解説されており、そのまま練習できるな…と思ってしまいました。

ただ、長野先生がやっておられたウェイブトレーニング、探手の実演他、ちょっと練習したくらいでおいそれと真似できるものではない動きを観て、長野先生の積み重ねによる進化、そして游心流のレベルの高さを感じました。

他、様々な体の部位を使った発勁の実演も興味深く見せていただきましたが、やはり冒頭で解説されていた原理、重心移動など、全体に共通するものを正しく理解し、正しく練習しないとこういうことはできないだろうと思いました。

最後の実用研究の所ですが、後の先、対の先、先の先の画像を見せていただき、改めて格闘技とは全く目的が異なる武術というものを見せていただいた感があります。

この作品はPDFと合わせて観ると、より理解しやすいですね。多分,他の作品もそうではないかと思います。

また、先日のセミナーでは終始にこやかで、とても親切にアドバイスをして下さった●●師範代が非常な実力者であることも確認させて頂きました。

以上、DVDの内容には大満足だったのですが、DVDとしてはチャプターが付いていれば、もっと観やすいのにな・・・とも思います。

最後に私は游心流の会員ではありませんが、門外漢から見ていても長野先生の研究の成果はまだ正しく評価されていないと思います。

しかし、この様な作品がいくつか世に出ることで、また世間の評価も変わっていくのでは・・・と感じました。

長野先生の次の作品も期待しております。

 

P.S

真壁先生

先日の大阪セミナーではお世話になり、ありがとうございました。

終始、明るい雰囲気の中、大変貴重なことを学ばせていただいたと思っております。あのように初心者に対して難しい表現を使わず、気やチャクラに関して理路整然と説明できる方はなかなかいないのではないでしょうか。

真壁先生が、理論をきちんと理解しておくと、上に進みやすいとおっしゃっていましたが、非常に分かりやすく教えていただきました(自分が勘違いしてなければ良いのですが)。

実技に関しても、参加前は「覚えて帰れるかな・・・」と不安だったのですが、大丈夫でした。

丹田歩法はシンプルながら、確かに効果を感じやすいですね。これからも学んだことを実践していきます。

また真壁先生や●●師範代にお世話になりたいと思っています。その時はどうぞよろしくお願い致します。

長野峻也の回答

感想文ありがとうございました。

DVDは楽しんでいただけたみたいで、作った甲斐がありました。御感想にもありますが、ここ半年くらいの稽古会会員の進境は著しく、毎週、稽古している最中に進歩していくのが判るんですね。

ですから、過去のDVDと見比べても内容が深まっているのが判るでしょうし、それだけでなく、丹田のDVDの時と比べても、私の丹田の腹圧の圧縮率が約二倍になっているように感じています。

正直、こんなに短期間に変わっていくとは全然予想していなかったので、今回の発勁DVDでは、威力を抑える方に苦心したくらいでした。

たとえミット越しでも、半分か、1/3くらいに抑えないと受けてくれている師範代が危険だった訳です。

打撃訣は使っていませんが、これだけ威力が出る段階になって打撃訣を使うと致命傷を与えてしまうので、もう下手に打てません。私程度でもこれくらい威力が出せるのですから、昔の空手家なら一撃で致命傷を負わせるのは造作もなかったでしょう。空手が寸止めになったのは当然だろうと思います。

今回、物理的にどのくらい衝撃力が出るのか?という実験のために師範代に板割りをやってもらいましたが、彼は空手の突き蹴りの鍛錬に用いるマキワラ棒を寸掌で折ってしまったくらいですから、板割りくらいはどうってことはないだろうと思った訳です。

今回も突きを加速させる距離を0として、“毫勁(零勁)”で割ってもらいました。

フォロースルーを十分にとって、板の後ろ側へ突き抜くつもりでやれば、あのような具合になる訳です。あれができるようになれば、わざわざ距離を空けて突く必要はありません。“力のタメ”が必要無くなり、0の状態からいきなり100パーセントの威力が出せるのです。脱力から一瞬に剛体化して重心移動で生じたエネルギーを板を破壊する衝撃力に変換させる訳です。人体だったら脱力したままでも重心移動のエネルギーを注入することができますが、板みたいに堅い物体の場合は拳を瞬間に固めて剛体化させた方が手を痛めません。筋肉より骨を砕くのに向いた突きです。空手をやっていた人は、こっちの突き方が向いているでしょう。脱力したまま打って効かせるのは難しいし(うちの会員でこれができる人はまだいません)、確実性では剛体化させて突く方が有効性は高いです。

通常の普遍的な発勁の打撃法は、こちらの方です。

脱力したまま打つ発勁は、いわゆる浸透勁になり、暗勁とか冷勁と呼ばれます。外見からはほとんど打撃を入れたかどうかが判然としません。こちらは気功も併用しないとできるようにならないでしょう(と言っておこう・・・)。

何はともあれ、発勁はやたらに試すと非常に危険です。撮影の時もかなり慎重に注意して実演しましたが、これ以上、進んでしまうと事故を起こしてしまいそうなので、発勁に関しては当面は秘伝扱いにしておこうと思っています。特に今回、蹴りでの発勁を実演した時は、威力を1/3以下に抑えたにもかかわらず、ミット越しでも骨折させてしまいそうだったので、こんな技をプロが覚えて使えば、格闘技の試合で障害が起こったり死人が出る率が高まってしまうと思うので・・・。

次回は、「合気技で相手の威力を0化する」という合気技法についてのDVDにするつもりです。発勁は破壊的に過ぎて実用に使うのはやり過ぎてしまいますが、合気だったら平和的に実用性が高いですからね。御期待ください。

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