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武術の極意、一気に読みました...

武術の極意、一気に読みました。
いや〜とうとう言っちゃいましたねぇ、と言うのが最初の感想です。でも、ロマンを求める人たちには分かってもらえないんでしょうね。

それから、DVDでは分かりずらかった縦試力の練体法が本を読んでわかった気がしました。セミナーに参加してから、自主練をさぼっていましたが、本を読んで、気持ちが改まりました。

でも、先生は本当に特撮に詳しいですよね。その手の本で会の知名度を上げる戦略というのはどうでしょうか。

次回のセミナーには参加できませんが、DVDには入っていなかった歩法などについて質問したいと思います。

失礼します。

長野峻也の回答

拝復、●●様。

御感想、ありがとうございます。 “とうとう言っちゃいましたねぇ”って、前回書いたことをより具体的に書いただけですよ。そもそも、武術にロマンを求める人達は私の本は読まないでしょうから、分かるも分からないも関係ありませんよ。

毎回、私の本を買っている人は、リアルな武術について知りたいと思う人でしょうから、武術ロマンに浸りたい人は自然に買わなくなると思います。

今回の本は、游心流の基本的な稽古内容を紹介解説できた点に価値があると思っていますし、今回つくった教材DVDと併せて練習してもらえば、誰でも上達していけて、何の流派を学ぶ人にもパフォーマンス値が高まると思っています。

特に歩法に関しては、誰もが使い方を知りたがるんですが、これは教えてもできませんから、地道に基本練習を続けてもらうしか近道はありません。熱心にやっている人はきちんとできるようになりますが、嫌々やっている人はいつまでたっても、ちっともできるようにならない。

歩法の要はスピードです。そして、動いている途中で自在に方向を変えられること。最後に、歩法を使いながら突き蹴り投げ逆技を繰り出していけること。歩法こそが游心流の極意です。が、それはやり方を教えてもできません。10年教えて、できるようになったのが三人。でも、誰も実践的に使うレベルにまでは磨けないまま離れてしまいました。私自身、目標値の70パーセントくらいまでしか達していません。

今の研究会では北島師範代が半分くらいできるようになったくらいで、他の人はまだ基準線を超えていません。昨年離れた人達は一人もできませんでした。その揚げ句に「歩法は必要ない」と言っていましたが、採れない葡萄を酸っぱいと言うキツネみたいなものです。どうして北島師範代だけができるようになったのか?というと、私の言うことを信じて“地道に歩法練習を繰り返していたから”というだけです。

だから、本で紹介した蛟龍十八式を実用レベルで使うことができるのは、今のところ、北島師範代だけしかいません。しかし、歩法で加速して技を出すから加減できなくなってしまいますので、これは文字通りの“奥の手”になってしまいました。

ちなみに、夏に買った靴が、もうカカトが壊れて破れてしまっていましたが、歩法をちょっと本気で使うとすぐにこうなってしまうんですね。重心移動のエネルギーを利用して発勁を打ち、連続縮地法を使うから、普通の靴だと耐えられないみたいです。もうコンバット・ブーツでも履くしかないかも?

ところで、特撮の本とかは書きたいんですけどね〜。出版社に企画が通らないんですよね〜。特撮物の本を出してる出版社に、「こんな人がいますよ」って投書でもしてやってくださいよ。そっちのほうが宣伝になるから。私に言っても戦略のたてようがないんですよ。

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