セミナーに参加された皆様のご感想

やはり軸が肝要ということでしょうか...

先月、今月と受講させていただきました、●●です。 内容はもちろん、いろいろなところからいらっしゃった方々と練習でき、新鮮かついい刺激になりました。 どうもありがとうございました。 歩法のセミナーで教えていただいた練習は少しずつではありますが、地道に行っています。私が教わってる流派の型に組み込まれている動きに似ているものもあり、 セミナーでのことと合わせて自分の動きを見直しています。

脱力のセミナーではどれだけ力が抜け切れてないかを思い知らされました。 ここ最近、力を抜いて技をかけることも課題の1つなのですが、捕まれるとやはり力が入ってしまいますね。 しかし脱力すると力の向きが感じ取れ、どの方向に流せばよいかがよくわかりました。 達人と呼ばれた方々はそのセンサーのような感度が段違いだったのでしょうね。 寸剄は沈みつつ腕を突き出すだけであそこまで衝撃がくるものかと驚きました。狭い中でそれぞれ確認しつつ打ちあっていた程度でもあれだから、本気で打ったら恐ろしいですね。 寸剄は沈むとき、軸(背骨)が崩れないように沈んだほうが威力がよくでる気がしました。 やはり軸が肝要ということでしょうか。 また脱力を旨とする流派で思い出したのですが、●●●●●はどうでしょうか。

距離やお金の関係でセミナー参加は迷ったのですが、時間の融通のきく今参加したほうがいいなと思い参加させていただきました。 結果、いい経験・知識をいただき、今後の練習がより一層充実し、楽しくなりそうです。 また機会がありましたら、参加させてください。 新しい本を執筆中とのことで、楽しみにしています。 ありがとうございました。

長野峻也の回答

拝復、●●●様。

御感想ありがとうございました。

寸勁に慣れると、普通に力のタメをとって身体のバネで打ったり蹴ったりするのが疲れるし無駄に思えてくるんですが、相手の攻撃をかいくぐって当てなければ意味がないので、その点ではいくら威力が出ても、それだけでは実用は無理です。

軸の話は次回のセミナーでやる予定ですが、今回の参加者の中に脱力技法では崩れない人がいたので、軸を崩す技も使ってしまいました。

具体的には脱力技法は自分の身体の感覚的操作法なんですが、軸を切り崩すのは相手の姿勢を崩す攻防中に使う技法になります。

詳細はセミナーで解説するつもりですが、軸の考え方は、「相手の軸」と「自分の軸」を分けて考えます。

それから、「身体の外側に想定する軸」というものもあります。

また、細かい手法の中には縦だけでなく横の軸を想定する場合もあります。

これらの軸で考える理論は、武術の複雑な技を統一理論的に考える場合に、非常に便利なんですね。

亡くなられた伊藤昇先生が、御著書の中でやさしく説明されていましたが、伊藤先生のレベルで説明されている方は、ちょっと他には見当たらないのが残念です。

もちろん、●●●●●の場合も基本の素振りの体捌きに軸の想定がのぞきますが、脱力に関しては私は聞いたことはありません。特には言わないのではないでしょうか?

実際に道場へ通われている方は、是非、道場での稽古の刺激として工夫を凝らしてみられると、道場稽古が新たな面白さが発見できると思いますので、どうぞ、お役立てください。

↑ページトップへ