セミナーに参加された皆様のご感想
逆腹式呼吸は自分に合わないようなので程々にしようと...
発勁をテーマにしたセミナーには今までも幾度か参加させていただきましたが、今回は肘での発勁やローキックでの発勁等、今までご指導いただかなかった訓練方法もご指導いただきました。ただしこれらの訓練も全く新しいものではなく、要は脱力と沈身が発勁には不可欠だ、ということを改めて感じました。また、相手に腕を掴まれた状態で重心移動をする訓練は、即座に護身術として応用できる実用性の高い技でした。
初めての訓練としては逆腹式呼吸をご指導いただきました。
「頭の中が熱くなるような感じがしたり気分が悪くなる人は、体質的に合わないから気をつけるように」
とご指導いただきましたが、逆腹式呼吸は自分に合わないようなので程々にしようと思います。
指や前腕部を動かす訓練方法にも興味を覚えました。時間や場所を選ばずに練習できる上に、武術以外にも肉体を使う作業全般に幅広く応用が効きそうですので、僅かな時間があれば少しずつ練習してみようと思います。
セミナー終了後の座談会でいただいた気功の話は、大変参考になりました。自分が、気が頭に上り易いタイプだということがよく分かりました。今後は、機会があれば健身法のセミナーにも参加させていただきたく存じますので、その折には宜しくお願い致します。
長野峻也の回答
いつも、御感想、ありがとうございます。
発勁の講習会の方は、実は、予定していた内容の半分くらいしかできなかったのですが、あまり詰め込み過ぎても参加者の消化不良になってしまうだろうと思っています。
逆腹式呼吸の訓練は、はっきり言って身体に悪いです。
つまり、発勁の威力を高めるためだけを考えれば、身体に負担のかかる無茶な訓練法もあるんですよ・・・という参考までに解説実演したに過ぎません。
私が呼吸法の類いを批判して指導しないから「長野は自分ができないから批判しているのだろう」と邪推する人が結構いるので、一応、“できますよ”ということは示しておこうと思った訳です。
逆腹式呼吸は、丹田感覚が高まってからやらないと故障を起こす確率が高いと思いますが、私も丹田ができてきたから楽にできるようになった訳で、以前は全くできませんでした。
しかし、この呼吸法もノンベンダラリとやっては意味がありません。一瞬に腹圧をかけてドカンッと爆発呼吸として使わないとダメです。
だから、余計に丹田ができていないと一発で身体壊しますからね。
そんな次第で、ノンビリと地道に続けてレベルアップしていってください。