セミナーに参加された皆様のご感想

中国武術を本格的に習った経験のない私が...

今回は、前回と違った観点−軸の操作による合気と化勁についてご指導いただきました。

相手の体軸を崩す練習の際に、自分の体軸を中心に身体を回転させてみたところ、八卦掌によく似た技ができました。また、自分の体軸を相手にぶつけるイメージで発勁を撃つ練習のときは、私と組んだ方が後ろ足で体軸を押し出すように発勁を撃ってきたので私もその真似をしたところ、師範代の方に

「(形意拳の)崩拳に似ている」

というコメントをいただきました。

中国武術を本格的に習った経験のない私が八卦掌や形意拳に似た技ができるようになったことは興味深いことでした。

今回のテーマである軸のイメージは、自分の前を歩いている通行人の体軸や側軸をイメージしてみる等、武術の訓練ができない日でも練習することができるという利点がありますので、いろいろ試してみようと思います。

次回のセミナーにも参加させていただきますので、宜しくお願い致します。

長野峻也の回答

拝復、●●様。

いつもご感想ありがとうございます。

セミナー歴も長くなって、ほとんど会員と変わらなくなっていますね。仕事が忙しい会員さんはセミナーが稽古会代わりになっているので、毎回、なるべく新しいことを指導しようと思っております。

八卦掌や形意拳は、専門道場に習いに行くと基本練習だけで数カ月過ぎてしまいますし、その後に套路(型)の練習が延々と有って、技の用法を教えてくれるところは少なく、さらにそれらを実際の攻防でどう使うか?ということになると、指導してくれるところは極めて少なくなります。

だから、「十年やっても極真空手を半年やっているだけの人に何もできずにやられてしまった」といった話を聞いたりします。これは練習のやり方に問題が有ると思います。

中国武術は戦闘理論が解ると素晴らしく実戦性が有ると思いますが、知らないと全然使えないという極端なところが有ると思います。

散手(自由組手)の練習をやってもフルコンタクト空手の形式でやるところが多いので、中国武術、特に内家拳の持ち味が出せずに終わってしまう場合がほとんどで、ちょっと残念ですね。

それと、気功に頼り過ぎて技の術理(メカニズム)を探究しようとしない風潮が有るので、神秘武術としておかしなカルト団体みたいになり果ててしまう場合もあり、中々、人様にはお勧めしづらい業界ですね。困ったもんです。技術分析したら凄く面白いのに。

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