セミナーに参加された皆様のご感想
「武器術は素手の武術の延長だというが、本当だな」と...
10月12日のセミナーの感想文をお送り致します。
今回は、南蛮千鳥鉄やトンチャク等、珍しい武器を紹介していただきました。また、折たたみ式の傘やカバンの活用法、武器を持っている者への対処法など、実践的な護身術は大変参考になりました。
古武術では鉄砲も武術と考えられていた、というお話をいただいた当初から、古武術ではどうやって鉄砲を防ごうとしていたのか疑問に思っておりましたが、その答えを知ることができたのは有意義
でした。
棒術を中心とした本格的な武器術もご指導いただきましたが、発勁の回や推手の回でご指導いただいた基本技が応用されているように感じました。また、剣術の上手い人を観察すると技が極まる瞬間に
沈身をしているようでした。
「武器術は素手の武術の延長だというが、本当だな」
と思いました。
今回のセミナーをきっかけに、身近にある道具をどう武術に応用するか考える習慣を身に付けようと思います(例えば、掃除機やモップで掃除をする動作は重心移動の訓練に応用できそうです)。
次回のセミナーにも参加させていただきますので、宜しくお願い致します。
長野峻也の回答
拝復、●●様。
いつも御感想、ありがとうございます。
武器術の用法が素手の体術と原則的に変わらないものなのは、毎回参加されている常連の方なら判ると思います。
試し斬りも、私が沈身を使って斬っていたのは師範代は気づいていましたが、最初に侮って使わなかったら竹が撓って斬れず、やはり慎重に刃筋を通すのと体の重みをかけて斬撃の威力を出すようにしてみたら、ちゃんと斬れました。
後で斬った竹をよく観察してみたら、半分まで斬れていた人はいたんですが、そこで縦に割れてしまって斬撃の威力が通らなかったみたいでした。
失敗は成功のモトと言いますが、失敗した理由を分析していけば成功するためのノウハウも自然に固まっていきます。
だから、トライアル・アンド・エラーを繰り返すことを恐れていたら進展はないですよね。
それを日常生活の中で工夫していくことも武術修行の醍醐味だよな〜と思います。