国内旅行記(体験宿泊旅行)
−サンダンス・リゾート[河口湖]−

12. 国内旅行記(体験宿泊旅行:−サンダンス・リゾート[河口湖]−)

国内旅行記(体験宿泊旅行)
−サンダンス・リゾート[河口湖]−

 別荘としてのリゾート暮らしが話題になっている。家内の友人からサンダンス・リゾートの特別体験宿泊券を頂戴した。平日1泊1人朝夕食付きで2,650円という。試しにリゾート・ホテルを味わってみようということで申し込んでみた。利用可能な施設は国内に16ケ所、サンダンス・リゾート「河口湖」を選択した。サンダンス・リゾートは米国のタイムシェアリング・リゾートの考え方に基づき、日本で初めてポイントシステムにより、施設の利用と宿泊ができる仕組みが採用されている。サンダンス・リゾートのポイントシステムとは、最初にポイントを購入、30年間の契約で施設がそのポイント分だけ利用できる。発生する費用は最初のポイント分の代金と毎年の管理費用のみである。施設を利用することで消費するポイントは、シーズン・曜日・部屋タイプによって異なり、1泊1部屋当りであり、1部屋に泊れる定員まで自由に宿泊が可能である。プリペイド方式のテレポンカードを宿泊費用に転用したシステムと考えられる。また、この権利は譲渡可能のようである。

 サンダンス・リゾート「河口湖」は1998年7月に最初の施設としてオープンした。河口湖近くの富士山麓の樹海の中にある緑に囲まれた避暑地、自宅から車で約2時間半、友人夫妻と供に、家内を勤務先で乗せ、国道246号を経由、御殿場から国道138号へ入った。久しぶりの富士五湖方面へのドライブ、天気は雨と曇り空、途中で少し道に迷ったが、山中湖まで有料道路、富士吉田で道の駅へ立ち寄った。近くに富士山の名水があり、甲斐絹や地域の特産品があった。サンダンス・リゾート「河口湖」は国道139号の小立南交差点を左折、林の中を走り、ゴルフ場の大洋河口湖ショート・コースの近くにあった。早速チェックイン、室内は広く、トイレ・バス付き、キッチンが備え付けられ、冷蔵庫も自由に使用できる。この部屋は最大5人が宿泊可能とのことであった。施設には大浴場やマッサージルームも備え付けられており、すべての設備は無料で使用できる。但し、浴衣やバジャマは無い。ビールなどの飲料は自動販売機にて市販価格で購入する。庭ではバーベキューなどを自由に催すことができる。

 体験宿泊では、サンダンス・リゾートの説明を受ける義務があり、その説明によると、ポイントの購入代金は19,950円/ポイント、有効期間30年、管理費として750円×購入ポイントを毎年支払う。この結果、朝食付きの宿泊費用が無料となる。全国の同様な施設に宿泊が可能、主に欧米の海外施設も利用できる。例えば、60ポイント購入すると、ポイント購入費約120万円、年間の管理費4万5千円、30年間利用すれば、約8万5千円/年の出費になる。これで施設を利用すると、施設ごとのポイントカレンダーによるが、河口湖の場合、平日のレギュラーシーズンは最大5名の部屋が7ポイント/泊が消費される。土曜日の宿泊は15ポイント/泊の消費になる。連休日や年末年始などになると、ポイントの消費量はさらに多くなる。単純に60ポイント/年を土曜日の宿泊で4回/年の消費をすると、1泊当り約2万円強/部屋(夕食無)となる。確かに、別荘を購入してその維持管理を考えると、このようなリゾートシステムのメリットはある。即時契約ならば、かなりの割引価格で提供するという。しかし、私達は退職後も企業の保養所などが使用でき、娘や息子の勤務先の保養所も自由に利用できる。このような保養所との比較をすると、果たしてメリットはあるのかとの疑問もある。購入すれば、最初にこのシステムを使用することになり、宿泊の場所など、その保養先の自由度が束縛される可能性がある。即時契約は保留として、体験宿泊のみを満喫することにした。夕食は弁当方式、和食・洋食・中華から選択可能、セルフサービスにて自室で頂戴した。会員になると、2千円/食・人程度を支払う必要がある。ここは確かに緑の中の世界、都会と異なる別世界である。しかしながら外は雨、大浴場の風呂を浴び、ビールを購入、夕食の弁当で乾杯、旅行談義に花を咲かせた。

 翌日、雨降りのため、富士山を一回りするのを諦め、河口湖を一周することにした。車で勝山から湖畔に下り雨中ドライブ、河口湖大橋を渡り、ハーブ館で一休み、土産物を物色、各種のハーブを見学した。帰りは山中湖畔を抜け、御殿場の「時之栖」で茶目湯殿の温泉に入ることにした。「時之栖」は御殿場高原ビールの産地、広大な敷地にホテルやレストランや売店、美術館や人工芝のグラウンド、コテージや各種の温泉などがあり、駐車場も完備して多様なイベントが催される。遅めの昼食後、夕方まで温泉にのんびりと浸る。休憩の大広間やリクライニング・マッサージ機なども完備している。帰りに売店で生ハムやソーセージやチーズなどを買い込む。国道246号を経由して、途中のバーミヤンで夕食、無事に帰宅した。

(文責:yut)

戻る