2007/2/10 高円寺Roots

BABYLONS企画 「バビロンの大淫婦」
〜安息の暗黒日 ブラック・サバス記念日〜


 第15戒 逆慰問ライブ!

 舞踏の世界でやっていた時代には、ろくな暗黒系イベントが無く、歯がゆい思いをしていたものだ。それなら自分で場を作ってしまえと、自主企画をやったりもしていた。
 その後、自分の中にある暗闇を表現するのに最も適していると感じたバンド形態へと移行し、戦場も小劇場からライブハウスへと移った。
 だが、それでも状況は大して変わらなかった。保守的かつ健康的な舞踏の世界よりは随分とマシだが、ここでも相変わらずへらへらしたイベントが場を支配している。明るく綺麗なものばかりもて囃される、糞みたいなこの世では仕方ないことないのかもしれないが、なかなか”暗黒”にこだわったイベントにはお目にかかれなかった。ゴス系のは多少あるがね。
 それだけに今回のバビロンズ企画に参加させてもらえたことは自分の中で物凄く嬉しいことだった。

 問題は場所がクラブ系のライブハウスだということ。その点に一抹の不安を抱えながら舞台に立った結果は如何に・・・?

セット
リスト

曲目

寫真

反省文!





(検閲中!)

舞台でやるのは今回が2回目。
リズム無し、ギターとヴォーカルだけ。

























新曲。左側の顔が般若面で、右側の方が素顔・・・。

モニターが殆ど聴こえなかった
これ以降、殆ど勘で弾くこととなる。

何処かで失くした俺の手足はまだ見つかっていない。









やるのは2度目だが、今回のは曲の前に語りが入るバージョン。
サビ部分のまりさんの声が太くなっていて良かった。
般若面も大活躍。

モニターが少し聴こえた










舞踏ソロ無しのバージョンを初めてやった。

モニターが少し聴こえた












これも今回が2回目。もう少し狂気に堕ちていきたい。

モニターが少し聴こえた

写真撮影:
藤居
幸一

今回は物販がけっこう捌けた(ほとんど無料で渡したが)。
どうやら私がメイクしたまま物販席に座っていると客が近づかないらしいという事に気付く。
メイクを落としてナイス・ガイっぷりをアピールするとコンタクトしてくる人間が増えるようだ。

 1月のライブから更に稽古を蓄積できたので、かなり身体の仕上がりは良かった。舞踏ソロこそ無かったものの、ギターを弾きながらの踊り(動かないときでも踊っている)にはかなり満足できた。
 さて、それではサウンド面の話だ。
 この日、小屋入りしての第一印象はわりと良いものだった。壁などが黒く、同じクラブ系ライブハウスでもトイレの赤いところとは大違いじゃないかと期待してしまった。この油断が間違いの元だった。
 リハでモニターの音量を上げてもらおうとしたら、開場が迫っているので時間がないと言われ、中途半端に妥協してしまった。まあ、これはこちらが悪い。本番途中にPAへ注文を付ければ良かったのかもしれないが、身体的なことに集中していたのと、世界観を壊したくなかったので、そうしなかった。
 あとは外音の問題。普段、手刀やディメンジョンなどで殆ど何も注文を付けずにいい感じの音を決めてくれてるので、あまり細かい事は言わなくても大丈夫だろうと思っていた。一応、まりさんには客席でチェックしてもらったがね。
 本番中はもちろん外音なんて分からない。モニターが便りにならず、いままでの練習で体感したリズムをキープすること。また、それ以上に身体表現に集中していたからね。
 帰宅後、ライン録りのMDを聴いたら、ギターとコーラス・マイクが殆ど入っていなかった。コーラス・マイクはヴォーカルより少し大きめでと注文を付けてあったのだが・・・。リズムは意外と狂わず弾けていた。
 それとギター・アンプの音量が大きめなのでスピーカーから出る音を小さめにしたという可能性も考えられるが、こちらではそれほど大きく設定したつもりはない。
 まだライン録りしか聴いていず、ビデオを観ていないので(いまはまだ手元にない)外音について確実なことは言えないが、大いに不安をもっているところである(怒りをぐっと押し殺してもいる)。

 ビデオが届いたら、この続きを書く。もしライン録りと同じレベルだったとしたら・・・。


 ビデオの方は未見だが、音について聞くと予想通りのレベルだったので、続きを書く。

 やはりライン録りと同じレベルだった。こんなのでライブハウスでございと言ってバンドから金を取り、給料をもらってるのだろうか。遊び半分で舞台に関わる仕事をするんじゃねえ。糞野郎!
 本当はこの手の事は書きたくないのだが、自分はライブが決まるとその1〜2ヶ月前から舞踏中心の稽古に切り替える。よほどのことがない限り毎日やる(+ギターの練習)。もちろんその前の期間に或る程度ギターの練習をしておくし、新曲を作った場合は(打ち込みを済ませて)ギターの目鼻も付けておく。チラシの折り込みなどもなるべくその前にやっておく。
 食事の内容も改めて(酒と肉禁止)、量も減らし、本番まで3週間を切ると食事をスープだけにしてプチ断食状態に入る。身体を衰弱させて、暗黒舞踏に特化した状態の肉体を手に入れるためだ。
 本番もそうだ。ギターの演奏と身体表現とを同時に行う作業は神経を限界まですり減らす。肉体的にも精神的にもギリギリの状態でやっているし、1回の舞台を終える度に確実に自分の寿命を縮めているような気がする。
 別に練習量を自慢している訳じゃない。暗黒舞踏はそれだけの事をしながらやるものなのだ。本番後、2,3日は死んだようになっているし、かろうじて元の状態に復活するまで1週間くらいかかる。
 要するにそういった努力を、この箱の奴らは遊び半分の仕事で台無しにしやがったわけだ。
 たぶんギターの音がちゃんと聴こえた人は、ギター・アンプの音が直接届いた前の方の客だけだろう。
 遊び半分で仕事してる糞野郎どもめ! おまえらと同じ空気を吸っていると思うだけで反吐が出るんだよ。死ね、馬鹿野郎!

 次回から外音のチェックも含めて自分自身で入念に行おうと思う(特にクラブ系のライブハウスでやるとき。自分からそういうハコに出ようとは思わないが誘ってもらう場合もあるからね)。
(一応書き添えておくが、この場所を選んだコタ魔さんに対して含むところは全くないので誤解無きように。念のため)


 打ち上げ。納豆さんの臭覚が以上に発達しているor周囲に臭い人を招き寄せる運命にあることが判明した(たぶん後者。足臭い人とか)。