2009/10/3 大塚MEETS
第十三号雑居房 自首企画一殺目!
「ゲンセンカン四番娼婦(よんばんしょうぶ)」

 第30戒 逆慰問ライブ!

 第十三号雑居房というバンドをやり始めて(ちゃんとした形では)初の自主企画である。大好きなバンド3つに出演してもらい、それぞれ45分間の持ち時間にての4番勝負。さて、如何なる事になりますやら・・・。

セット
リスト


寫真

反省文!







(検閲中)

 初っ端から大トラブル!エフェクターの電源が全く入らず。アダプターを分岐させて使っているのだが、どうやっても直らない。リハでは平気だったのに・・・。
 結局全て電池駆動にした。

 そして曲。
 やばい。出だしから声がうわずってしまった。モニターの声の返りが小さい。途中で持ち直したが出だしのつまずきは痛い。
 歌詞の2番から語り調にした(ほんとはもっと全体的に語り調にしていきたいのだが、ギターを弾きながらだとメロで歌わないとリズム・キープが難しいのだ)。メロで歌うよりも語りの方が自分の存在を声に深くぶち込める。
 上手く修正出来たと思ったら、ソロの直前でギターを間違えた。
 うーん、この曲は勝負曲のつもりなのでちょっとへこんだ。もっとしっかりせねば。










(検閲中)

 一応、新曲。でも実は2年近く前にできていた。
 これはパンクなのかな?ジャンルとかよく分からないや。
 うちとしては珍しくメッセージ性の強い曲。もう、こんなクソみたいな世界はどう足掻いても変えられないし、あとは滅びを待つばかりだと思っているのでこういう曲はあまり作らないのだが、たまにはクソみたいなアメリカかぶれの自己不在・物まね野郎どもをぶん殴りたくなるのであるよ。




(検閲中)

 エフェクターを踏み間違えて、ギターの歪みが意図したのと違ってしまった(オーバードライブのはずがファズで弾いちゃった)。
 演歌調?の曲。と言っても感情を入れて歌ったりはしない。日本的なメロなので非常に歌いやすい。







(検閲中)
 今回は初の自主企画ということもあり、特別におっぱいの話をさせてもらった。普段のライブでもやってるじゃないかという意見もあるかもしれないが、今回のおっぱいはそんじょそこらのおっぱい話とは次元が違うのだ。
 テーマはずばり、間違ったおっぱいについてである。
 さらには現在、この地球を襲っている未曾有の危機について熱く語り、観客の心を鷲づかみ?にしてやった。
 いまこそ地球人は国家レベルでの戦争などを辞めて、一丸となって立ち上がらなければならぬのである。

 いやあ、我ながら今回も実に良い話をしてしまったよ。










(検閲中)
 これはギターを弾きながら歌うと、とても難しい曲。色々とギターをアレンジしてやっと意図した感じで歌えるようになった。
 1番の出だしは思い切って語り調にした。相変わらずモニターの返りが悪いので(PAの責任というより、修正してもらわなかった自分の責任)ただの音痴に聞こえてないか心配だったが、後でビデオを観たらわりとちゃんとしていた。
 もう少し情感を出しても良かったかなと思うが、とにかくギターと歌と両方やるにはこの曲は難しいのである。




(検閲中)

 45分のライブということもあり、今回は10分近く踊った。背後に「カリガリ博士」風の歪んだ書き割りセットをイメージし、歪んだ精神病棟に取り込まれ、自らの身体も拗くれてゆく踊り。
 稽古当初は直前の「腦病院へまゐります。」を受けて、精神の均衡が徐々に崩れてゆくような踊りにするつもりだったのだが、やはり自分は妄想の世界の人間なので、妄想空間そのものを踊って、その空間で客席をも塗り潰し、自分ではなく観客を狂わせてゆく踊りをしてみようと思った。
 
 今回は自分の踊りを徹底的に見直してみた。
 いままで(そうならないように注意していたのだが)いつの間にかライブハウス向けのしゃかしゃか派手に動き回る踊りになりかけていたので(身体が動くか動かないはあくまで結果であり、イメージが身体をひきずるものだと思っている)、ドラムやSEのリズムも無視し(そこはかとなく聴いてはいたが) 妄想空間を強く意識して踊った。もちろんライブハウスではウケない踊りなのは重々承知の上だ。客に合わせてライブをやって何が表現か?自分の内面にある真実を舞台上に顕現させてこそ本物の表現だと思う。
 ちなみにタイトルにあるゲンセンカンも、曲中によく出てくる八つ墓村も、つげ義春や津山三十人殺しや横溝
正史もほとんど関係なく(つげ義春はけっこう好きだがね)全ては自分の内部の暗黒部分に実在する妄想空間である。

 ドラムの恋太郎(なんとなくポッとする名前だよね)には色々と注文を付け、工夫を重ねてもらった。SEに合わせたりとか使う音を直前までころころ変えたので(舞踏の稽古をしながら色々試行錯誤を重ねたのだ)大変だったと思うが踊りやすい音を作ってもらい助かった。 









(検閲中)
 舞踏パートの後を受けてリフ地獄から曲へと雪崩れ込んだ。曲中のリフ・パートも追加した。リフにはこだわっていきたい。
 演奏途中でやっとモニターからの声を上げてもらった。
 この曲では自分は比較的よく動いた。
撮影:

 初の自主企画ということでどうなることかと思ったが、参加してもらったバンドが全て気心が知れていたのと場慣れしていたこともあり、大した気苦労も無く無事にイベントを終えることができた。
 参加してくれた中学生棺桶、マグダラ呪念、重婚はいずれも凄いバンドだと思う。普段30分程度のステージを観ていて、ちょっと短いな、もっと長いライブを観たいなと思っていたので、今回45分ずつのライブをしてもらい、観る側としても大いに愉しめた。打ち上げもとても楽しかった(揚げ物ばかり買ってきてゴメンよ)。色々な意味で彼ら彼女らには大いに感謝している。

 今回の場所として選んだ大塚MEETSは去年できたばかりの新しい箱で、新宿JAMの姉妹店である。こじんまりとしていながらなかなか良い雰囲気を持った箱で、これから盛り上がっていってほしいライブハウスだ。
 今後どれくらいの頻度で自主企画ができるか分からないが、持続的に開催してゆき、また良いバンドに出て欲しいと思っている。